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【猪熊弦一郎】アクリル画 査定 鑑定 買取 致します
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◎猪熊弦一郎の芸術
猪熊弦一郎(1902年12月14日生まれ、1993年5月17日没)は、昭和期を代表する洋画家であり、その多彩な創作活動で知られています。香川県高松市に生まれ、幼少期を丸亀市で過ごした彼は、幼い頃から絵の才能を示し、東京美術学校(現・東京藝術大学)洋画科に進学し、藤島武二に師事しました。在学中から帝展に入選し、その才能を早くから認められていました。
1936年、小磯良平や脇田和らと共に新制作派協会を設立し、前衛的な活動を展開しました。その後、1938年にフランスに渡り、アンリ・マティスの指導を受けました。マティスから「お前の絵はうますぎる」と評されたことを契機に、自身の画風を模索し始め、シンプルな線と平面的な表現、そして原色を多用した独自のスタイルを確立していきました。
戦後は、絵画だけでなく、デザインや壁画制作にも積極的に取り組みました。特に、三越百貨店の包装紙デザイン「華ひらく」や、JR上野駅中央改札の壁画「自由」は広く知られています。また、約40年にわたり『小説新潮』の表紙絵を手掛けるなど、日常生活に根ざしたデザイン活動を展開しました。
1955年にはニューヨークに拠点を移し、抽象表現主義の影響を受け、作風を具象から抽象へと変化させました。この時期の作品は、幾何学的な形状や鮮やかな色彩が特徴であり、国際的な評価を得ました。その後、ハワイや東京を拠点に制作を続け、壁画や彫刻などの大型作品も手掛けました。
晩年には、妻の文子を亡くしたことをきっかけに、人の顔を描くことに熱中し、多数の「顔」シリーズを制作しました。これらの作品は、シンプルな線と形で構成され、独特のユーモアと温かみを感じさせます。
猪熊の作品は、香川県丸亀市の猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)に多数所蔵されており、常設展や企画展を通じて公開されています。彼の多彩な表現と創造性は、現在も多くの人々に影響を与え続けています。
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