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【高野三三男】 油彩 査定 鑑定 買取 致します


『高野三三男 アール・デコのパリ、モダン東京』は、1997年に目黒区美術館で開催された開館10周年記念展の図録です。本書は、高野三三男の作品を中心に、アール・デコ様式が花開いたパリと、同時期のモダンな東京の文化的交流を探求しています。全145ページにわたり、185点の図版が収録されており、高野の多彩な作品群を網羅しています。

◎高野三三男の木版画

高野三三男(こうの みさお、1900年3月30日 - 1979年8月15日)は、東京府東京市深川区(現・江東区)出身の洋画家で、アール・デコ様式を取り入れた作品で知られています。彼はエコール・ド・パリの一員として、フランスと日本の両国で活躍しました。

府立一中(現・東京都立日比谷高等学校)を卒業後、東京高等商船学校(現・東京海洋大学)に進学しましたが中退し、1921年に本郷洋画研究所に入所して岡田三郎助に師事しました。翌年、東京美術学校(現・東京藝術大学)洋画科に入学しましたが、1924年の関東大震災の影響で制作環境が悪化したため、同級生の岡田謙三や高崎剛、後に妻となる岡上りうらと共にフランスへ渡りました。

渡仏後は、サロン・デ・ザンデパンダンやサロン・ドートンヌ、サロン・デ・ナショナルなどの展覧会に積極的に出品し、フランス画壇での地位を確立しました。特に、女性の寝室を描いた「ブドワール・ピクチャー」や、イタリア喜劇のキャラクターであるコロンビーヌやアルルカンをモチーフにした作品を得意とし、1930年にはフランス政府により作品《仮面舞踏会の夜》が買い上げられるなど、高い評価を受けました。

1940年、藤田嗣治と共に日本へ帰国した後は、一水会の会員として毎年作品を出品し、同会の中心的存在となりました。また、文展や日展の審査員も務め、1954年には現代日本美術展で大衆賞を受賞するなど、日本の美術界でも活躍しました。

高野の作品には、「仮装した薩摩婦人像」(1929年、東京海上日動火災保険株式会社蔵)や「狐と伴った女性」(1932-1933年、個人蔵)、「うつ伏せる裸婦」(1934年、プラハ国立美術館蔵)、「ヴァイオリンのある静物(コンポジション)」(1937年頃、目黒区美術館蔵)などがあります。これらの作品は、アール・デコの影響を受けた洗練されたデザインと色彩が特徴で、現在でも多くの美術館やコレクターに所蔵されています。

また、高野は『婦人画報』の表紙絵を担当し、映画女優の肖像画を多く手掛けました。その活動は、同時代の文学者や芸術家とも交流が深く、昭和初期の日本の文化シーンに大きな影響を与えました。

1979年、肺血腫のため品川の病院で79歳で逝去しました。娘の高野耀子はピアニストとして活躍しています。

高野三三男の作品は、アール・デコ様式と日本的感性を融合させた独特の美しさを持ち、現在でも多くの人々に親しまれています。その洗練されたデザインと色彩感覚は、時代を超えて多くの人々に影響を与え続けています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%87%8E%E4%B8%89%E4%B8%89%E7%94%B7#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Kono_Misao.jpg

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