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「いつも幸せになれない」「自分から相手を遠ざけてしまう」「人を好きになれない」深い関係を怖れる心理について~幼少環境と無価値感が鍵~

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幼少期~思春期の家庭環境で深層心理に深い傷を抱えると、成人後の恋愛や婚活、結婚生活、パートナーシップにおいて大きな問題がでてくることがあります。

ありがちな家庭環境としては、



・お母さんがとても干渉してくるタイプ(過干渉)だった

・お母さんがコントロールしてくるタイプで、いつも不自由な思いをしていた

・お母さんが何をしても否定的なことを言ってきた

・お父さんが学業やスポーツの成績に厳しく、いつも怯えていた

・お父さんがお母さんに対して高圧的で、「お母さんを守らねば」と感じていた

・お父さんが頼りなく、自分がしっかりせざるを得なかった

・両親がいつまでたっても子ども扱いしてきて、門限などが異常に厳しかった

・両親が不仲で、家庭環境がピリピリしていた

・両親に過保護にされすぎた

・親の離婚がきっかけで、「どうせ愛は続かないんだ」という思い込みや結婚に対する絶望が強くなった

・シングル家庭で、とても大変そうな親の背中を見て育った

・きょうだいとの比較・優劣に苦しんできた



…まだまだいくらでも挙げられそうですが、この辺にしておきましょう。

親が過干渉だったり異様に厳しかったり、逆に異様に甘かったりすると恋愛やパートナー関係に響く根源的な「傷」を抱えてしまうんですね。
その結果として、さまざまな問題を抱えるようになります。これまた例をいくつかあげていくならば、、、



・恋愛に自信がない

・恋愛が長続きせず、いつも短命で終わってしまう

・いつもクズ男やダメ男に引っかかってしまう

・なかなか交際に繋がるような好きな人ができない

・好きな人ができても、いつもセカンドやセフレになってしまう

・「一番好きな人とは付き合えない」という思い込みが強く、いつもなかなか真剣交際に繋がらない

・自分と付き合っても相手は幸せになれないような気がする

・相手から嫌われるように仕向けたり、「試し行動」をしてしまったりする

・「嫌われるくらいならこちらから別れを告げたい」と無意識的に思い込んでる

・客観的に見れば愛されてるのに、自分ではとても相手から「愛されてる」とは思えない

・幸せになりたいのに、「自分には幸せになる権利はない」と思ってる



このような感じでしょうか。


根本的に抱えてる傷が深ければ深いほど、「自分なんて無価値な存在だ」「自分には何かが欠けている」「自分には人間としての魅力がない」「自分は不幸になるべき存在だ」「自分には幸せになる権利はない」というように、自分を無価値だとみなす虚無的な心理が生まれてきます。

この無意識的な心理を「無価値感」と言います。


そして、この無価値感が強ければ強いほど「親しくなったパートナーを遠ざける心理」や「相手と親密になることを怖れる心理」が生まれてきます。これを心理学では「親密感への怖れ」と言います。

潜在的な「無価値感」と「親密感への怖れ」は超密接に関わっており、この二点があることにより恋愛や結婚生活、パートナー関係で、上記のようにほんとうに様々な問題が生じてくるんですね。



端的に整理するのであれば、幼少期の傷が「無価値感」となり、その無価値感がもとで「親密感への怖れ」がうまれ、「親密感への怖れ」が原因となって恋愛などの色々な問題が出てくると言えるでしょう。

もちろん、深層心理は複雑に入り組んでるためこんな風に整理するのはあまりに単純すぎますが、すごーく分かりやすくシンプルに整理するならこのようになります。


自分らしいパートナーシップ、自分らしい人生を築く大きな弊害である「無価値感」と「親密感への怖れ」、、、

この二大巨頭について、今まさにパートナーシップで深い悩みを抱えてる読者とともに考えていきましょう。



【ご相談ここから】



送信者:kkさん



こんにちは。note拝見していつも自分を見つめ直して元気をもらっています。

今回ご相談したいのは、好きな人ができないこと、また、付き合う人ができても依存ではなく自分から別れるように仕向けてしまってきた気がすることです。


自分なりに考えてみたことは以下です。


私も長女で、過干渉・コントロールしてくる母親のもと育ちました。

母は自分がいちばん正しいと思っているタイプの人で、娘の言うことは自分に関係なくてもたいてい否定することが多いです。

何か手伝おうとしても、あんたはいいから座ってなさいと何もさせてもらえないことも多かったですし(大事にしているというよりは役にたたないというニュアンス)、また、好きなものを選んでいいよと言われたはずなのに、選ぶとそれはちょっと…と言われたりする経験から、自分では何もしない、選ばない、自己主張しないことがいいことなのだと無意識下に刷り込まれてきたのだと、noteを見て理解しました。

話は変わるのですが、私には妹がおり、妹も同じ環境で育ってはいるのですが、彼女はとてもきれいで、小さな頃から身内・周囲の人が問わず比較されて育ったため、とにかく私は自信がありません。

自分の意見は言わないほうがいいし、美しくもない私はなにか主張する権利もないと思って生きてきました。



ここから本題です。そのためなのか、せっかくお付き合いする人ができたり、結婚の話が出ても、相手がいい人であればあるほど「無価値な自分では相手を幸せにすることはできない」と感じて、無自覚に自分から別れるように仕向けた行動をとってしまっていた気がします。

少しでも気に入らない部分があるようならいつでも別れますよという態度は、なぜなら自分は嫌われても仕方のない人間だから、追い縋る権利もないから、という理由なのですが、それがドライな人間として見られもしまうようです。

また、自己主張しないところが優しいとみなされて、自分を理解してくれてないと感じて嫌になってしまったりもします。


また、付き合って好きだと言われても、いつか自分のことを好きじゃなくなる時がくるだろうなと思って、傷が浅くなるように別れるように仕向けてしまったり、無価値な自分でも好きでいてくれるのか試し的な行為としてドライに見られる態度を取ってしまっていたようにも思います。

自立女子というほどバリバリ頑張れるわけでもなく、依存するというほど何かに執着する情熱も持てない無気力な人間です。それでもできれば幸せになりたいという気持ちはあります…。


とりとめなく長くてすみません。なにかアドバイスありましたらお願いします。



【ここまで】



ーー今回ご相談したいのは、好きな人ができないこと、また、付き合う人ができても依存ではなく自分から別れるように仕向けてしまってきた気がすることです。ーー



kkさん、相談のご送信ありがとうございます!


kkさんもRKマガジンの読者らしく、「好きな人ができない」「人を好きになれない」「付き合ったとしても自分から相手を遠ざけてしまう」ということにお悩みなんですね。

冒頭でも少しお話しましたが、これはRKマガジンでもお馴染みの「親密感への怖れ」という心理がきっと強いのだと思います。

大切なことなので何度も補足しつつ話をしていきますが、親密感への怖れとは、kkさんのように「好きな人がなかなかできない」「好きな人ができても続かない」「相手を好きだと思えば思うほど自分から相手を避け遠ざけるような態度をとりがちになってしまう」「心が近づくことにより自分が傷つくことや、相手を傷つけることを怖れている」、、、そんな心理になります。



そしてその背景にはkkさんが自覚されているように、


ーー「無価値な自分では相手を幸せにすることはできない」ーー


という「無価値感」があるのでした。「自分には価値が無い」「自分には魅力がない」「自分はほんとうには愛してもらえない」「自分には人を愛する権利がない」そんな潜在心理があるからこそ、親密感を怖れてしまうんですね。このあたり、とても大切なので何度も冒頭を振り返って読んでいただけたら嬉しいです。



無価値感が強いと、それに比例して「親密感への怖れ」も強くなるものです。

どういうことかと言うと「親密感への怖れ」って、言い換えれば自分の心がこれ以上傷つかないようにするための防衛反応なんですよね。すなわち…

小さいころから家庭環境などで傷ついてきた、あるいは過去の恋愛でとてつもなく傷つけられた、そんな記憶が深層心理に残っていると、心は「もうこれ以上はつらすぎるよ」「これ以上は無理だよ」というSOSサインを発するんです。


無価値感強めな人はただでさえめちゃくちゃ傷が深いわけなのですが、そこに「最愛の人」「唯一無二の人」「心の距離が近すぎる人」ができてしまえばさらに深い傷を抱えることになりかねません。相手と親しくなれば幸せも大きいですが、失う哀しみや絶望も常に付きまといます。

過去の「親密な関係」で得た傷が深すぎるからこそ、未来の「親密な関係」を怖れるようになるんですね。kkさんの場合は、相談文にもあるとおり家庭環境がきっと大きいのでしょう。



ーーまた、自己主張しないところが優しいとみなされて、自分を理解してくれてないと感じて嫌になってしまったりもします。ーー

ーー別れるように仕向けてしまったり、無価値な自分でも好きでいてくれるのか試し的な行為としてドライに見られる態度を取ってしまっていたようにも思います。ーー



kkさんは、自分のことを「依存するほど相手に執着できない」とおっしゃいますが、自覚してない部分ではバリバリ情熱的で、「愛してくれる男はおらんのか」「私に見合う男はどこじゃ」というマインドを携えてる自立系依存型情熱派女子なところがあります。その点お気づきでしたか?笑

お母さんが過干渉だったり、妹さんとあれこれ比較されたりなどでkkさんは「私は取るに足りない人間だし、愛したり愛されたりする自信もないし、ドライな感じでいよう」と仮面を被ってしまったのかもしれませんが、kkさんの文章を読んでいると相手からの一途な愛を求めてるし、素敵な人に愛されたいと願ってるのが分かります。

「自分を理解して欲しい」「自分を好きでいて欲しい」という思いから、めんどくさいと思われるのは分かっていつつも試し行動なんかしちゃうのは恋に燃えてる依存型情熱派女子のあるある行動ですよね。読者のみんな、共感の嵐だと思います。



でも、愛を求めてる反面では「私は無価値だ」「私は愛されない」「というか、愛し愛される資格すらない」と考えてるわけです。

ほんとうのところを言えば、「愛されたい」んです。なんですけど、強烈な観念として「愛されない」があってそれが心の深いところで拮抗しちゃってるんですよね。
そこはぜひ自覚してみて欲しいというか、kkさんは本来ものすごく愛情深い人ですし、情熱的な女ですし、愛に飢えてるんです。そういうところに正直になるのは女性性の解放やライフワーク的視点でも重要項目なので、一度ご自身に向き合ってみて欲しいところです。


めっちゃ控えめな言い方をされてますけど、kkさんの本心は、

ーーそれでもできれば幸せになりたいという気持ちはあります…。ーー

末尾のここの部分なんですよね。自分への自制心とか無価値感が強いから「できれば…」なんて言い方をしてますけど、本当のところは「めちゃくちゃ誰よりも幸せにしてくれる男はどこじゃーーーーーーー!!!」という感じです。ですよね??笑


もちろん、依存的になりすぎて試し行動したりだとか、相手をコントロールしようとしたりだとか、言葉にせず「察して欲しい」ってやっちゃったりだとかは依存型女子のサガでして、
これをやりすぎちゃうと良好なパートナーシップをぶち壊してしまうところでもあるので、重要な意識としましては…

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