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#現代口語自由詩

【詩】夜の市営バス

【詩】夜の市営バス

夜道をわたる市営のバスよ
尋常でなく鄙びた姿で
排気の様子が徐々におかしく
彗星のごとくなれば
懐かしい人を乗せて
空へ空へ
てんてんと
かけてゆくだろう

【詩】山へ飛ぶ

【詩】山へ飛ぶ

空を飛べたら
あの山へだって行けるんだな
ベランダから臨む馴染の山へ

空を飛べたら
あの親しげな山肌めざして
彗星のように飛んでゆこうと思う