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土木:街道:文禄堤(大阪府守口市)

豊臣秀吉が文禄5年(1596年)に建設を命じた淀川左岸の堤防で、京阪本線・守口市駅前に一部残っている。国土地理院の陰影起伏図でも、弧を描いている微高地がわかる。

現在は淀川の流れは文禄堤からは遠ざかっていて、堤防としての役割はとうに失われている。いわば邪魔な微高地というわけで、切り取って道が通されている。そのおかげで逆に文禄堤の「断面」を観察することができる。

高低差があるので行き来する階段が作られている。

堤の上には、京都と大阪を結ぶ京街道が通されている。これは江戸時代の街道(東海道の延長部分)にも引き継がれ、「五十七次」の宿場町・守口宿が設けられた。

2022.02.11

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