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【杉山寧】版画 /メゾチント 査定 鑑定 買取 致します

杉山 寧
メゾチント
17.6×15.5cm


◎杉山 寧の芸術

杉山寧(1909年-1993年)は、東京浅草出身の日本画家で、戦前・戦後を通じて日本画の近代化に大きく貢献しました。東京美術学校(現・東京藝術大学)で日本画を学び、在学中に帝展で特選を受賞するなど、早くからその才能を認められました。卒業後は、松岡映丘に師事しながら、日本画技法の探求を続けました。

杉山の作品は、伝統的な日本画技法を基盤としつつも、西洋の要素や新しい表現を取り入れる姿勢が特徴的です。彼の初期作品は、緻密で繊細な描写が印象的で、自然や動物、歴史的題材を取り上げながら、極めて写実的なスタイルで描かれました。しかし、戦後には画風を一新し、岩絵具を使用した質感表現(マチエール)にこだわりを見せるようになり、より抽象的なテーマや神秘的なイメージも積極的に取り入れるようになりました。

特に、エジプトやインドなどの古代遺跡や神像をテーマにした作品は、彼が戦後に興味を抱いた異文化への深い関心を反映しています。これらの作品は、古代文明の持つ神秘的な雰囲気を巧みに描写し、見る者に強い印象を与えました。彼はまた、裸婦を題材にした作品でも知られ、これらの作品でも彼の技法に対する探求心が表れています。1964年に制作された「穹(きゅう)」は、彼の代表作の一つで、壮大な構図と深い精神性を持った作品です。

また、杉山寧は日本画の伝統的枠組みを超える新しい表現を追求し続けました。戦後の日本画壇において、彼は東山魁夷や高山辰雄と並んで「日展三山」と称されるほどの評価を得ており、1970年には日本芸術院会員、1974年には文化勲章を受章するなど、数々の栄誉を受けました。

杉山の作品は、その高い技術と精神的深みが評価され、現在も国内外の美術館に多く収蔵されています。彼の作品は、ポーラ美術館などで常設展示されており、特に「アクロポリスのコレー」や「究」などの作品は、彼の独自の世界観と表現力を示しています。晩年まで完璧主義を貫き、常に自らの作品を修正し続けた彼の姿勢は、多くの後進にも影響を与えました。


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