入院日記⑩評価主義で禁じられる遊び。理由なき創作と、他愛なき自己表現
こんにちは、入院11日目の弥生です。
土曜日に退院できそうな段取りが整ってきました。退院後は2~3カ月実家に滞在予定。
すでに家に実家滞在用の荷物をパッキングしてはいるのですが、不足していないだろうか? と心配になってきている弥生です。
穏やかな病室生活で、自分の思考とじっくり向き合えるのも、残り3日。
ちゃんと自分の思考を文章化して、形に残していく作業をしていくのは、結構久しぶりで楽しいです。
学生時代はブログやmixi全盛期で、毎日1000文字くらいの日記を書いていました。
「お金にもならない、誰にも求められないものを作るのって。自己満足にすぎないよね」
って、誰かに言われたのか。それとも、自分が何かの情報誌を読んでそう思ったのか。
詳しくは覚えていないけれど、ふとそんな論理を正しいと思って日記コンテンツをやめた過去があります。
おそらく、ブログを始めた多くの人は同じ道を辿ったのではないでしょうか。
変な話なんだけどね。
自分のやっている行動すべてを経済指標で測る必要なんて本来ないはず。
でも、インターネットという場所に公開して、誰かに見てもらいたいという価値を求めると、自己表現のためにやっている行動が「価値があるかどうか」考えないといけなくなるわけです。
ここまで入院日記を続けてて、いうのは何なんですけれども。
やっぱりどの指標から考えても
「続ける理由はないな」と、やっぱり思っています。
自己表現は自分の成長させる要になり、人生を最も低コストで楽しむための術だと思います。
でも、自己表現一本で「価値を創造する」という高い壁は、引っ掛かりもとっかかりもなくて、ただひたすらに登頂不能なでかい壁。暇つぶしじゃなきゃ続けられない。
台本の制作だけは、劇団に所属する限りは続けていけそうな自己表現だなぁと考えています。
面白いかどうかは別ですよ。
実際、この台本を見せて「あ、こういう系ね。はいはい」って言われたこともありますし。
「何が言いたいのか伝わらないです」って言われたこともあります。
台本という形でなら、役者が芝居をするスクリプトとしての価値は担保できる。そして、上演すればYES!とNO!を持つ人に見せられる。
確実に何人かには届けられる、自己表現。
だから、台本制作だけは、ずっと続けていけるかなと思います。
誰かのためにかく戯曲も、自分のために書く戯曲も、両方とも。
1.今日見た映画
ガチ目に映画を見るのに疲れたので、のんびりみられそうだなぁと思ってミュージカルを今日はチョイスしました。
【あらすじ】1960年代、アメリカのニュージャージーで生まれたロックポップスグループ、「フォーシーズンズ」。
アメリカの中で最も貧しい地区ニュージャージーを抜け出すには、軍に入るか、ギャングになるか、スターになるか。
お金もコネもない彼らにあったのは神から与えあ耐えられた美しい歌声だった。
歌声を武器に4人の若者は、アメリカのスターダムを駆け抜けていくが、待っていたのは栄光と、その果ての挫折だった。
私最初よくわからない歌手グループの話だと思ってこの映画を見ていたので、お話のクライマックスで「知ってるあの曲」が流れて滅茶苦茶テンションがあがりました。
ミュージシャンの伝奇的映画です。
お話は実話をもとにフィクションを織り交ぜていると思うのですが、アメリカンドリームあるあるみたいなエピソードが多い。
面白かったのは、登場人物が時々、画面の向こうにいる私たちに語り掛けてくる演出。
物語の店舗に合わせて軽快に語り掛けてくれるこの演出は、登場人物に愛着を抱くと同時に、彼らが今どんな状況なのかを理解することができます。
めっちゃ難しい演出だと思う。尺が長すぎたり、テンポが悪かったりすると、一気に物語全体がしらけてしまう。
これを完成度高く物語全編に組み込むって、どんな監督だよ!!って調べたら。
クリントイーストウッドでした。
OH・・・・・レジェンド・・・・・・
ミュージカル映画を見るのが初めての人でも、この映画に関して言えば抵抗感を感じることは少ないと思います。
なぜなら、歌うことが彼らの物語だから。
歌が入っても、自然な感じでお話が進んでいくので、ほぼラストシーンまでミュージカルと私は気づきませんでした。
私が鈍いだけかもしれませんが・・・・!!!
2.今日のリハビリ
筋トレメニュー多め。
両足ともに、足の稼働に必要な各部位の筋肉のトレーニングが本格的に始まりました。
左足では軽々できることが、右足でやろうとすると息を止めて力を振り絞らないとできなかったりします。
可動域は80°に進歩。
感じていた膝のボルトのひっかかりにもだんだん慣れてきています。
リハビリのおにーさんと映画の話してたら、「仮面病棟」っていうホラー映画が面白かったですよとおすすめしてもらいました。
「病院ものなので、病室でみると余計よわいかもしれませんね」
なるほど。
その挑戦受けてたちます!!!!
3.今日のごはん
お昼ご飯の写真はありません。なぜならうどんがでたからです。
「うどんだ―――――――!!!やったーーーーーーーーーーーー!!!」と、写真を撮る暇もなく食べきりました。
そして、夫の母上からモスバーガーのエビカツを差し入れていただきました。
「ハンバーガーだーーーー!!やったーーーーーーーーーーー!!!」と、写真を撮る暇もなく食べきりました。
いつも写真を撮れているのはなぜだと考えてはいけません。