「白馬に乗った王子様」の実現可能性について考えてみた
恋する乙女なら誰もが一度憧れるであろう、白馬に乗った王子様。
女性進出を推し進めている現代ではお花畑な話かもしれないが、夢を見るくらい別にいいじゃないか。理想を語るだけならタダだし、そんなの人の勝手だろう。
ええやん、王子様。毛並みの綺麗な白い馬に跨り、キラキラした微笑みをまき散らしながら颯爽と現れる。かっこええやん。
そんな夢物語のようなことも、真剣に考えれば実現できるかもしれない。安西先生も「あきらめたらそこで試合終了だよ」と言っているではないか。白馬ならぬ白髪仏が言っているのだから、きっと大丈夫だ。本当だって。おい、ちゃんと聞いてくれよ。聞こえんのか? あ?
とにかく、「白馬に乗った王子様」を実現するために必要なことを、貴重な休日を使って考えてみようと思う。
(1)王子様の調達
まず、王子様というからには、王様の正統なる後継者でなければならない。
そもそも、王様がいる=王国である必要があるので、世界の王国を調べなくては。
出でよ、ウィキペディア!
【王国の一覧】
アジア
カンボジア王国
タイ王国
ブータン王国
ブルネイ・ダルサラーム国
マレーシア
中東
ヨルダン・ハシミテ王国
オマーン国
サウジアラビア王国
バーレーン王国
ヨーロッパ
オランダ王国
グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国(イギリス)
スウェーデン王国
スペイン王国
デンマーク王国
ノルウェー王国
ベルギー王国
アフリカ
エスワティニ王国
モロッコ王国
レソト王国
オセアニア
トンガ王国
計20王国。この中から王子を選び、アポを取ればOKである。できれば、当日までに乗馬のレッスンを受けてもらうと尚良い。まぁ、王子様だからね、だいたいは乗馬くらい嗜んでいるだろう。知らんけど。
(2)白馬の調達
次は、白馬だ。
しかし、白馬って実際にいるのだろうか。アルビノだと体が弱そうだから、あまり採用したくないのだが。
調べてみたところ、おお! いるじゃないか、白馬!
南フランス・カマルグに生息する「カマルグ馬」。非常に強健で、軍馬の交配に用いられていたらしい。うむ、王子様を乗せるのにふさわしいフィジカルじゃないか。
カマルグ地域には闘牛を飼育する「ガルディアン」という人たちがおり、カマルグ馬はそのパートナーとして働いているとのことだ。
ならば、カマルグ地域まで出向き、ガルディアンに直談判してどうにかカマルグ馬をお借りする必要がある。
しかし、カマルグ馬をフランス国外に移動させることはできるのだろうか。
ガルディアンにしてみればかけがえのないパートナーであり相棒でありズッ友であるのだから、おいそれと移動を許可するとは考えにくい。
お願いをしている身である以上、ここはこちらが折れるしかあるまい。王子様とともに南フランスへ向かうということで、一つ穏便に済ませよう。
(3)まとめ
「白馬に乗った王子様」を実現させるには、
世界20か国から好きな王国を選ぶ。
選んだ王国の王子にアポを取る(できれば当日までに乗馬ができるようにしてもらう)。
南フランス・カマルグ地域のガルディアンにカマルグ馬の貸し出し許可をもらう。
南フランス・カマルグ地域へ行く(王子と一緒でも現地集合でも可)。
王子に、カマルグ馬に乗ってもらう。
王子様の選定については、南フランスに移動することを考えると、距離の近いスペインをおすすめしたいところだが、現在のスペイン王室には王女しかいない。
次に近いのはベルギー。ベルギーにはガブリエル王子、エマニュエル王子、ローラン王子の3人がいる。この中から好みの王子を選ぶと良い。ただ、フィリップ国王の弟であるローラン王子は御年60歳なので、無理に乗馬をさせるのは酷かもしれない。
というわけで、ベルギー王家とカマルグ地域にツテのある人は、ぜひ実現させてほしい。