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Story from a Picture

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かねてから企画していた、私が撮影した写真に物語や詩などを付けていくという試みです。ちょっと難しいのですが、楽しんでいただけたら嬉しいです。
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Looks Like Rain

Looks Like Rain



何語なのか知らない歌を聞いている

真っ白な昼下がり

恐らく、悲しい歌だ

細かい意味なんてさっぱり分からない

分からないのにずっと聞いている

雨が降ってきそうだ

さっき君の車が、出ていくのを見たような気がする

ジェイク・リーの一日

ジェイク・リーの一日

毎朝地下鉄駅を出てくるところから、ジェイク・リーの一日は始まる
人の群れに続いて地上に上がる
入り口を出るとすぐに、四角い澄んだ青空が顔を出す
十一月の早朝は肌寒い
彼は身をすくめる
そして、すでに上げられたジャケットのファスナーを今一度上げる

ジェイク・リーはまっすぐ早足で歩いていく
向かう先は小さなレンガ造りのアパートだ
その部屋は、小説を書くためだけに借りている
まるで彼が救世主か何かのよ

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『南天の枝』について独り言

『南天の枝』について独り言

短編小説『南天の枝』をお読みいただいた皆様、ありがとうございます。また、これからお読みになるという方にもお礼を申し上げると同時に、折角ですので同作品が生まれた経緯についてちょっと語ってみようと思います。

『南天の枝』は、私自身が撮影した写真に言葉をつけていく、という『Story from a Picture』の第2弾として生まれたものです。この「写真に文章を加える」という試み、なかなか難しいもの

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『四十年前の昨日』

『四十年前の昨日』



四十年前の昨日、

僕は確かにここに立っていた。

四十年後の今日、

僕はまだこの場所を覚えている。

記憶にあるこの場所は四十年前と驚くほど変わっていない ―

長く帰らなかった僕を責めるかのように。

あの時と比べて驚くほど縮んだようだけれど ―

僕の老いた父母がそうであるように。

ただ、ここにずっと残ったところで、

一体僕に何ができただろう?

その先には何があっただろうか?

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