私じゃダメだから 散文詩#26

あなたが異性と話す時
私はすごく嫌な気持ちになる
嫉妬などではない
ただ…
ただあなたに申し訳なくて
私があなたの隣だから
私なんかがあなたの隣だから
あなたの幸せを
あの人の幸せを
奪ってしまっているんじゃないかって
でも
それでもあなたは私を選んでくれた
私の名前を呼んでくれた
私は物言わぬ木にでもなって
あなたの事を眺めるだけでもよかったのに
すれ違いながらも本音で
話し合えるようにしてくれた
そんな奇跡を噛み締めながら
逆さの世界を眺めてた

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