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虫・魚・鳥の3視点で自己分析

 「虫の目、魚の目、鳥の目」の3つの視点で自己分析をすると、自己理解の深みが増してくる、という記事です。


3つの視点の概説

 虫の目、魚の目、鳥の目、の3つの視点を解説すると、以下のようになります。

虫の目:トコトン、目の前の事を細部まで含め、一生懸命観察する。
魚の目:自分の周囲の人も含めて、動き、流れ、変化を読み取る。
鳥の目:今の自分を高みから見て、集団の中の自分、もしくは、過去と将来との時間軸の中にいる自分を見る。

 この3つの視点のどれが良い、というわけではなく、バランスよく持って自己理解を進めていくことが重要です。

① 虫の目の活かし方

 書籍などでは、「目の前の事にかかりきりの虫の目ではなく、魚の目や鳥の目を持つこと」といった記述が多いのですが、まずはトコトン虫の目で、「今、ココ」を見つめることで、他の視点も更に発揮できるはずです。

 例えば、以下のような問いを投げかけられると、ハッとする人は多いと思います。

  • 今あなたが取り組んでいる事のきっかけは?

  • これをやっていて、どんな気分ですか?ポジティブ?ネガティブ?

  • この取り組みへの本気度や期待度はどれくらいですか?

 この3つに答えることで、自分が今やっている事への向き合い方について、気づきが得られます。その結果、「目の前の事にもっと本気にならなければ」と思う人もいれば、「なぜ、自分はこれをやっているんだろう」と思う人もいるはずです。

 「今、ココ」の状態や気持ちをしっかりと把握することで、次の視点を通しての見方が大きく変わってきます。

② 魚の目の活かし方

 いわゆる、企業などで実施されている「360度評価」や「定点観測」がこれに近いと思います。常に周囲を意識し、また、同じ質問を繰り返しながら変化率を測定することで、小さな変化を見落とさないようにします。

  • 今のあなたを支えてくれるひとは?今まで気づかなかったようなサポーターが、あなたの横や後ろにいませんか?

  • 1週間前の自分と今の自分を比べると、何が変わっていますか?

  • もし、今持っている中で、一つ手放して、一つを手に入れるとすれば?

 人は、変化をしないと生きていけない生き物だと私は思っています。どんなに変化に抗っても、髪や爪は伸びますし、皮膚も新陳代謝を必要とします。「何が変化しているだろう」と気づくことで、自分は流れの中にいるという実感が持てます。

③ 鳥の目の活かし方

 最後に、鳥の目になります。私は時間軸で考えるのが好みなのですが、集団や全体の中での自分、というものを意識しても、気づきは多いと思います。

  • 今日を起点にして、何か月後、何年後の自分が想像できますか?

  • 自分は何人くらいの集団に属していますか?

  • もう一歩先の未来、もしくは、もう一回り大きい集団(例:企業、コミュニティ、社会の中の一員としての自分)を想像すると、どうでしょうか。

 人によって、鳥の目の発揮の仕方は様々です。何年先の自分を考えると、少し窮屈に感じる人もいます。広い社会の中の自分として考えると、何だか安心感を覚える人もいるでしょう。

 この鳥の目の質問も、定期的に繰り返していき、どこかにメモをして振り返ることで、自分の視点がどう変わっているかを実感できます。その実感を魚の目の分析に活用することもできるでしょう。

まとめ・参考記事

 虫の目、魚の目、鳥の目、の言葉は知っていても、それをどう自己分析に活かしていけばよいのか、という視点で記事を書きました。他のnoterさんも、それぞれの観点で3つの視点について教えてくれていますので、ご参考としてリンクをしておきます。


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