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【古賀春江】 油彩、水彩他、 版画各種 査定 鑑定 買取 致します

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◎古賀春江の芸術

古賀春江(こが はるえ、1895年6月18日生まれ、1933年9月10日没)は、大正から昭和初期にかけて活躍した日本の洋画家であり、日本における初期のシュルレアリスムの代表的な画家として知られています。本名は亀雄(よしお)で、後に僧籍に入り「古賀良昌(りょうしょう)」と改名しましたが、「春江」は通称として広く認識されています。

福岡県久留米市の浄土宗寺院・善福寺の住職の長男として生まれた古賀は、幼少期から絵画に興味を示し、地元の洋画家・松田実に師事しました。1912年、17歳で画家を志して上京し、太平洋画会研究所や日本水彩画会研究所で学び、石井柏亭らに師事しました。

1922年、作品「埋葬」で二科賞を受賞し、同年には新進気鋭の作家たちとともに前衛グループ「アクション」を結成しました。その後、キュビスムやシュルレアリスム、パウル・クレーなど西洋の多様な美術動向や画家の影響を受け、短期間のうちに作風を変化させました。特に1926年から1927年にかけては、パウル・クレーに傾倒し、その影響が作品に色濃く反映されています。

1929年には、モダンガールや工場、飛行船ツェッペリン、潜水艦など近代的なモチーフを組み合わせた作品「海」を発表し、日本でいち早くシュルレアリスムの表現を取り入れた画家として注目されました。同年には、脈絡のない事物を組み合わせ、非現実的な世界を描き出した「素朴な月夜」も発表しています。

彼の作品は、キュビスム、未来派、表現主義、構成主義、シュルレアリスムなど、西洋の多くの美術動向や画家の影響を受け、常に新しいものを追求し、変化を求める姿勢が特徴的です。そのため、「カメレオンの変貌」と称されるほど、作風は多様でありながら、一貫して独自の世界観を持っていました。

また、文学にも傾倒し、絵画作品の解題詩をはじめ、さまざまな詩を残しています。彼の作品は、当時の日本の美術界に大きな影響を与え、モダニズムが隆盛した時代において、独自の足跡を残しました。

1933年、38歳という若さでこの世を去りましたが、その短い生涯の中で、日本の近代美術に多大な影響を与えたことは間違いありません。彼の代表作には、「窓外の化粧」(神奈川県立近代美術館蔵)や「海」(東京国立近代美術館蔵)などがあり、現在も多くの美術館で彼の作品が所蔵されています。

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