メンターがいる社会人人生とは?
今回はメンターの話です。
46年生きてきた私にとっては、メンターと呼ぶ人が複数人います。人生の時々に出会った上司であり、私の社会人人生に大きな影響を与えてくれた人です。
メンターとはどんな存在か?
私にとって、メンターとは相談相手ではありません。
相手に対して「あなたが私のメンターです」と言ったこともありません。
これまでの人生の中で、自分自身のエポックとなったタイミングで、今後の指針となる言葉をくださったり、常に前を歩き、行動で見せてくれる人です。
※あくまでも私の定義です
メンターがいる人生の中で考えること
一番考えるのは「メンターだったらどう判断するかな?」ということです。
日々悩み、とまどい、判断に迷う瞬間が起きます。そんな時に思い出すことができる人がいるのです。
私にとってのメンターは皆さん元上司であり、「この状態でどんな判断をするのだろう」と、自分ひとりの考え方に+α想像して考えてみることで、自分ひとりの視点だけではなく、もう少し広い視点を付与していく意識です。
私にとってのメンター
1人目は堀江さん
初就職した会社の役員(社長の奥様でHR周り全てを担当)で、私に編集・校正を教えてくれた人。この会社では恐ろしいミスを連発し、堀江社長・堀江さん・堀江長男さん(当時の直属上司)に何度も迷惑をかけました。
取り返しのつかないミス(540万部発行紙で電話番号誤掲載)をした時に、たまらずフロアで泣いてしまい、烈火のごとく怒られたのでした。
泣いても状況は変わらない。
状況を改善の為に何をするか考えて動くこと。
起きたことよりも、その後自身にできることを真摯にやる。
と言っても、お詫び行脚にも連れて行ってはもらえず、次号の準備を精一杯やりました。失敗から学ぶチャンスがあった私はラッキーだと思います。
2人目は小川さん
2社目インデックスのCOO。コンテンツ事業の統括は小川さんでした。
IT業界に入り、半年くらいでマネージャー職を打診された時のこと、
「マネージャーになる方が決裁権も拒否権もある。実は得」
「もし1億損失出したとしても、会社は揺るがない。チャレンジして」
インデックスでは、上司・先輩・同僚がとにかく前向きに常にチャレンジする人ばかりだったので、わからないながらもまずはやる!というスタンスを覚えられたこと、そのチャンスをもらえたことがキャリアを変えたと思います。この言葉は今も私が一緒に仕事する人に伝える言葉になりました。
3人目は南場さん
会社員として10年半勤めた中で、南場さんにはとにかく数値・結果で会話することを徹底的に継続的に言われたように思います。
「0より3が大きいことは全員がわかる」
「停滞は罪、毎日1ミリでも変わること」
「厳しくやって。金井は優しいから、とにかく事にまっすぐ向かうこと。TOPがブレると、下は不安が増えるだけだから。間違っても事に向かえば、軌道修正はすぐできる。」
時にリーダーこそ、迷い悩みブレる。今進むべき方向が結果につながらないかもしれないと不安になる。それでも一歩ずつ進むしかない。南場さんには担当する事業を通して、自分の信念を持ち続ける胆力を育ててもらったと思っています。
退社してなお、DeNA Qualityの5つ(①顧客のことを第一に考え、感謝の気持ちをもって顧客の期待を超える努力をする「デライト」②常に最後の砦として高いプロフェッショナル意識を持ち、DeNAを代表する気概と責任感を持って仕事をする「球の表面積」③2ランクアップの目線で、組織と個人の成長のために全力を尽くす「全力コミット」④チームワークとコミュニケーションを大切にし、仲間への責任を果たす「透明性」⑤階層にこだわらず、のびのびしっかりと自分の考えを示す「発言責任」)は、全て完璧にできたと思うことはなく、心にしっかり刻まれています。
結果的に私の場合は女性の方となっていますが、性差もあまり関係ないように思います(M安さん、W監査役、I田さん、Dさん、し●うちゃん、な●さん、M之さん、Iけじぃ、F恵さん、Sさん、N専務、F田さん、Hぐひぐ、Aミさん、サ●ィ、コ●ケンさん、Oさんとあげたらキリがないです)
私が先輩方から教えてもらったことを土台に、私もまた出会う全ての人に何か気づきを分けてあげられたらと思っています。
本日付でタビオ株式会社の社外取締役に就任しました。就任の決意は以下。新しい役割が1つ増えることで、自分がどう変わっていくのかも楽しみです。
わたしたち一人一人が
「(あなたの)成長エンジン」であり、
「(あなたを)応援する人たち」になりたいと思っています。