何をするのも自信がある人は魅力的
[要旨]
経営コンサルタントの杉浦央晃さんによれば、10年以上続く会社は、3~5%と言われていますが、そのような会社は、改善活動を10年以上継続しているそうです。しかし、それだけ改善活動を継続するためには、人一倍の努力が必要になります。そこで、事業活動で壁に当たったときは、それを乗り越え、再チャレンジを繰り返し、自信をつけていくことが大切です。
[本文]
今回も、経営コンサルタントの杉浦央晃さんのご著書、「もし明日自分が死んだら-残された我が子に親父から伝えたい10の言葉」を読んで、私が気づいたことについて述べます。前回は、自分では一生懸命であると考えていたとしても、他人から見ればそうとは限らないことから、自分の努力を効果のあるものとするためには、他者からの評価を把握することが欠かせないということについて説明しました。これに続いて、杉浦さんは、長期的に継続することの大切さについてご説明しておられます。
「石の上にも3年と言いますが、僕の言う歯磨き力は、3年くらい継続しましょうというレベルですが、『スーパー歯磨き力』は、10年も20年も続けている人なのです。(中略)長く続けると言うことは、ただ、当たり前のことを、日々、こなすだけでなく、人一倍の努力をしなければ、続けたくとも続けられないのです。ビジネスの世界では、10年続く会社は、全体の3~5%と言われています。すなわち、今日、100社の会社がスタートしたら、10年後には3~5社しか残っていないと言うことなのです。
この、97社の社長が続けたくとも続けられずに無くなって行くと言うことは、現在、10年以上続いている会社は、社長だけでなく、社員やスタッフも含めて、魅力的な人が多いのだと思います。僕の中までも、10年以上続いている経営者は、本当に、皆さん、魅力的なのです。では、そんな魅力を、どうしたら出すことが出来るのでしょうか?その1つに自信がありますが、何をするのも、自信がある人は魅力的なのです。それでは、その自信とは、どうやったら身につくのでしょうか?
それには色々あると思いますが、僕が感じた自信の作り方は、『行動→失敗→再チャレンジ→行動→継続→学び→結果→自信」という活動を繰り返すことだと思います。どんな好きなことも、初めから上手にやることはできません。やってみようと行動することおで、必ず失敗をしたり、壁が出てきます。その壁を乗り越え、再チャレンジを繰り返し、さらにそれらを、よりよくするために、新たなことを学び、挑戦している人たちが、大きな結果を手にして、その結果が自信となり、その自信がやがて、その人の魅力へと変化していくのです」
この杉浦さんのご指摘も、ほとんどの方がご理解されると思います。では、「壁を乗り越え、再チャレンジを繰り返す」ことができる人と、そうでない人の違いは何なのでしょうか?これについては、杉浦さんは、直接、言及していませんが、私は、変化を避ける人だと思います。そして、変化を避ける人とは、顕在意識では変化することが大切だとわかってても、潜在意識では変化したくないと感じている人も含まれます。そこで、そのような人は、壁に当たった時、そこで諦めてしまうということがあります。
このようなことから、再チャレンジを繰り返すことができるかどうかは、意思の強さと言えると思います。では、どうすれば意思を強くすることができるのかということですが、それは、別の機会に説明したいと思います。少なくとも、毎日、少しずつでもよいので、改善の歩みを止めないことだと思います。歩みを止めなければ、改善活動が後退することにはなりません。そして、そのような改善に真摯に向き合っている人たちは、周りの人たちから見て、たとえ完全ではなくても、魅力的に見えるのだと思います。
2023/9/5 No.2456