古き良き勧善懲悪映画~「ビバリーヒルズコップ1・2」
子供のころにそれと自覚し始めたころのハリウッドスターは、アーノルド・シュワルツェネッガーとエディ・マーフィであった。
そのエディ・マーフィの出世作、1984年公開「ビバリーヒルズ・コップ」と1987年公開のその続編である。
エディ演じるアクセル刑事。口八丁手八丁のようなキャラなのだが、その有能ぶりは爽快感さえ味わうほどだ。どうやって突破するのか?という場面でも持ち前のトークと機転で難なく切り抜ける。
文字通り躍動するエディは、80年代に求められたヒーロー像そのもののようだ。
あと気が付いたのは、これは自分が観たのは民放テレビのカット版だからかもしれないが、唐突なラブシーンがないということだった。
特に1作目の方は美人の幼友達と組んで事件解決をしていくのだが、そこに色気のある展開は皆無。これにより作品のテンポの良さがキープされているような気がした。
犯人サイドに特に情状酌量することもなく、単純明快で清々しいまでの勧善懲悪。安心して鑑賞できること請け合いの古き良きハリウッド映画といえよう。