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DIYでピアノ防音室作り【天井が落ちないために】~8畳和室を浮き床式防音室へ~

DIYでチャレンジしているピアノ防音室作りの続きです。床から作り始めた防音室ですが、ようやく天井まで到達しました。この週末とお盆休みでなんとか工事の目処をつけたいと思ってます。

記事末尾に今までの歩みをまとめておりますので、よかったら過去記事もお読みください。


設計というほどのものではないけど…どうやって天井を…

話は戻り、防音室を作り始める前に、どのくらい材料が必要になるかをシミュレーションするために、簡単な部屋の平面図を作成しました。

下図は既製品のパーティクルボードが何枚くらい敷けるのかを試した図です。

下は、床用のコンパネボード(合板)が何枚必要になるか確認した図です。

床は敷けばよく、壁は立てればよいのですが、天井は空中を「渡す」必要があります。ただ、元8畳という広さにおいて、防音室の天井を部屋の端から端まで一つのパーツで渡すのは不可能と考え、下図のように、部屋の中に梁(はり)を渡すことにしました。

梁さえ渡せられれば、天井を2つのエリアに分けて、それぞれ造作していけるからです。これが自力でできるか、また材料を自分で買って来れるかが防音室を自作できるかどうかの分かれ道だと思い、最初にじっくり検討しました。

木材で梁を渡すのが難しいならアルミ製のトラスなども検討しなければと思いましたが、メーカー製の組み立て式防音室やいろんな建築物を参考にした上で、普通の木造家屋を建てるのと同じくらいの太さの梁さえ通せば行けるだろうと判断し、DIYでやる決心がつきました。

ヤマハにせよカワイにせよ、組み立て式の防音室の最大サイズは4.3畳タイプです。これ以上の大きさの防音室を作りたい場合は、屋根をどう掛けるかという問題が生じますので、ちゃんとした業者さんや設計士さんにご相談されることをお勧めします。

既存の建物と防音室の間に空気層が存在し、振動が伝わらないことが肝心

※浮き天井(防振天井)という、振動の縁を切りながら、天井を上から吊る工法もあるのですが、今回は、防音室を既存の建物の壁にも天井にも触れずに独立して建てることができました。

<筆者補足>

天井上げ(前半戦)

前置きが長くなりました。防音室の壁を順に作っていって、ぐるりと外周ができたところで、部屋の中に梁を渡しました。これでいよいよ天井を上げられます。

天井付近の高所で工事をするのは大変なので、天井はパネル状にして先に作っておきます。この工法だとパネルを上に乗せて固定するだけで天井が完成します。

作り置きの天井パネル6枚。これで天井面積の約半分くらいです。持ち上げられる大きさで作っています。

天井パネルを持ち上げるのも危険が伴うので、成人の長男に手伝ってもらって天井上げをしました。電灯を仮で移設して、天井パネル6枚分を上げました。

天井パネルの両端にはL型の加工を施してあります。

この加工により、パネルを並べていくだけで隙間が埋まりますが、下から半ネジのビスを打つと、引き寄せ効果でパネルとパネルを密着させて固定することができます。

天井だけでなく壁もこの加工で固定している

屋根ができると、流石に防音室っぽくなってきました。

ちょっと足りなかったので、ここを埋めるための天井パネルを作ります。

天井上げ(後半戦)

梁を隔てて残り半分の天井は異型なので、場所場所にあわせて順番に作っていきます。

部屋の中で一番大きい天井パネルを作っています。

グラスウールを充填してボードで閉じます。

うまく設置できそうです。

残りの天井を、範囲を区切りながらパネルを作っていきます。

入り口ドアの上の天井は、強度も考えてしっかりと付くように工夫します。

いい感じに収めることができました。

ラストスパート

押し入れだった部分の天井は、一部、段違い天井にしなければならず後回しにしていましたが、力をふりしぼってやり切りました。

天井工事は疲れるものです…。

続く)

続きはこちら


防音室作りのあゆみ

今回の防音室作りの歩みです。上から順に書きました。


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