講師を選ぶ基準
音楽のお仕事において私は、多種多様な領域を経験してきました。
自分自身のアーティスト活動から、
プレイヤーとしてお店やシンガーなどに雇われて演奏や伴奏すること。
楽曲が欲しい方に楽曲提供をしたり、CDまでにして欲しい要望があれば、レコーディングと同時に、デザイナーと共に、ジャケット制作も同時に進めます。
お芝居やミュージカルといった劇伴の制作から、会社や商品のイメージソング制作など、
プレイヤーと音楽制作を一通り経験してから、とあるところから講師のお話しがありました。
教える相手は、専門を目指す方ではなく、しかも外国人でした!
個人レッスンでしたので、それぞれのやりたいことがあります。
しかし、まず
《楽譜が読めない》ことは当たり前。
《音が取れない》も当たり前。
彼らの多くは、そもそも学校の授業に《音楽》が無かったのです。
彼らにとって音楽というのは、贅沢なもの、学校とは別にお金を出さなくては学べないものでした。
自分が当たり前に出来たことは当たり前ではなかったということを改めて思いしり、
では、どうしたら彼らの成長と満足に至ることが出来るのか。
毎日が実験と挑戦でした。
とてもいい勉強になったと思っています。
《出来ない》から《やれた!》というのは、自信に繋がります。
自信は喜びに直結します。
幸い私は、プレイヤーも音楽制作も、たくさんの現場を経験させて貰いました。
大切なのは、楽譜が読めることでも、上手に演奏することでもありません。
いかに、見ず知らずの他人を感動させることができるか。
これらを踏まえて、私が講師を採用する基準は、このことを自分の経験として落とし込んでいる方です。
たくさんの現場を踏まないとわからないこと。
多くの講師は、《音楽》を《お勉強》としてだけで終わっています。
自分が《お勉強》だけで得た知識は、《お勉強》で返せるほど現場は甘いものではありません。
たくさんの現場を経験すること。
それは即ち、
人間を知るということ。
その方の人生までも豊かにすること。
その理念が無ければ、私は採用しません。
私自身が習いたい、教えて欲しい!と思える講師が基準です。
そんな講師を育成したいとも思っています。
しかし、これは人間教育に関わることですから、なかなか難しい壁ですね。
教え、育てることは、他人が介在する分、
難しいとは思いますが、自分の役目だとも考えています。
《音楽》には、一般の人の知らない多様性があります。
クリエイターだからこそ、たくさん現場を踏んだからこそ伝えられるものがあると思います。
人生は一度きり。
今年一年、また頑張ります!
■リユカMIJアカデミー
ハウツーでは教えられない《オモシロさ》
■アカデミーYouTubeチャンネル
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