【ドラマ紹介】モダン・ラブ「夜の少女と昼の少年」
こんにちは!
睡眠・覚醒相後退障害で悩んでいるるなです。
睡眠・覚醒相後退障害についてはこちらの記事をぜひ…
今回は、最近視聴したドラマについてご紹介!
モダン・ラブ 「夜の少女と昼の少年」
睡眠相後退症候群のため夜間に起きて生活をしている女性「ゾーイ」と、一般的な日中に起きる生活をしている男性「ジョーダン」が出会うお話です。
Modern Love - Season 2 Episode 2 "The Night Girl Finds a Day Boy"
モダン・ラブ - シーズン2 エピソード2「夜の少女と昼の少年」
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このドラマを視聴したきっかけ
リズム障害を知ってからというもの、睡眠やリズム障害に関する記事を読み漁っているのですが、とあるブログでこちらのドラマが紹介されているのを見つけました。
これは当事者としてチェックせねば!ということで視聴に至りました。
(普段ドラマや映画などあまり観ないのですが、アマプラですぐ観られるの手軽で最高ですね…)
ちなみに、各エピソードは独立しているので、「シーズン2のエピソード2」だけ観れば理解できます。
30分ほどなのでぜひぜひ観てほしいです!
※以下、盛大にネタバレ入ります!よかったら視聴してからご覧ください。
所感など
共感ポイントの多さ
日頃からリズム障害当事者のエピソードを聞くと、私だけではないんだ、と思い安心する質で、それが視聴の目的の一つでもあるくらいだったのですが、
故意でなく遅刻を繰り返してしまうこと、睡眠を削ることの辛さ、世間とのタイミングの合わなさ…などなど、期待通り(?)わかるー!が随所に散りばめられていました。
かといって、共感ポイントは苦労話ばかりではなく…
夜間に一人でいるときの、世界に私だけしかいないような、自分だけのために世界が存在するような感覚についてゾーイが語るシーンはとても印象的でした。
私自身、周囲は静かで頭は冴えていて誰にも邪魔をされない「夜」が、子供の頃から大好きでした。
社会のリズムに適応できないことで悩んでいることもあって忘れがちでしたが、この体質であるからこそ感じられたものを思い出させてくれました。
世間のリズムとのずれの大きさ
睡眠相後退症候群のゾーイは、世間のリズムとずれた生活を送っているわけですが、作中では「AM8~9時に寝てPM5時に起きる」と言及されていました。
一方で、私が心地よいと感じるリズムはおおよそ「AM5時就寝・PM1時起床」で、周囲の当事者仲間も大体このくらいが多いイメージです。
私はこのずれが大きすぎるとNon-24になると認識していたため、これほど睡眠相が後退してもNon-24でないパターンもあるのかと驚きました(疑っているわけではなく、単純な興味として)!
Non-24についてはこちらの記事をぜひ
↓
ともあれ、このずれの大きさでは睡眠時間が世間一般とはほぼ被らないでしょうし、実際問題としてなかなか大変だと思わざるを得ませんでした。。
ゾーイの生き方への憧れ
ゾーイは自らを「吸血鬼」と表現して、夜型人間であることをアイデンティティとしているように感じました。
また、自らを理解して、一般的ではない生活をしつつも自立している彼女に憧れすら抱きました。
(そこに至るまでにきっと多大な苦労があったはずですが。)
日本人は同調圧力が強いと言われますが、実際に私は世間に合わせられないことを負い目に感じてしまうことが度々あります。
ゾーイが堂々としているのは、お国柄もあるのかもと思ったり…(国外に出たことがないので完全にイメージ)。
ですが、日本でゾーイのような生活をされている方もいらっしゃいますし、今後に悩む私にとっての一つの理想像であると感じました。
避けられないすれ違い
自立したゾーイでも(だからこそ?)睡眠相後退症候群を原因とするジョーダンとの衝突は避けられないようで…
交際前にゾーイが症状について説明していたので、ジョーダンは最大限配慮してくれていましたが、小さなすれ違いは度々起こっていました。
そんなある日、彼の母親との食事に彼女が遅刻してしまいます。
それをきっかけに口論になり、ジョーダンは溜まった不満を吐き出してしまいます。
昼の散歩やブランチなど、普通のことが何一つできない
(ゾーイの遅刻などを)庇うことに疲れた
結婚式や育児など、将来を考えられない
本物の病気であれば面倒をみるが、(世間と関わりたくないゾーイにとって)都合のよい症状に感じる
正直ここは当事者として辛いシーンでした。
私はつい最近まで自分自身リズム障害だとわかっておらず一般的なリズムに合わせていたこともあり、
幸いにも上記のようなことを言われたことはありません。
しかし、遅刻や居眠りで迷惑をかけたり不快な思いをさせたことは数えきれませんし、
リズム障害が判明した後も、自分は(上記のように)ダメな人間だ、周囲から(上記のような)ダメな人間と思われるのではないか、と思い続けていたので、自分に言われているようで心に来るものがありました。
この件で一旦距離を置いた二人でしたが、ジョーダンから連絡があり、最終的には一緒に暮らす運びとなります。
ジョーダンの、「互いの世界を占有しようとしたのが間違いだった」「恋愛とは自分の現実を生きる誰かと共にいるのを選ぶことだ」というセリフが印象的でした。
生活リズムにおいてはマジョリティであるジョーダンがこのような考えに至ったことに意味があると思いました。
パートナーに合わせたい/合わせてほしいと思いがちなところを、相手を尊重しつつ一緒にいるという選択をした二人を素直に応援したい気持ちになりました!
とはいえ、二人の生活リズムは今後もすれ違うわけで、上手くやっていくには互いにとんでもない思いやりが必要だと思いました。。
また視聴中に、恋人の親との食事くらい何としても起きなよ…と一瞬思ってしまったのですが、
私も過去何としても起きなければいけない用事(学校のテストやバイトの面接など)に寝坊してしまった事が何度もあることを思い出し、ナンセンスな考えだと気付きました。
一度や二度気合いでやり過ごしたとて、根本解決にはならないことは私も嫌というほど体感してきましたし、
いっそのこと朝まで起きていようと思ったのに寝てしまうことにも覚えがありすぎて思わず苦笑いでした…
まとめ
リズム障害に関する創作物に触れてみたかったので、視聴できて良かったです!
視聴後に知ったのですが、このお話は実話を元にしているとのこと!
というか、「モダン・ラブ」はニューヨークタイムズの人気コラムで、すべて実話だそう。
※ドラマは一部脚色されているようです。
実際の「夜の少女と昼の少年」の結末が気になる方はぜひ!
(英語の記事ですが、私はブラウザの翻訳機能で読みました。)
また、作中でも触れられていましたが、「The Day Boy and the Night Girl」という童話があるそうです。
(このドラマのエピソードタイトルはそれをもじっているんですね…girl/boyという年齢ではないと思ったので…)
興味がある方はそちらもぜひ!
客観的に見ると、おとぎ話のようにロマンチックなラブストーリーですが、当事者的には実際もっと色々な困難があった/あるだろうな、と現実的なことも考えてしまいますが!
自分らしくいること、他者を理解したうえで付き合う(恋愛に限らず)ことって素敵だな~
という、それっぽいことで締めますw
また書きます~
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