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反り腰、プリケツ、太ももパンパンはセットになりやすい

身体や動きのレッスンをしていて、よくリクエストに上がるのが

・反り腰と言われるから直したい
・おしりをプリプリにしたい
・太もも(特に前側や外側)がぱんぱんになるから改善したい

ということ。

実は、反り腰、プリケツ、前ももパンパン、というのはセットになりやすい(もちろん他にもいろんなセットがあるけど)。今回はその理由をちょっと紹介。それを知ると、その中のどれかに当て早まる人の解決策にもなるかも。

本当の反り腰の人はなかなか少ない

3点セットの前に、まずは反り腰の説明を簡単に。

反り腰は骨盤が前傾(前に傾いている)で、腰椎が『必要以上に』反っていること。

反り腰、骨盤前傾、下腹ぽっこり

私自身は元々かなりの骨盤前傾&反り腰なんだけれど(これでも妊娠出産で少し後傾になった方)、

正直なところ、今まで17年ほどロルフィング®︎やセミナーでたくさんの人の身体を見てきて、そして街行く人を見てきて、反り腰の人を見かけることはなかなか少ない。(いるにはいる)

反り腰よりも圧倒的に、

骨盤後傾(前傾の反対)、お尻垂れ気味、前腿ぱんぱん(これは異なる理由ではあるけど共通項)の人の方が多い。

なのに『反り腰』と思っている人も多いし、言われる人も多い。不思議だ。

これはそれこそ、何をもって『反り腰』と言っているか、が大きい。単純に、背中が反っている人を『反り腰』と表現していたりすることが多い模様。

ちょっと背中の反りはあまいけどこんな感じ

後傾が下手くそだから、まだまだ甘いけど

妊婦さんや育児中のお母様方にもものすごくよく見られるスタイル。妊娠中の時は大きなお腹とのカウンターバランスで背中が後ろに。育児中は抱っこしてる子供とのカウンターバランスで背中が後ろに。この写真以上にのけぞっているケース、ものすごく多し。

この、背中がのけぞっていることを、どうも『反り腰』と思ったり、表現してしまっている人がとっても多いのではないかと思う。

この2枚目の写真は、骨盤は後傾、腰椎はどちらかと言ったらフラット、反りくり返るのは腰椎よりも上の部分。

確かに、本当に反り腰の人もいる。時に私も街で「おお、この人はほんとに反り腰だし、ちょっと改善したいかも!」と思う人に出会うことがある。

けれど、皆さんも是非見回してみたりしてみてほしい。なかなか少ないと思う、反り腰の人。
(ちなみに、妊婦さんに反り腰が多いと学んできたけど、自分が妊娠中にいろんな産前レッスンに出たり、街行く人、クライアントの方々をみてきて、反り腰だった人はほとんどいなかった。)

ちなみに、西洋人は割合的に骨盤前傾は多くて、以前、海外でのロルフィングのスキルアップクラスに参加した時、骨盤について学ぶクラスだったので、クラス総勢16人くらいで、骨盤の前傾から後傾へとグラデーションになるように並んでみたことがあった。

昔から私は前傾だと思ってたし、日本で周りと比べてもなかなかひどい前傾だった私は、その列の中でどこにいたか…

なんと、まぁまぁ真ん中!笑!
日本人の中では私が一番前傾寄りだったけど、それでもニュートラルに限りなく近い場所だった。西洋人の前傾っぷり、なかなかすごい!

そんなわけで、反り腰だと思っている人は、まずは『本当に反り腰なのか』というところを確認してもらいたい。

反り腰に伴うプリケツ

例えば、オリンピックなどの陸上短距離の選手を想像してみてほしい。反り腰かどうかは置いておいて、骨盤前傾の人は多い。そして西洋人選手となると腰椎が反ってる人も多い。そしてみんな…プリケツ。なんとなく想像できるかな。

そう、プリケツは骨盤前傾で起こりやすい

だから、プリケツが流行った数年前。お尻のトレーニングでヒップアップ、というと、骨盤を前傾させてトレーニングする姿をよくメディアで見かけた。

プリケツになりたいなら、確かにその手が手っ取り早い。

ただ、気をつけなくてはいけないのは、元々骨盤後傾の人がむりくり骨盤前傾姿勢でトレーニングすると、プリケツになっても、もれなく腰痛をはじめとする痛みも生まれやすい。なので、家で動画見たりしてやる人は、本当に要注意。

プリケツに伴う前もも

そして、プリケツは良いのかもしれないけど、これに伴いやすいのが、前ももの張り。前ももがパンパンになりやすい。簡単に言えば、太くなりやすい。

先に挙げた陸上短距離選手も、前腿しっかりしてるでしょう?彼・彼女らはしっかりトレーニングしているので、前ももだけでなく、裏もも(いわゆるハムストリングス)もしっかり強くてバランスが良い。

が、しかし特別なトレーニングを意識的にしない限り、普通は前ももが強すぎると、裏ももが使いにくくなる、というのがセットおきがち。

ここ、改善させるの、すんごく大変。(経験者談)

余談: タレじりに伴う前もも

骨盤が後傾していても前ももはパンパンになるんだけれど、これは前傾の人たちとは違う理由。それゆえ解決策も変わってきたりする。

反り腰、骨盤前傾の人が気をつけたいこと

少数派ではあるけれど、今回のテーマに沿って、反り腰、骨盤前傾の人が気をつけたいことを紹介しておくと

つい、反り腰を注意されることで、お腹に力を入れて腰をフラットにしたり、お尻をタックしてしまいがちなんだけれど、それは根本的な解決策にならないからおすすめしない

腰椎は、本来、少し反ってて普通!フラットではない。

なので、まずは椅子に座ってる時に、骨盤を後ろや前に動かすところから始めてみてほしい。それも、動かす時に腰で大きく動かすんではなくて

腰でやるとこういう感じ

動きは小さくて良いので、最初はお腹をリラックスさせたまま、小さく坐骨(座面に当たってる左右にある骨)の上を揺れる感じ。

動いてる感じがどんな感じか見たい方はこちらからどうぞ。

https://www.instagram.com/reel/ClGV7kJgO-b/?igshid=YmMyMTA2M2Y=

骨盤が前傾であっても、後傾であっても、どちらにもちゃんといけることが大切であって、どちらかにずっといるのは良いことではないし、前傾後傾のどちらかが良い悪いではないことも知っていて欲しい!

骨盤についてもっと知りたい方は、こちらもおすすめ!!!(骨盤の前傾後傾ネタは尽きないよね)

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