”男の子って少し悪い方がいい”という時代~「グリース」
「ラ・ブーム」は1980年頃のフランスの学校生活を描いていたが、今度はアメリカの高校生活をテーマにしたミュージカル映画を。
これが一般的だったかどうかはわからないけれども。1978年公開の「グリース」。
ジョン・トラボルタは前作「サタデーナイト・フィーバー」で大ヒットを記録。続く本作ではダンスのみならず歌も披露し、その勢い変わらずといったところだったのだろう。
迎えるヒロインは、オリヴィア・ニュートン・ジョン。当時すでにヒット曲を出していたスターであった。
確かに歌はすばらしい。トラボルタもがんばっている。
でも肝心のストーリーが、ちょっとお粗末かな。
清純な高校生のサンディ(オリヴィア、公開時30歳!)が、ちょっと悪ぶっているダニー(トラボルタ)とついたり離れたり。
もう猫の目のようにクルクルと心変わりする様は、さすがにちょっと節操がないというか、共感はし難く思った。
そして最後は、サンディがスケ番(死語)のような恰好で颯爽と現れ、めでたしめでたし。。うーん、これも若さのなせる業か。
それにしても、やっぱりこれくらいの女の子からすると、やっぱり「男の子って すこし悪い方がいいの」だろうか。
どうしても懐メロと結びつけてしまう。
今回は「渚のはいから人魚」で締めることにする。