マガジンのカバー画像

らかんノート

36
謎に満ちた北条石仏についてのノート
運営しているクリエイター

2018年11月の記事一覧

紅葉ライトアップ

紅葉ライトアップ

散歩がてら羅漢寺へ。紅葉ライトアップ・イベントの最終日。パステル調の夕空が暮れて、すでにローソクが灯されていた。

見事に紅葉の影が落ちた羅漢。
境内の何箇所かに照明が仕込まれて、時折色を変える。緋色や緑色にもみじが照らされる。何気なしにレンズを向けた羅漢は青に染まっていたりする。

なんとも言えない色合、表情の羅漢。宇宙的哀愁のようなものが漂う。遥かを想い、目尻に黄色の涙を溜めて…。ほんとうにた

もっとみる
時雨忌の羅漢

時雨忌の羅漢

11月19日

旧暦の10月12日に当たるというので、芭蕉像のお伴をして散歩。どこに行こうかと迷って、急に羅漢寺の翁に似たひとに逢いたくなった。どんよりした夕べで、雪虫がふわふわと飛ぶ。

 時雨忌の謎に立ちたる羅漢群

つれあいが芭蕉さんがいる…と紹介してくれた日から、このひとは翁の雰囲気を漂わしている。彼女はまたセロニアス・モンクに似た羅漢も別のところで見つけている。
  親が見たけら北条の西

もっとみる
ゆく秋の羅漢

ゆく秋の羅漢

秋も深まりきって、なにやら陽射しもせつなく、愛おしい。
木の間を漏れくる光に順繰りに照らされるらかんたち。

謎も不思議も黄昏に包み込んで、しずかに佇むあなたたちは誰か?

ジョウビタキが渡ってきて、一羽が境内を縄張りにする。雪虫が舞いはじめ、陽射しをよぎると金色に輝く。

久し振りの羅漢寺。
文化の日とあってか、バスの団体客で賑わったそうな。

今日はスケッチをしようと小さな画帖を用意してきたが

もっとみる