休校中チャレンジ~長唄三味線~6日目&「子育てwith長唄」回顧録
先日より、長唄を通しての子育て回顧録を書き始めました。と言う事で、記事のタイトルを少し今日から変えました。
休校中チャレンジは土日とお休みしましたので、3日ぶりのお稽古です。
その様子はまた後ほど書かせて頂きます。本日の動画ですが、ビデをカメラの容量を確認していなく、最後の数分が切れてしまっております。申し訳ありません。
日本手拭い
今日は私の大好きな日本手拭いのお話から。語呂合わせになっている柄があったり、古典柄もとても粋で、とにかく遊び心がたくさんあるんです。長唄や日本舞踊など古典芸能の世界では、襲名など自分の記念の会や節目となるときに、観に来て頂いたお客さまやお世話になった関係者に、自分の名前を入れた日本手拭いを贈るという文化があります。
私もこれまでは当たり前の様に受け取っていたのですが、先日お話した私の襲名&息子の初舞台の会で私と息子の手ぬぐい2つを作りました。大抵はデザインはお店にお任せするのですが、好きすぎて、自分達でデザインする事にしました。
手ぬぐいを普段使いしていると分かるのですが、手ぬぐいは広げて使用するよりも、畳んでいる時間の方が多いです。私の手ぬぐい使用例は、手洗いや汗を拭く・楽屋弁当を食べる時に膝に広げる、の2例(笑)。
息子初舞台バージョン
まず息子の手ぬぐいは、広げたら全ての画が分かるデザインではなくて、畳んでいる状態でも美しく見えるデザイン、それと息子の個性が出るもの…と考えて出来上がったのが、この新幹線手ぬぐいです。当時は息子は子供らしく電車が大好きだった事、新幹線の窓と電車のアウトラインが手ぬぐいを畳んだ際に映えるはず、という狙いです。
妻がパソコンで版下を作成。実際に畳んだらどう見えるかと試し、何度もサイズ調整をしていきます。
襲名披露バージョン
私の手ぬぐいは好きな豆絞りをベースにしました。「のぶ」という文字が6つ散らしてあって「ろくのぶ」。「ぶ」の点々は豆手の柄にあわせて…と、手ぬぐい好きと言う事もあり、アイディアがひらりひらりと降りて来ました。こしういう語呂合わせが良いんです。オヤジギャクとは違います(笑)
デザインが決まってから知ったのですが、豆絞りの柄は子孫繁栄の意味が込められているそうで、父の名を継ぐ襲名の記念に相応しい柄だったのでした。
画像では黒っぽく見えてるかもしれませんが、この手ぬぐいの色は記念の扇子も同時に作った時、扇子制作の「湯口」さんに見せて頂いた色見本から見付けました。日本古来の色だったのですが、名前はうぐいす色。扇子を製作する工房で、使い込まれた様々な道具に囲まれながら、美しい色と風流な名前が並んだ色見本に引き込まれた時間は思い出深いです。
この手ぬぐいと扇子制作を通じて日本文化の奥深さを体感し、自身のいる伝統芸能の世界は何と魅力的だったのかを知りました。自分の手ぬぐいを作るのはなかなか乙ですよ。想像するよりも高い買い物ではないので、ご興味のある方はお声がけ下さい。私がお世話になった「こころや」さんをご紹介します。
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次世代への継承という意味だけでなく、お稽古を通しての子育て、父と子の時間。私の想いなどをお伝えし、感じて頂ければ幸いです。またアナログな長唄の世界、ネット配信など新たな試みに挑戦し、長唄の魅力を広めていきたいと考えています。宜しくお願い致します。