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庭園と日本文化

秘すれば花と世阿弥はいう

能茶道華道は禅の影響を受け

発達して日本文化となり概念となる

作り手と受け手の感性のやりとり、交じり合い

自然と自分との交流こそが日本文化の特質

日本庭園も例外ではありません

見る側の力量を問います

庭園自身は全てをそのまま見せません

作り手を含めた自然への表現力を問われます

自然の表現力とは部分が全体の表現

自然の滝ならば空岩峰苔新緑紅葉がある

全体があってこそのスケールです

作庭ではそうはいきません

見る人にその滝の全体像を想像させる前景を必要とします

木を植へ木の間越しという演出

木の間越しに見え隠れする滝はその全体を自ら創造します

秘すものを読み取らせるのです

換言すれば日本庭園は見る側に余地を残すのです」

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