【日記】ランチ600円
今日は定食屋さんに行きました。一人で歩いて行きました。二人掛けの席に先客が一人いました。カウンターの一番奥にかけるとお母さんが冷たいお茶を運んできてくれました。表のホワイトボードにあった親子丼のセットを頼みました。「ないなー」残念そうな声。中のおじいさんに確かめたところ、やはりもう親子丼はなくなっていました。思い直してニラともやしの炒め物を注文しました。壁の方を振り返ってみるとホワイトボードの親子にバツがしてあって、なるほどと思いました。来るのが遅すぎたみたいでした。カチカチッ、カチカチッ、とおじいさんが点火しようとする音がしました。カチカチッ、カチカチー……。何か上手く行かない様子でした。もう、炒め物は無理かもしれないと心配になりました。
心配しながら待っているとジュージューと音がし始めたので安心しました。しばらくするとお母さんが順にメインのおかずとご飯とみそ汁を運んできてくれました。お待たせと言った後で扇風機をこちらの方に向けて回してくれました。少し寒かったです。主役と思えるニラともやしの炒め物は、平皿の真ん中に小皿に入って出てきました。他にも串カツがあり、春巻きのようなものもありました。小皿の向こう側にはキャベツがあり、上にはサウザンドアイランドドレッシング、その傍にはマカロニもありました。味付けはどれもみんな濃すぎるということがなく、どれもみな優しい味がしました。風がずっと当たっているためか、食べながら鼻水が出そうになりました。
美味しくて体にも良さそうで、食べていると家にいるような気がしました。「もうすぐ野球だ」とおじいさんが常連風のお客さんに8月の話をしました。「ごちそうさま」と言って帰りました。また来ようと思いました。横断歩道を渡ると蝶が飛んできました。大きな蝶でした。蝶はいつ見ても薄いと思いました。緑と黒の美しい蝶でした。もしも花ならとまってほしいと思うと思いました。
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