便利になってるはずなのにって話【あたり前だけどあたり前じゃない話04】

先日、マクドでドライブスルーをした。

最近はいろんな決済方法が存在している。
クレジットはもちろん、交通マネーにポイント交換やらPayPayなどのバーコード決済も当たり前になりつつある。

全国展開の大手チェーン店は、豊富な決済手段を勝手に取り揃えていると勝手に思い込んでいたがまったくもってそうではないらしい。

「(無い言われたら恥ずかしいで念のため)auPay使えますか?」

店員さん:「QuicPayなら使えます」

「あぁ、そうですか。PayPayもダメです?」

店員さん:「QuicPayなら使えます」

「あ、はい。。。現金でお願いします。」

めちゃめちゃ不便。

電子マネーって便利がウリなんじゃないの?

元祖お金は貝がらって話

もともと、
人類は自分のもっていない物、
手に入れることのできない物を
手に入れるために物々交換という
方法を採用していた。

例えば…
海の近くに住んでいて、
魚をたくさん釣っているAさんがいる。
反対に山に住んでて、
猪とか鹿とかを狩って生活しているBさんがいる。

Aさんは魚ばかり食べていて飽きたから、
肉が食べたいと思っていて。
Bさんは肉ばかり食べていて飽きたから、
魚が食べたいと思ってる。

2人の住むちょうど中間地点で、
2人は各々魚と肉を手に持って遭遇する。

「おぉ、それ俺が食べたいやつ!!!!」

お互いの利害は一致し、2人は肉と魚を交換する。

めでたし。めでたし。

これが物々交換のはじまり。

AさんとBさんは定期的に平野に出かけて物々交換をするうちに
色々な人が真似をし出して、
平野は今でいう市場のような状態になっていた。
いろんな人がそれぞれの商品を持ち寄り、
自分の欲しい商品と交換する。

人が増えるにつれて、
困ったことが起きるようになる。

夕方ごろ、AさんがBさんに声をかける。

A:「おい、B!今日魚と交換してくれないか?」

B:「すまん、魚はもう飽きたねん。」

A:「そうか…もうこの魚は腐ってまうから捨てるしか無いなぁ」

B:「すまんのぉ」

鮮度の問題である。

昔の人びとは基本的に生きるための食料を求めるだろうが、
食料は保存期間が短い。
今でこそ冷凍庫があるので
保存期間も限りなく伸ばすことも可能だが
当時は冷凍庫なんてあるわけない。

そこで元祖通貨「貝がら」が登場する。
貝がらは腐らないし、持ち運びも簡単だ。
魚と貝がらを交換して、貝がらと肉を交換する。
なんの変哲も無い貝がらを魚と交換する。
その貝がらを魚と見立てて、肉を交換する。

すなわち「信用」を交換する。
ここで物々交換の世界に確信が起きたのだ。

ここから現代まで時は戻り、
紙幣や通貨を持ち運ぶことも面倒になった
人間はクレジットカードを発明する。

そこから一枚のカードさえも面倒になった人間が
普段肌身離さず使用しているケータイの中に
お金を入れることも可能になった。

物々交換での困りごとを解消するために、
お金が登場し、そのお金の困りごとを解消するために
クレジットカードが登場し、
今や色々な便利機能を備えた決済方法がたくさんある。
今でこそPayPayが大盛り上がりしたが


本末転倒って話

人間は素晴らしい発明をたくさん行ってきたが、
そんな良い時代に生まれた人間が
まさか大手チェーンで苦労することになろうとは
本末転倒である。

この世の中の発明は全て人間の
「お困りごと」を解決するために
生まれたものだ。

どんな新しいサービスも例外にもれず、
何かに困った、あるいは、
何かをもっと便利にしたい
という思いから生まれるはずだ。

ところがどっこい、
人間は今やほとんどの悩みは解決され
己の利益のために悩みを解消するための発明によって
悩みが生まれている。

もちろん全てが全ての悩みを解決できるわけではないが
ことお金に関しては使えてなんぼである。

なぜ色々な会社がいろんな〇〇ペイを出して、
キャンペーン戦争が起こるのだろうか。

一体それはどういう悩みから生まれたサービスなのか。


どのサービスも生まれた瞬間は、
必ず誰かの悩みを解決するサービスだったはずだ。
しかし、制作過程でいろんな人の思惑や感情が入り混じり
世の中に発表された頃にはひん曲がったサービスに
なっていることだって考えられなくもない。

一番たちが悪いのは何か特定のサービスを
信じて疑わない思考停止層が一定層いることだ。

誰かの悩みを解決できないサービスなんて
誰も使うべきではないのに
悪い人の口車にまんまと引っかかり、
思考停止でそのサービスを使う人がいる。

そんなユーザーがいる限り、
良いサービスが生まれる可能性を
下げ続けてしまう。

だからユーザーはそのサービスが本当に良いかどうか
疑い続けることが良いサービスの発展につながるのではなかろうか

何をそんなに怒っているのかというと
良かれと思っていろんな企業がいろんなペイを出したせいで
まったくもって不便になってるやんね。

もちろん完全に不便になったわけではない。


ユーザーの小さな声の話

製作者はユーザーの小さな声を拾いにくい。
自分の中ではあたり前だと思っていることが
他人からするとあたり前でないことが大いにある。

だからサービスを作る時は
徹底的にユーザーの小さな声、
すなわち「悩み」を拾いまくることが一番重要だ。

常にユーザーの立場に立って考える。
当たり前だが案外難しい、
経験を積めば積むほどそれは鈍くなってくる。


仮想通貨の話

最近、第二の仮想通貨バブルが来ている。
ビットコインはめちゃめちゃ高値になっていて
なんかもう界隈の人たちはひっちゃかめっちゃかだ。

いろんな難しい理論がいろいろと飛び交っていて
ビットコインは絶対に買っといたほうがいいとか
なんやらかんやらと言われているが
一つだけどうしてもビットコインが
市場に浸透するとは思えない理由がある。

例えばマクドでドライブスルーするときに、

店員さん:「お会計2800円でございます。」

「ビットコインで支払えますか?」

店員さん:「はい、0.0000001234ビットコインです。」


いやいやいやいや、

今想像するだけでゲボがでそうだった。

こんなの便利なわけない。

まあ、新しい単位とか出せば解決と言われればそうであるが
それにしてもまだまだ市場への浸透は時間がかかると考えている。

誰かビットコインから日本円に支払いの際に自動で変えれて
支払えるサービスあったら教えてくれ。

ーおしりー


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