
私のプランと主のプラン
信じられるだろうか。
エージェントに100万円払い、他にも航空券や保険などいろいろ支払い準備し、9ヶ月待ってやっと得たカナダへのワーキングホリデービザを持ち、渡航し2週間滞在したのち、アメリカに1ヶ月弱滞在して帰国したことを。
まず仕事すら経験していない。
きっと多くの人がすぐにでも欲しいワーキングホリデービザを、私は11ヶ月間の有効期限を残して日本にいるのだ。
それももう日本で働こうと決めている。(一生ではない!笑)
でもこれは神様のプランではなかったのだと今は思う。
私が全てから逃げたくて、必死で、急いで、行動した結果だ。
結果私は日本にいないのに地元の教会のライブストリームに助けられていた。
そして決断した。教会に戻ろうと。
いつだって自分のプランよりも神様のプランがより良く、待つ時間も大切なのだと聖書で読んだ、がこれが私には難しい、何より待つことが苦手なのだ。
忍耐しているときに神様は次の計画への働きをしている。
カナダでの自宅は日本にいるうちからカナダに支社のある日本人のエージェントを通して、すでに契約していたため安心して渡航した。しかしいざ行ってみるともらっていた情報を違うところがいくつかあり、私の最大の納得できなかったことは、部屋に鍵をつけることができない、のだそう。他にも他国のシェアメイトがいたため、それも男女どちらかを選ぶことはできない、鍵だけは譲れなかった。
そうしてどうしようか考えているうちに、アメリカに招待されずっと行ってみたかったし行ってみようとカナダ到着2週間後にまた空港へ向かった。
カナダでの生活はなかなか便利だった。トロントでの駅近に住んでいたが、通常の電車、バス、路面電車があり全て安い。その代わり車で移動しようとすると駐車場がなく、あっても料金が高い。路上に止めることも場所を探すことも難しい。路上駐車は許可を持っている人か、何かしらルールがある。ただ公共交通機関が発達しているので、トロント市街地なら車がなくても住むことはできる。
家賃は、本当に高い。まず月10万円以下で探すことはほとんど諦めるべきである。
私が住んでいたところは月CAD1550で、コンド(日本でいうマンション)の1ユニットを3人でシェアするという形だ。自室があり、キッチンやバスルームはシェア。ただ新築でまだ周りは建設中のところもあった。ジムやラウンジなどのアメニティが無料で使えると聞いてはいたが、オープンすらしていなかった。
物価はアメリカより高いと感じた。たとえば日本食のレストランは3軒に1軒が日本食のレベルでどこにでもあるので、ラーメンを食べに行こうとすると、ラーメンは安くてもCAD12日本円で1300円〜2000円だ。ジョッキのビールはCAD10〜15で大体1000円は超える。少し味は違うがどこでもSapporo、アサヒは飲める。
もちろんチップも入れて、大体2人で外食に行くと5000円前後〜10000円あたりになる。
スーパーはかなりお世話になったが、日本サイズのものはほぼない、大体がファミリーサイズなので買う時から多い、高い、がスタンダード。ただ1つのものにたくさんの種類があることが多い。たとえば、パン、ミルク、砂糖、卵、などなど本当に最初は混乱する。何度も間違えてバニラが嫌いなのにバニラ風味のアーモンドミルクや、バニラ風味のヨーグルトを買った。
簡単にいうと500円以下のものはほぼない、大体がそれ以上だ。もし100円ショップのようなものがカナダにあったら、500円からがスタートと考えたら良いと思う。ちなみに100円ショップのようなお店を偶然見つけた。名前はDollarama。
Shoppersという大きめのドラッグストアも至る所にあり、スーパーもいろいろな種類があり、特にアジア人に嬉しいHmartという韓国の食品が売っているスーパーがおすすめ。Jmartという日本のスーパーがあるとGoogleで見つけ行ってみたが、東京の狭いラーメン屋のような狭さに少しだけお菓子や米が売っているお店だった。これは少しショックだったので、Hmartをぜひお勧めする。
渡航したのは12月上旬だったが、冬はほとんど晴れない気がする。
私は暇さえあれば太陽の光を浴びていたい猫のような体質なので、毎日曇りか雪は精神的にもきついかもしれない。
少しでも晴れたら窓際で座って、太陽の動きと同じように動いてひたすらあったまっていた。
マイナス4度前後の朝、ランニングにも挑戦した。
意外と走っている人は多く、朝から空いているカフェも多かった。
そう、お気に入りポイントはカフェが多かったことだ。それもチェーンではなく個人経営のカフェだ。もちろん至る所にTim Hortonsはあるけれど。
街を歩きながら、走りながら、カフェを探索して、本を読んで、太陽を追いかける1日が楽しかった。
ただ正直に感じたことといえば、場所によっては毎日歩いているだけで声をかけられることや、嫌な雰囲気を感じるところ、ホームレスが多いところ、視線を感じる時などがある。まあアジア人はそういうものなのだろうか。
ただ、日本で外を歩いているときと比べて、誰も何も気にしていない、ジャッジしていない、ような雰囲気を感じた。
特に東京で歩いているときなど、歩くペース、服装、なぜか目が多くの人と合うことなど気にしなければいけない無数の疲れポイントがあった気がする。それがトロントには全くなかった。
人生でトロントに住みたいかと聞かれたら答えはNoだが、個性的な都市だった。