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[物語より]幸福の秘訣🔑は期待しないこと
①物語にみる契約
物語をのぞいてみると、契約、取引という関係で展開するものが多くある。
桃太郎は吉備団子でお供を得たし、悪魔との契約で壮大な力を得るヒール役もいる。
取引といえば相応の物の交換である。
取引内容をうまく利用して、相手を騙すような話もある。
悪魔や巨人を悔しがらせたりして、主人公の知恵を賞賛するような話だ。
悪魔にしてみたら
「そんなのずるじゃん!」
と叫び出したいような話の展開である。自分でしてしまった約束を破れない真面目な悪魔が気の毒になってしまうほどだ。
こういった話は知恵比べ的にちょっと頭を使う話である。
②契約によらない物語
一方、物語の中には契約によらない物語もある。
何の見返りも考えないで動物や人を助けてあげた主人公が、のちにその動物や人に助けられたりする展開だ。
こっちは頭を使わない。
主人公は自分の行った善行をすっかり忘れてしまっている。なのに主人公がピンチになると、どこからともなくかつて助けた動物や精霊、人がやってきて力を貸してくれる。
魚は水底の落とし物を拾ってくるし、鳥はタイミングを知らせる。アリは地面に落ちた小麦を一晩で一粒残らず集めてみせる。
こっちは嫌な気分になる展開がない。
主人公は忘れん坊なので
「あのとき助けてやったのに!」
ということもないのだ。
動物達もいつかは恩は返したいと思っていただろう。
私は取引じゃない気持ちで恩が返せるほうが嬉しいだろうなと思う。
恩を返す方から言えば、「主人公がなんの期待もしないで、その後自分のしたよいことすっかり忘れてる。」っていうのがポイント高いよ。
③まとめ
①②を比べると②の方が好みである。
もちろん生きていく上で①のタフさは必要だろう。
でも、何も期待せずいいことをして、ちょっと良かったなって気分だけ味わって、その後忘れちゃうくらいが幸せって知っておくのは悪くない。
多分けっこう難しいよ。
「なんの期待もしないと幸せになる。」と「幸せになるためになんの期待もしない。」って違うから。後者は期待してしまってる。