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【創作note】ノンフィクション・ファンタジー
「ノンフィクションしか読まないから」
男は真面目な顔で言った。意外だなと思って聞いていると、最近読んだものでは主に魔法使いが活躍するらしい。どうもおかしいと思いながら聞き流していた。フィクションとノンフィクションの解釈が逆転しているようだ。彼をよく知る人にとっては別段どうということはない。そういう人なのだ。
彼の話には悪気なくうそが交じる。(僕はそういう人によく影響を受ける)時にだまされるが、どこか憎み切れないようなとこがある。広く色々なことを知りすぎていて、そのため底が浅い。その上で堂々と主張することができる。そういう人なのだ。
「夢はフィクションだろうか」
時折、そんなことを考えている。結論は出ていない。だから、忘れた頃に何度でもまた考えることができる。中で起きていることは概ねデタラメだけど、自分が体験したというのは本当だ。魔法使いが活躍するノンフィクションだって、あるのかもしれない。
(どこまでが本当かわからない話)を書きたい。僕はそういう人だ。