『「おいしさ」の錯覚』 チャールズ・スペンス
雑な要約
食事は口の中で行われているのではない。おいしさの感じ方はいろいろな要素に影響される!ということを紹介している本
読んでみての感想
おいしさって何?おいしいと感じるって何?を教えてくれ、考えさせてくれる本だった。自分は料理を作ることを生業しておらず、ただ作ったり食べたりするのが好きなだけだが、おいしさの感じ方は様々な要素が関係していることを知った今、普段何気なく作って食べている自宅での食体験も、少しの工夫でよいよいものにしていけそうな気がした。(たとえ調理自体を失敗したとしても雰囲気とか食器などの他の要素で多少誤魔化すこともできるかもと勇気ももらえた笑)。
そして、今後外食した際は、自分がおいしさを感じた要素を分解してみたくなった。食器とか、食材の形・色、香り、音、店の雰囲気、音楽、会話、いろいろな要素に目を向けてみたい。食体験での視点が増えて外食が今まで以上に楽しいものになりそう。人生で一度は、高いお金を払って、本書で出てきたような新たな食体験を追求している総合芸術的なレストランにも足を運んでみたいな。
それと、最後の訳者あとがきにもあっとけど、日本食ってすごい!日本人すごい!と改めて感じさせられた。
学問をうまいこと噛み砕きながら面白く伝えてくれる読んでいて楽しい本。料理を生業にしていない人でも、作ったり食べたりするのが好きな人はぜひ!