【絹谷幸二】 油彩 / 富士山、ヴェネツィア、薔薇、仏教的モチーフ 人物画 査定 鑑定 買取 致します
代表的なものとして、1989年に刊行された『絹谷幸二画集』があり、この画集には、彼の初期から1980年代後半までの代表作が収録されています。特に、フレスコ画の技法を用いた作品や、日本的なモチーフをダイナミックな色彩と力強い筆致で描いた作品群が特徴的です。彼の絵画は、鮮烈な色彩と立体感のある表現で知られており、この画集では、その魅力が余すところなく紹介されています。
◎絹谷幸二の人物画
絹谷幸二（きぬたに こうじ、1943年生まれ）は、日本を代表する洋画家であり、鮮烈な色彩とダイナミックな構図で知られています。彼の油彩画には、多彩なテーマと独特の絵柄が見られます。
まず、絹谷の代表的なモチーフの一つに富士山があります。彼は富士山を題材にした作品を数多く手掛けており、例えば「蒼天富獄双龍飛翔」では、青空の下に双龍が飛翔する姿と富士山を組み合わせ、壮大なスケール感を表現しています。また、「新世紀朝陽富士」では、朝陽に照らされた富士山を鮮やかな色彩で描き、新しい時代の幕開けを象徴しています。
次に、ヴェネツィアの風景も彼の重要なテーマの一つです。「黄金光旭光 ヴェネツィア」では、ヴェネツィアの街並みに差し込む黄金の光を描き、中央の太陽が街全体を照らす様子を表現しています。この作品からは、ヴェネツィアの活気と美しさが伝わってきます。
さらに、薔薇も絹谷の作品に頻繁に登場するモチーフです。「VIVA ROSSA」では、キャンバス全体に色鮮やかな薔薇が咲き誇り、その華やかさと生命力を強調しています。薔薇を通じて、彼のエネルギッシュな表現が際立っています。
また、仏教的なテーマや文字を取り入れた作品も特徴的です。仏教の教えや感情をそのまま文字として画面に取り入れることで、独特のダイナミズムと精神性を表現しています。
絹谷幸二の油彩画は、これらの多彩なモチーフと鮮烈な色彩、そしてダイナミックな構図によって、観る者に強烈な印象を与えます。彼の作品は、日本の伝統と西洋の技法を融合させた独自の世界観を持ち、その芸術性は国内外で高く評価されています。
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