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変化するためのマネジメントスキル

[要旨]

現在は、変化が激しい時代なので、それに対応できなければならないということは、多くの会社経営者の方は理解しているようですが、実際に変化することは容易ではないようです。したがって、これからの経営者の方は、ビジネススキルよりも、マネジメントスキルに、より軸足を置くことが重要となっています。


[本文]

エフエム福岡のラジオ番組、モーニングビジネススクールで、グロービス経営大学院経営研究科研究科長の田久保善彦さんが、リスナーからの、「経営環境が目まぐるしく変化している時代の中、近い将来、人間の仕事がAIやロボットに取って代わられるのではないか不安だ」という質問に回答していました。

すなわち、環境の変化が激しければ、自分も変わり続けなければならない、しかし、自分が長年の時間をかけて強みを築いてきていると、それを壊したくなくなる、そこで、自分のやりたい仕事を続けるために、能力開発を続けなければならない、ということを、田久保さんはお話しておられました。

この田久保さんのご指摘については、ほとんどのビジネスパーソンの方も、同じように考えると思いますし、私が、あえて、引き合いに出すまでもないことです。ところが、事業再構築補助金のご相談を受けていると、従来のビジネスを変えることに苦しんでいる方が多いということを、改めて認識します。

よいか悪いかは別として、事業再構築補助金は、新しい製品を新しい顧客へ提供する事業に対して補助するものなのですが、ご相談する方は、現在のビジネスを、少しだけ変えて補助金を申請したいと考えている方が多いと感じています。そうはいっても、確かに、新しい製品を新しい顧客へ提供するということは、容易ではないということも理解できます。とはいえ、多くの会社が、コロナ禍にあっても確実に成長してもらうために、事業再構築補助金では、新しい製品を新しい顧客へ提供する事業を補助しようとしているのでしょう。

したがって、頭では分かっていても、実際に変化するということはなかなか難しいので、私は、経営者の方は、むしろ、ビジネスのスキルを磨くことよりも、変化することに軸足を置くことの方が、より強く求められていると、改めて感じています。そして、変化に対応できる会社が生き残る時代だからこそ、マネジメントスキルがますます重要になっていると考えることができます。

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