力を抜くのが苦手な人のための力を抜くスイッチ
「力抜いて〜」
何かしらレッスンを受けていたり、美容院で髪の毛を洗ってもらっていたりと、いろんなところでよく聞くことの多いこの言葉。
この言葉、そこまで聞かないけどなー、と言う人は、きっとそこまで力が入ってないタイプかと思うので、この先読まなくて大丈夫!
今回は「力を抜いて」とよく言われる、けど、なかなか抜けないんだよなぁ、抜くのが苦手だぁ、という人に向けて、力を抜くスイッチをシェアしていきます。
力を抜くのが苦手な人は、力入れてるつもりがないことが多い
力を抜くのが苦手な人の多くは、自主的に力を入れている認識がないことがよくあります。私も元々その一人。
だから「力を抜いて」と言われても、どうしていいかわからないことが多いんですよね。だって入れてるつもりはないんだから。
指導をする側や、「力を抜いて」と言う側にいる人は、そこを知っている必要があります。一度言って効果がなければ、何度言ってもおそらく同じ。言葉の伝え方を変える必要がありです。
「力を抜く」体験が必要
力を抜くのが苦手で、力を入れてるつもりがない人たちは、「力を抜く」とこういう感じなんだ、という体験が必要になります。
体験することなく、できるようにはなりづらい。
私が運動指導者対象に開催しているホリスティック・システムというコースの中では、こういったところをうまくアプローチできるように、動きの説明の仕方や言葉の誘導の仕方をシェアしています。
何度も何度も「力を抜いて」と伝えるだけではなく、「力が抜けやすいように」言葉を利用して指導してくれる人は必ずいます。探してみてくださいね!(ホリスティック・システム修了生もおすすめ)
力を抜くスイッチ
私も力を抜くのが元々苦手で、ダンスの先生にも、お習字の先生にも、美容院でも、マッサージを受けていても、ありとあらゆるところで「力を抜いて」と言われてきました。
そして私自身、力を入れてるつもりなかったので「どうしたらいいものだろう」と悩んだ時期がとても長い。
今となっては力が入っちゃうのも気付けるし、抜けるようにもなりましたが、「力を抜いて」と言われた時のプレッシャーはとてもよくわかります。
なので、力を抜くスイッチを今日は一つシェアしたくて。それは…
身体を感じること。(特に地面の方向にあるもの)
椅子に座っていたら、足の裏やおしり。
立っていたら、足の裏。
仰向けになっていたら、頭の後ろや背中。
肩が上がってるのが気になるなら、脇の下。
…という具合です。
「力を抜いて」と言われ続けてきた力が入りがちな私が見つけたこの方法。とても効果的だから是非!
「感じるってどうやって?」
「身体を感じるのが、力を抜くスイッチになることは分かったとして、感じるってどうやって?」…というのが、次によく出てくる問題。
簡単な方法としておすすめしてるのが
触れているものが何度くらいなのか想像してみる
ということ。
足裏が床に触れていれば、「床は何度くらいだろう?」みたいに、温かいのか、冷たいのか、だけでもいいので感じてみるんです。
上記した、肩が上がる時の脇の下を感じたい時なら、脇に体温計を挟んでその温度を推測するみたいな感じとか。
そうすると、その時すでに、あなたは「感じて」います。感じてるつもりなくてもね。
感じるって、なんだかフワフワしたようなキラキラしたようなイメージを持っている人もいますが、感じるって、いたってとても現実的だし、日常無意識にやっていることなんです。
熱い、冷たい、ざらざら、つるつる、、、
触れているものに、どんな形容詞やオノマトペが浮かぶのか。それを思うだけで、あなたは立派に感じています。
まずは試してみる
まずは、騙されたと試してみてください♡
「力を抜く」ように言われたり、力を抜きたい!と思ったら、地面方向にある身体の場所で、触れてるものが何度くらいなのかを想像してみる。
無料だし。
寝る時にお布団の中でやってみるのもおすすめです。背中に当たってるシーツの温度ってどれくらいかなぁ、とか、想像してみるだけ。
ちなみに、正解がわかる必要はありません。「?」が思い浮かぶ時点で、身体の「感じるスイッチ」はオンになっています。
この感じるスイッチが力を抜いてくれる、というところには、筋肉の特性的なところがあります。私の体験から生まれたものでもあるけれど、科学的背景も。理屈はちゃんとあるので、まずは試してもらえたら嬉しいです!
*スイッチについて、詳しくは拙著『ヒントは自分のカラダの中にある〜賢いカラダづくり〜』にも説明してるのでよかったら*
*スイッチの科学的背景や筋肉的特性などの説明はホリスティック・システムのコースの中でしています。指導者は知っていて欲しいところ。私がシェアする指導のヒントがパワフルなのは、ここにも理由が♡*