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【林功】日本画他、各種版画 査定 鑑定 買取 致します

『林功の世界展 古典に学んだ日本画家の軌跡』は、2003年にそごう美術館で開催された展覧会の図録です。この展覧会は、林功(1946-2000)の画業を総括し、彼の作品とその芸術的軌跡を紹介する目的で企画されました。 図録には、林功の代表作や未公開作品を含む多彩な作品が収録されています。彼の作品は、古典的な技法と現代的な感性を融合させた独自の画風が特徴であり、中国の風景や農村の素朴な暖かさを題材にした作品が多く含まれています。特に、中国の古典作品研究に詳しく、65回以上の中国訪問を経て制作された作品群は、彼の芸術的探求の深さを物語っています。

◎林功の日本画

林功(はやし いさお、1946年2月22日生まれ、2000年11月4日没)は、日本の日本画家であり、文化財の保存修復にも精通した研究者でした。千葉県茂原市出身で、幼少期から絵画に興味を持ち、県立長生高等学校在学中には美術教師で洋画家の山本文彦の影響を受けて本格的に絵画の道を志しました。高校在学中に千葉県美術展で県美術会賞や市長賞を受賞するなど、早くからその才能を示していました。

1969年、東京藝術大学美術学部日本画科を卒業し、同年の第54回院展に初出品で初入選を果たしました。その後、東京藝術大学大学院の保存修復技術専攻に進み、吉田善彦の指導の下で研鑽を積み、1971年に修了しました。修了制作として重要文化財「羅漢図」の模写を行い、これが大学に買い上げられるなど、文化財の模写・修復においても高い評価を受けました。

1972年には第16回シェル美術賞展で「朝・落葉の音」が一等賞を受賞し、1981年には第6回山種美術館賞展で「汎」が優秀賞を受賞するなど、数々の賞を受賞しました。また、1984年には戦後世代の日本画家によるグループ「横の会」の結成に参加し、1993年の解散まで精力的に作品を発表しました。さらに、1996年には伊藤彬、中島千波、中野嘉之とともにグループ「目」を結成し、新たな表現の追求に努めました。

教育者としては、1990年に愛知県立芸術大学美術学部の講師に就任し、1994年からは助教授として後進の育成に尽力しました。また、文化庁の文化財修復模写事業にも1976年から参加し、神護寺蔵伝源頼朝像や法隆寺金堂壁画飛天図など、多くの国宝や重要文化財の模写・修復を手掛けました。

林功の作品は、古典的な技法と現代的な感性を融合させた独自の画風が特徴であり、特に中国の古典作品研究に詳しく、中国の風景や農村の素朴な暖かさを題材にした作品を多く制作しました。彼は生涯で65回以上も中国を訪れ、その経験を作品に反映させています。代表作としては、「万光」(1984年)、「想風」(1985年)、「富春江」(1991年)などがあり、これらの作品は茂原市立美術館・郷土資料館に収蔵されています。

2000年11月4日、中国西安市郊外での交通事故により54歳の若さで急逝しました。彼の死後も、茂原市立美術館・郷土資料館や刈谷市美術館などで回顧展が開催され、その業績が再評価されています。また、彼の作品は多くの美術館に収蔵されており、日本画の伝統と革新を体現するものとして高く評価されています。


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