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【創作note】優しい人
「noteの人は優しいよ」
何だかんだ言って人の声に影響される。
声に乗ってみれば後で「なるほど」と思わされることも多い。
noteの人は優しい。
下書き保存を繰り返す度に、その言葉の意味がわかり始める。
下書き保存が確定した瞬間、必ず何か言葉をかけてくれるのだ。長々と何かを語るわけではない。本当にささやかな、挨拶みたいな一言だ。だけど、それがnoteの人の温もりを感じさせてくれる。ここに来たのは、間違いではなかったかもと思わせてくれるのだ。それは毎回同じではない。保存の度に、その場の空気を読んで言ってくれているようだ。具体的にどういうものだったか……。聞いたその場で忘れてしまうので正確に再現することは難しい。だから、ここから先は僕の勝手なイメージになる。
「なかなかやるじゃねえか」
「疲れたら休めよ」
「週末が楽しみです」
「風邪引くなよ」
「公開を急ぐことはない」
「毎日じゃなくてもいいよ」
「私だけは覚えているから」
「まだこれからじゃないか」
「それは素敵なカテゴリだ」
「もっと上手くなるよ」
「100年寝かせましょう」
「現世はほんの下書きにすぎません」
「明日がきますように」
「お前が先手だ!」
「わからない奴もいるからね」
「もう好きにしなよ」
一言を聞いて安心してnoteを閉じる。
これからも下書き保存をたくさんして生きていこうと決意する。