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アレルギーにまつわるお話

小学生の次男はなんというか、自然児である。

幼稚園の頃にツツジの花の蜜を吸うことを覚えたら、そこから数年ツツジが花を咲かせると公園から公園へミツを吸い歩いていた。

これはまだ微笑ましいエピソードである。

こやつは道草を本当に食べる。
ある時、「これは食べられる。ちょっと口が切れるけどよく噛めばいいよ。」と彼が指差した草は、イネ科の雑草だった。

コロナ禍では、彼は学校で教えてもらった通りにせっせとアルコール消毒をし、マスクもするのだが、学校帰りに庭のキンカンを洗わず口に放り込んで玄関を開けたりするのだからなんだがアンバランスだった。

そんな息子の幼馴染はとても賢い。
一貫して清潔で、近所で庭になるサクランボやビワなんかの実をすすめられても決して口にはしない。
うちの子とずっと友達でいてくれてありがとうって本当に思う。

ところがこの幼馴染はその賢さが故に、体調が悪くなる時があるというのだ。

学校のトイレに行った後、そこで誰かがもどしてしまったと聴くと、翌日本当にちょっと熱が出る。

誰かがもどした理由は、体調不良じゃないのだけれど、幼馴染は
トイレ中にウイルスが広がった想像ができてしまって想像のウイルスにやられる。

最近になってアレルギー検査をしたら豆乳が少し反応あったという。(他に重大なアレルギーがあったので。)お母さん曰く、「そういえば飲みたがらなかったな。」という程度で、飲んでも大丈夫だったし、豆腐もバンバン食べていたそうだ。

ところが賢い彼は知ってしまったのだ。豆乳が自分に良くないらしいことを。

そうすると、絹豆腐がちょっと豆乳っぽいということになり、絹豆腐を食べるとちょっと具合が悪いと訴えるようになった。

そして次に木綿豆腐もちょっと良くない気がするって訴えはじめた。

こうなってくると若干だけど微熱やだるさなど身体は本当に反応しちゃう。

お母さんは、検査では豆腐はなんでもなかったのにと頭を抱えていた。

私は、全く科学的根拠はないけれど
幼馴染は豆腐に関してはまた食べられるようになると思った。自分に自信がついて新しい想像ができる頃に。

賢いから怖いイメージをしてしまうんだ。だからその賢さで、これさえ守ってれば怖くないってことイメージ出来ればいいと思う。

「正しく怖がる」これは私もなかなかできていないな。

コロナとかアレルギーの恐怖宣伝が凄すぎて、大人だってついつい余分に怖がってると思うよ。

一方で消毒した手で草食べてる我が子はちゃんちゃらおかしい。こっちも正しく防御しなくちゃなぁ。

一体全体子どもにちょうどいいってあるのかしらん?

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