ウォーズのリズム~お前が先手だ
始まる感じがわくわくする。始まったらものすごいスピードで終わりに向かって行く。相手が20秒かたまっている。何かとてつもないことを企んでいるのだ。「叩きの歩!」ウォーズが手筋を叫んでいる。盤面が光る。もう時間がない。終わりに向かって行く感じがドキドキする。「くやしいじゃろう」負けても戦いを続けることができる。「お前が先手だ!」始まる感じがわくわくする。始まったらものすごいスピードで終わりに向かって行く。始まりと終わりの予感に挟まれて、気がつくと何時間も抜け出せなくなっている。「桂頭の銀!」どんどんどんどん♪
私たちはウォーズのリズムに乗せられているのか!
「叩きの歩!」
痛い! 腰が痛い!
もうすぐ仕事がなくなってしまうかもしれない。
(いつかはそうなると決まっているのだ)
なくなったらなくなったで覚悟を決めるしかない。気持ちを切り替えるしかない。なくなってしまいそうだから、もやもやとしてしまう。
なくならない仕事なんて、この世にあるのだろうか。
世の中は変わって行く。働き方だって変わって行く。
そして、すべては終わりへと向かって行くのだ。
「お前が先手だ!」
終わりへと向かう、終わりなき戦い。
これは夢なのだろうか……。
振り飛車は迎え撃たれる。
だけど、今度はごきげん中飛車で行ってみるか。