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【和気史郎】 油彩 査定 買取 致します。


作家名: 和気 史郎
作品詳細: 油彩


◎ 和気 史郎の芸術

和気史郎(1925年 - 1988年)は、日本の洋画家であり、独特の幽玄な世界観を持つ作家として知られています。彼は栃木県塩谷郡で生まれ、東京美術学校(現・東京藝術大学)で安井曾太郎に師事しました。卒業後、群馬県で教員として働きながら画家としてのキャリアを模索し、後に関西の風土に魅了されて大阪に移住します。彼の作品は、戦後の日本美術の中でも独自の位置を占めています​。

和気は、初期には具象画に専念していましたが、1950年代後半からアンフォルメルという抽象表現に傾倒し、しばらくの間、抽象画を制作していました。しかし、最終的には具象に立ち戻り、特に能や古都の風景を題材にした作品を多く手がけました。この「能」という日本の伝統芸能に対する深い関心が、彼の作品の大きなテーマとなりました。能面や能装束、そして古代の風景を描くことで、彼は幽玄な美を追求し続けました。特に、能の静寂や厳かな雰囲気を、独自の色彩感覚と構図で表現しています。

彼の代表作の一つには、古代の寺院や能をテーマにした「苔寺」などがあり、独立美術協会のメンバーとしても活躍していました。1957年には独立賞を受賞し、その後も各地で個展を開き続けました。また、彼の作品には、戦争や結核という個人的な体験から生まれた虚無感や無常観が色濃く反映されており、これが彼の作風に深い影響を与えています​。

晩年、和気は能面画家としての地位を確立し、その静謐で厳かな作品は高く評価されました。彼の作品は主に大谷石で造られた「和気記念館」(栃木県塩谷郡)に展示されており、この美術館では能や幽玄の世界に焦点を当てた作品を楽しむことができます。和気の絵画は、写実主義を超えた精神的な次元での美を表現し、観る者に深い感動を与え続けています​。

彼の人生は比較的短かったものの、芸術に対する献身と情熱は非常に強く、彼の作品には内面の苦悩や葛藤が反映されています。彼が追い求めた「幽玄」の世界は、現在も多くの人々に感銘を与え続けています。


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