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とりあえず生きてた遠回りの日々

去年の年末、人生初の精神科に行った
うつになりかけの適応障害と診断された。きっかけがあれば誰でもなってしまうらしい。最初は、私が??って思った
大好きだったもの、成りたかったもの、ぜんぶ嫌いになってどうでもよくなって、バイトもネタ合わせも行けなくなって。急に。
気づいたら6畳ワンルームはつぶれた空きペットボトルだらけの荒地
日光が差し込むと涙が出るのでカーテンは閉めっぱなし
寝床から一歩も動けずまた夜になって
「しにたい」
スマホのメモにひたすら書き込む
謎の体調不良で何も考えられず、何もできず、それでも月末に家賃もろもろが口座から引き落とされる
少し調子が戻ってバイトに行ったけど盛大に手を切ってしまい、絆創膏買おうと思って薬局でデビットカード出したら残高不足で買えなかったので口座見てみたら130円しかなかった
将来の不安が度を越えてしまいしばらく笑うしかなかった

さすがに親に電話した
そしたら「芸人なんかやるからだ。面白くないのに。もうアパート引き払って実家で仕事探してゆっくり考えれば」
って言われて
そうだよね、私ってほんとにおもしろくないしなんで生きてるんだろうアハハ、と思いつつも「21歳で実家に帰るのは恥ずかしいこと」って何か知らないけど思って
親が勝手にアパートの大家さんに解約手続きしようとしたらしくてポストに書類一式入ってた。嫌だった。
号泣しながら親にまた電話した。とにかく実家には帰りたくない。

それから色々あってなんとか一人暮らし継続することができた。
次はお金だ。幸い残高130円の3日後に給料日だったので生きていられた。

しばらくお金のことだけ考えて暮らしてみようと思って、
適当な派遣事務社員になってみた。
それと同時に、4年間所属していた事務所もやめた。
メール一本ですんなりと。
後腐れなさ過ぎて良いリセットだった。
まあそれなりに生活が潤い始める。欲しいものや趣味が人並みになって
個性的とは距離を置く生活になってしまった。
外れたレールが戻っていくような、これで正しいかのような
誰でもできるようなこと。
「私って普通ができるのかもしれない」
「社会不適合者」と言われ慣れてきたけど、なんだ大丈夫なんじゃん。

口座のお金が増えるたびに精神も安定してきて、お金がもたらす影響に感心した。

しかし、この半年後にベニスズメタファーという人間に出会い
私は「人畜乱弾」になる。
つづく


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