【土屋仁応】 立体作品 査定 鑑定 買取 致します
◎土屋仁応の芸術
土屋仁応（つちや よしまさ、1977年生まれ）は、日本の彫刻家であり、特に木彫による立体作品で高い評価を受けています。彼の作品は、伝統的な仏像彫刻の技法を基盤としながらも、独自の幻想的な世界観を表現している点が特徴です。
東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業後、同大学院文化財保存学専攻で仏教美術の古典技法と修復を学び、2007年に博士課程を修了しました。この学びを通じて得た技術と知識は、彼の作品制作に深く影響を与えています。
土屋の作品は、檜や樟といった木材を素材に、水晶を用いた玉眼（ぎょくがん）技法を施すことで、独特の生命感と神秘性を持たせています。モチーフとしては、馬や羊などの実在する動物だけでなく、ユニコーンや麒麟、人魚といった神話や想像上の生物も多く取り上げられています。これらの作品は、静謐でありながらも内に強い存在感を秘めており、観る者に深い印象を与えます。
彼の作品は国内外で多数展示されており、個展やグループ展を通じてその独自の美学が広く紹介されています。例えば、2024年には東京のMEGUMI OGITA GALLERYで個展「動物と人」が開催され、動物像に加えて人物像も取り入れ、「人間とは何か」という根源的な問いを投げかける作品が展示されました。
また、彼の作品は書籍の装幀にも多く採用されており、その幻想的で美しい造形は文学作品の世界観とも深く共鳴しています。さらに、レジンを素材とした複製立体作品（マルチプルワークス）も制作しており、これらは限定生産で販売されています。
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