Don't think. Feel! 毎日のそろタッチ学習がもたらした息子のある行動とは?
物事に習熟するとはどういうことか?
スポーツをやっていても、語学の勉強をしていても、仕事をしていていても、常々思う。早く上達したいと。そのために、本を読んでみたり、人に習ってみたり、頭で何度も考えてみたりする。
例えば、英語の会議に望む場合、事前の準備として会議で使うフレーズを暗記する。Thank you for your time today.から始まり、議題に入るためにはThe purpose of this meeting is to discuss the new projectだなと。このように、型やプロトコルを頭に入れようとする。
そして、実際のミーティングでは、なんとかこの型を思い出しながら進行し、ぎこちないながらも、なんとか終えてホッとしたという経験がある。
最近始めた格闘技の練習をしていても、相手がマウントポジションを取ってきた時に、ここから逃げるにはどうしたらよいか、習った型を思い出しながら考えている。
「考えて行動する。」一見、あるべき姿のような気がする。アマチュアの世界ではそれで良いだろう。しかし、海外企業とのギリギリの価格交渉の場合、型通りに物事が進むことはない。格闘技の試合でも、習った型を思い出しているうちに相手に締められて負けてしまう。
真剣勝負の世界では「考えて行動する」では足りないのである。
最近、仕事上のお世話になっている方や、格闘技道場の先生から、偶然にも同じアドバイスを頂いた。この言葉である。
Don't think. Feel!
この「考えるな!感じろ!」とは、あのブルース・リーが映画「燃えよドラゴン」で言ったセリフ。
様々な見解があるが、私なりの解釈だと、あらゆる想定を事前に叩き込んで準備しろ、そうすればあとは体や直感が勝手に反応する。そして、それが習熟するということだと理解している。
ある日の息子の行動に驚いた
息子のそろタッチ学習も1年半を過ぎた。継続学習の結果、U5ステージ。2桁の加減算であれば10口のものを暗算で計算ができる。大人から見ても勝てるわけがないレベルである。そんな彼と一緒にスーパーマーケットに買物にいった時の一コマである。
私達は会計に並んでいただけである。店員さんが商品のバーコードを読み込むと、表示される数字を見ながら、おもむろに両手を動かし始めたのだ。両手を駆使してそろばん式暗算で合計額の計算を始めているのである。
この男、何も考えていない。ただただ、数字が表示されては消えていく様子に気づいて、体が自然に反応したのだろう。毎日のそろタッチでのフラッシュ暗算の練習が染み付いているからだと思われる。無意識に、数字を見ると体が計算するように反応してしまっているのだ。繰り返しだが、この男は何も考えていない。計算しようとも思っていないのだ。
つまり、Don't think. Feel!の領域に達しているのだ。
私が仕事でも、趣味の格闘技でも決して達することのできていない習熟度に達しているのだ。少し悔しい部分はあるが、6歳にしてこの領域に達するものが一つあることは誇ってよいことだ。
毎日の継続学習で暗算力向上は目に見える成果だが、Uレベルになってから数字に対する感度や感覚が養われているように感じる。培った能力が、一生の財産になる日も近いのではないだろうか。
そろタッチ公式HP: https://www.sorotouch.jp
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