【須田剋太】 水彩画 / グワッシュ・パステル・鉛筆 査定 鑑定 買取 致します
須田 剋太
グワッシュ・パステル・鉛筆
◎須田剋太の芸術
須田剋太（1906-1990）は、戦前から戦後にかけて日本洋画界で活躍した画家で、特に司馬遼太郎の紀行文「街道をゆく」の挿絵画家として広く知られています。埼玉県に生まれた須田は、独学で絵を学び、1936年に文展で初入選を果たしました。戦後、具象画から抽象画へと転向し、その後再び具象画に戻るなど、生涯を通じて画風の探求を続けました。
須田は、寺内萬治郎に見出され、1940年代には光風会展や新文展で特選を受賞するなど、初期には具象画で高く評価されました。その後、抽象画の旗手・長谷川三郎との出会いにより、抽象画に傾倒し、日本の現代美術界でも注目されました。彼の抽象画は力強い線と色彩を特徴とし、生命感あふれる作品が多く、特にグワッシュを用いた作品はその質感や表現力が高く評価されています。
1960年代以降、須田は再び具象画に戻り、司馬遼太郎の「街道をゆく」の挿絵を担当しました。この挿絵は、彼の代表作の一つとなり、講談社出版文化賞を受賞するなど大きな成功を収めました。須田の作品は、国内外の美術館に広く所蔵されており、特に晩年には書や陶芸にも手を広げ、独自の表現を追求し続けました。
彼の作品は、力強さと自由な発想に満ちており、日本美術においても特異な存在感を持っています。
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