2024年8月の記事一覧
『アテネのタイモン』ウィリアム・シェイクスピア 感想
こんにちは。RIYOです。
今回はこちらの作品です。
アテネの繁栄に助力した資産家タイモンは寛大な心で人々に接し、毎日を盛大な晩餐で隣人を招き、多くの人々の望みを叶えて互いに満足していました。もてなすタイモンは、隣人として、または友人として多額の金を振る舞い、周囲には人情の人として知られて持て囃されていました。その行いが当たり前のように民衆には認知され、やがて見返りを求めて様々なものを売り付けよ
『シンベリン』ウィリアム・シェイクスピア 感想
こんにちは。RIYOです。
今回の作品はこちらです。
古代ブリテンの国王シンベリンには二人の王子と一人の美しい娘がいましたが、後妻を迎えたころに幼い王子たちは失踪して行方不明になりました。世継ぎの問題もあり、一人娘のイノジェン(イモージェン)の婚姻に関しては後妻の息子クローテンと結び付けようと考えていましたが、彼女は密かに愛情を育んでいた紳士ポステュマスと既に契りを交わしていました。これを認める
『ウィンザーの陽気な女房たち』ウィリアム・シェイクスピア 感想
こんにちは。RIYOです。
今回はこちらの作品です。
1597年から1598年に執筆されたと言われる本作『ウィンザーの陽気な女房たち』は、題名どおりにシェイクスピア作品のなかでも頭抜けて陽気な感情で観る(読む)ことができる演劇です。諸説ありますが一説に、シェイクスピアの劇団を支援する宮内大臣であるジョージ・ケアリー男爵がガーター勲章を授かり、それを祝う騎士団の祝宴で喜劇を披露することになったため