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今だからこそ「茶」を知りたい

茶は直言のように魂を満たし、そのほろ苦さはよい忠告を受けたときの後味に似ている

茶道(茶の湯)は、日常のありふれたものごとの中に美しさを見出して崇拝する一種の宗教儀式。真の美は、不完全を心の中で完成させる者が見出す。不完全さを崇拝する。

日本の茶の湯は、15Cに南宗禅(中国南方発祥)による緻密な茶の儀式が発展したもの(茶と禅が関係深いのはポイント)。お茶は唯一アジアの習慣の中で東西の壁を超えて尊敬された。

茶室の建築材料は「わび」=「風雅な貧しさ」である。茶室が質素で清潔なのは禅寺を手本とするから。そして、茶室は茶人のために作られる(茶人が茶室に合わせるのではなく)

伊勢神宮が20年毎に建て替えるのは、禅の無常の考えが根本にあるからだろう。日本が木造なのは、取り壊して建て直すのが楽だから(ヨーロッパは石造りやレンガ造り)

芸術は生きたものであり、その時代に対して誠実に向き合っている。だからその時代の1人のために作られる。永遠はない。私達はその芸術を現代で咀嚼し解釈しなければならない。


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