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『海のはじまり』7話感想〜水季水季うるさいって

1週間が早い、早すぎる!
『海のはじまり』ももう7話です、なんてこった。
7話は“お願い、こうはならないで……”と思ってたことがほぼ全部そうなっていったので自分的にかなりしんどかった回でした。
なにせ私の座右の銘は“幸せに生きる事がこの世に対する反逆”なので、自分が選んだ道で苦しんでる登場人物を見るのが非常に苦しい……。
けれどこの想いは書いて昇華させないとなので、今週もよろしくお付き合いください。

この文章は考察や正しい感想ではありません。
私個人が想った事考えた事を書き連ねている文章です。
王道の感想ではない事は重々承知しているし、でももしかして共感してくれる人がいたら、と一縷の望みを賭けて書いています。
こういう生と死を扱ったドラマってきちんと受け止めて真面目な感想を言わなくちゃって過剰にプレッシャーになりがちだし、
例えば自分の中で消化できてない出来事があって、思い出すと辛いから今はまだ見たくないな……と思っていても“目を背けずに見ろ”って言われるし、
辛くても目を背けずに受け止める事が正義みたいな風潮って、もーしんどい!ってなりがちだと思うんですけど、
(私が人生にまじめに取り組んでないだけ……?笑)
(そして目黒くんはこういう精神性が似合うから困る……笑)
ほんとうに辛くなっちゃう人はもちろん見なくていいと思うし、でも目黒くんのお仕事だからがんばりたいって人がいたら、一緒にがんばりましょう!

※本文中の鍵括弧内は全て『海のはじまり』からの引用です。


7話のサブタイトルは『いちばん近くで支えてくれた人』です。
その人に水季ちゃんは夏くんを選ばなかったんだよなとすでに切ない気持ちになりますが。

桜の季節の回想シーンから。
桜の花びら!撮影ご苦労さまです。
髪型なのか、いつも水季ちゃんといる時は海ちゃんが幼く見えるのほんとすごい。
夏くんのアパート訪ねてきてる水季ちゃんと海ちゃん。
おおおう、そういう事だったのか。
1話で大騒ぎになった笑、海ちゃんなんで夏くんのおうち知ってたの?練習したって何?その時なんで夏くんに会わなったの?まさか弥生さんを見かけた?ってやつ、全部我々が懸念した通りでしたね。
ドラマ観てて初めてうわわああって体中の血が逆流する感覚になった、ここ。そうか、そうでしたか。

夏くんまだ住んでるか分からない、もう引っ越しちゃってるかも、って情報だけでここまで来た水季ちゃん……。
これは後でちゃんと判明しますが、弥生さんといる夏くん見かけてダッシュで逃げちゃう。
この辺、水季ちゃん若いんだなあというか、恋してるままなんだなあというか、気まずい気持ちも分かるとなるシーンだけど、
でもなあ、あの時ちゃんと言わずに振ったの水季ちゃんじゃない……。
それなのに夏くん夏くん、って、なんか、もう。
夏くんの気持ちが置いてきぼりすぎて。
そりゃ彼女もできるよ。

「ママがいなくなっちゃっても、海が夏くんに会いたい時に会えるように一緒に練習しよう」
分かる、分かるよ、自分がいなくなった後に海ちゃんのエスケープ先として夏くんの場所を確保しておいてあげたい気持ちは分かるし、
夏くんに会う会わないを海ちゃんに選ばせてあげたい気持ちも分かる。

今全部事情を夏くんに説明して、私がいなくなったあと、もし海が頼ることがあればその時は海をお願いしますって言っちゃうとすべてのバランスが、今まで1人で頑張ってきたことの意味がなくなってしまう気がするのも分かる。
それに夏くんのことだから責任取ろうとか手伝おうとか、なんとかしようと思うだろうし。
だからやっぱり、水季ちゃん自身は夏くんに頼る気はまったくなくて、
でもやっぱり夏くんにひと目会いたかったのかなと思うと切ないし、ここで会って話できてたらこの先の運命全然違ってたかもなと思うと、なんとも言えない気持ちになるよ、水季ちゃん。

4話の感想書いてる私、それだったよ笑!!!

水季ちゃんって、自分がいなくならなかったら夏くんと海ちゃん会わせる気持ちあったのか、なかったのか……。
その辺もこの先描かれるのかしら。
(例えば海ちゃんと一緒に夏くんの家まで行ったけど弥生さんがいたとか。いやそんなベタな展開ないか。昼ドラじゃあるまいし。)

『海のはじまり』4話感想~しあわせって自分で決めること



割引のコロッケ買いにいこーって帰って行っちゃった水季ちゃんと海ちゃんの回想シーンから、コロッケ作ってる弥生さんのおうちに遊びに来てる海ちゃん。
コロッケ成功して、海ちゃん美味しいって言ってくれて弥生さん良かったね!

ママのコロッケじゃなくて、スーパーのコロッケが好きだった海ちゃん。
きっとゆき子さんのコロッケが好きな夏くん。
コロッケなんて作れないと思ってたけど、練習して作れるようになった弥生さん。

海ちゃんがスーパーのコロッケって言った時に目と目を合わせた弥生さんと夏くん……。
「そうだよね、ママのごはん限定で好きな食べ物聞いてないよね」
ここ、逆にママのコロッケじゃなくて良かったって思っちゃった。
だってママのコロッケが好きなんだったら、弥生さんのじゃなくてママのコロッケが食べたいに決まってる。
好きな食べ物コロッケって聞いてコロッケ作る練習してた時はそこまで思ってなかったけど、
ママのコロッケが好きだからコロッケ作ってあげようと思ったんだったら、さすが弥生さんというか……とても弥生さんっぽい、そうだけどそうじゃない感だなあと思ったシーンでした。
ある意味ブレてなくてすごい。

ここで1人で部屋で買ってきたコロッケ食べてる津野くんが差し込まれます。津野くんちの本棚に並ぶ本がつらい。
やっぱり本棚ってその人を雄弁に語る。

弥生さんちに戻って。
夏くんが席外した時に、
「ママと夏くん、なんでお別れしたの?」
って弥生さんに聞く海ちゃん。
夏くんひとりじめしてごめんね、って言ったことに対して「おぉ〜もうそういう思考があるのね笑」って弥生さん言ってたけど、
夏くんが自分のパパってだけじゃなくて、前に夏くんとママが付き合ってて何か理由があって別れたって理解してるのもすごいなって思った。

それはね、みんな知りたいけどきっとママしか分からないんだよ。
これ、夏くんには聞けなくて弥生さんには聞けるのって、夏くんが南雲さんには聞けないけど津野くんには聞けるのと同じだ。
あと、弥生ちゃんとはフラットに話せるのかな、海ちゃん。
弥生ちゃんも夏くん好きなのにひとりじめしちゃってごめんね、とか、女同士対等って感じだもんな。

「ママ、津野くんとも付き合ってなかった」
それ、弥生さんに教えてくれてありがとう、海ちゃん。
「海がいるから?」
「違うと思うよ、大人がみんな恋愛が下手なだけ」
弥生さん、即座に真っすぐな瞳で否定してくれてありがとう!
恋愛が下手というか、思いやりが下手というか、みんな優しさとか相手を思いやる気持ちはあるのに届かないね……。

※追記。
「好きなのにね、会うの我慢したりしてね」
って弥生さんのセリフ、そうか、今は2人の時間を優先してっていってくれてますって夏くん朱音さんにドヤってたけど、
本当は会うの我慢してるって気持ち弥生さんにあったんだ。
そりゃあると思うけど(お葬式の日とか帰るよって言いつつめちゃめちゃ会いに来てたし)それを海ちゃんに言っちゃうんだ……。
で、これ夏くんは気付いてないでしょう?きっと。
あああもう、ほんとにおととい自分でも書いてるけど笑、
恋愛が下手というか、思いやりが下手というか、みんな優しさとか相手を思いやる気持ちはあるのに届かないね……。
こういうの、ためずに夏くんに言った方がいいと思うけどなあ、
会いたいけど、海ちゃん優先していいよ、って。
なんで水季ちゃんも弥生さんも夏くんに全然気持ち言わないんだろう。
好きすぎるから?

部屋で本の整理してる津野くん。
「僕はいいです、他人なんで」
さっきの本は処分したのかどうか……。
津野くん、いつまでも“他人”にこだわってて辛いけど、そこに固執しちゃう気持ちすっごい分かるよ!!!
水季そろそろ怒ると思いますよ、会いに来ないの、って朱音さん。
一回ねえ、会いに行ったけど、夏くんいたもんねあの時。
「そんなことないですよ」
「津野さんには感謝してるし、いっぱいいっぱいでないがしろにして申し訳なかったとも思ってるの」
これ、後から朱音さん謝ってくれて良かったー!となった。あまりに津野くん可哀想すぎた。
こういう、後から分かる事が多いから何回も見返したくなるんだよね、生方先生の作品って。

「こっちは落ち着いてきたからそう思えてるけど」
いや、わかる、津野くん言葉でないよな。
「まだ難しいならいいの、整理がついたらお墓参り来てください、場所教えるから」
「はい」
2話で水季ちゃんのスマホに津野くんからかかってきた電話、朱音さん取らなかったのってあの件(アパート引き払ってる時の)があって気まずかったからなのかな。あ、でもその後お葬式で会ってるか。いやお葬式が先?
とにかくあの時よりこっちは落ち着いてきたから、って事だよね。
夏くんが来て心境の変化が生まれてる朱音さんと、まだ全てを含めた悲しみの中にいる津野くん。


変わって南雲家の居間で、大人3人。
「四十九日、納骨までいられる?」
もうほんとに、ほとんど身内の会話なのが津野くんの後につらい。
ここの朱音さんの津野くんに対する話し方と、夏くんに対する話し方の違いがもうゾっとするほど”分かる”というか、
親世代にとってやっぱり身内って太刀打ちできひんのよなって肌で分からせる、大竹しのぶさんほんとうにすごい。
(もしかしたらそこまで演出はなかったのかもしれないけど、そうお芝居する大竹さんがすごすぎる)
親世代のこういう感じ、きっとみんな経験したことあるある。

津野さんは来ないって言われて、気遣わせて……って言う夏くん。
「違う違う、月岡さんの事なんて大して気にしてないわ、あの人」
あ、朱音さん笑!な、夏くん笑!
「水季と近かったから」
ここでさ、夏くんはショック受けるというか落ち込む権利ないというか、そもそもだって水季ちゃんに選ばれてないもんな?という気持ちになる。
もうほとんど海ちゃんのパパだから水季ちゃんのこと大切に思ってるんだろうけど、
あの振られた時の電話の会話、夏くん意味分かったんだろうか……。

納骨の説明を朱音さんにしてもらう海ちゃん。
海ちゃん、おばあちゃんもおじいちゃんも元気だし、お墓参りってしたことないかな?
水季ちゃんのお墓、ご先祖さま誰か入ってそうだったけど。
この分かってるのか分かってないのか、物分かりがいいだけなのかギリギリのラインな海ちゃん、ちょっと心配。

ここで突然の、お、お風呂上りの夏くん……!!!!!!!
(不謹慎でごめんなさい、いやしかしこれは!!!!)
と動揺したり喜んでる場合ではないですよ、お祭壇の前で骨壺抱きしめる海ちゃん。
うううううう、ちょ、ちょっと、そうですか、え、ええと。
海ちゃんそれよく1人で降ろせたね……。

普段自分が信仰心があるとか全く思ってないけど、でもなんとなく育っていく過程で知ってたこと身についてたこと、亡くなった人への畏敬の念というか、お骨になったら成仏していただかなくちゃいけないという日本人の共通認識といいますか。
1話から海ちゃんが棺覗いていたり、効果的に遺影を映したり、そういうところに配慮しないチームの意志というか、そういう事も遠慮なく創作の中で使っていくんだなあとは思っていたけれど(それをタブー視しないのが新しい時代のドラマ創りなのかなと思ったり)
子役さんにこれをさせるのはちょっとびっくりしたというかガーンってなってしまった。

後で出てくる大和くんがお母さんのお骨をお守りにしてるのとはまた別で(あれが大切なのは分かる)、
このガチの骨壺を子役さんに抱かせるという演出、
子供といえどプロだし仕事だし、役のためならなんでもしなきゃいけないのかもしれないけど、でも、
この世のどんな子供でもどんな理由があっても、
いくらお芝居でも作り物の世界でも、
小さい子がそんな経験しなくていい、大人の仕事の為にそんなことまでさせなくていいって思ってしまった。

骨壺がママだって思ってるのも分かるけど、もうママいないのが分からなくてここにいるって思うのすごく現実的というか、そうやんな、この骨ママやんなってなるけど(そしてママそのものではあるんだけど)、
でもママと離れがたいって気持ちはここまでしなくても充分伝わるし、
夏くん優しいから「水季何か言ってる?」とか聞いてたけど、
そうやって気軽に(気軽じゃないかもだけど)亡くなった人に触っちゃいけないんだよ、この世にいなくなったんだから畏れて敬わないといけないんだよって、教えてあげないとって思ってしまう。
そうしないと、この先生きていけないというか、亡くなった人をどう思って生きていくかって海ちゃんが大きくなって本当に意味が分かった時に立ち直れるかどうかとても大きく関わっていく問題だと思う。

海ちゃんって火葬のあと、お骨一緒に拾ったのかなあ……。
遺影とか、ママがよく使っていたものとかじゃなくて、あの骨壺がママだっていう感性、結構大人びてるからそうかもしれないなあ。
いや、ほんと、残酷。これでもかと幼い海ちゃんとママとの別離を描いてくる。


「水季、なんか言ってる?」
「ううん、喋れないよ、骨だもん」
「そうだね」
「骨になったら痛くない?」
「うん、痛くないよ」
「薬いらない?」
「うん、いらない」
「ふうん、良かった」
そう、痛く辛い思いしてた人の死を受け入れるのって“痛さから苦しみから解放された”“痛い苦しい体から自由になれた”って思ってあげることしかないんだよね。
あとここの夏くんの返事の仕方がめちゃくちゃ優しくて、ああもうなんでもいいから海ちゃんに夏くんがいてくれて良かったって思う。

実家に帰ってきてる夏くん。
大和くんのお母さんのお骨の話。
きっと骨壺抱いてた海ちゃんを見て、なんとかしようと思ってあげてる。
夏くん優しい。
「写真だけよりもいいの?」
やっぱりね、当人にとって”お骨”の重要性が気になるよね。写真でいいんじゃないって思うよね!
「お守り的な?」
夏くんにも大和くんいてくれて良かった。


ここから図書館で働く津野くんの記憶のフタが開いていきます。
夏くんが知ることができない、7年間の水季ちゃんと津野くんと海ちゃんの時間。
やっぱり、折に触れて“あー水季ちゃんは夏くんに知らせる気なかったんだなあ、頼る気はなかったんだなあ、自分1人の出来事って思ってたんだなあ”って淋しくなってしまう。

あと津野くんの、好意はあるけど下心のない好感度の高い空気感って若い男性が醸し出すのめちゃくちゃ難しいと思うんだけど、
その点でも池松壮亮さん素晴らしかった……!

休憩中の津野くんのところに海ちゃん(1歳)を連れた水季ちゃんが入ってきます。
(津野くん、休憩中にメロンパン食べながら本読んでそうすぎるー!笑)
「大変じゃない?そんなちっちゃい子1人で、無理しないでね」
「無理です、みんなそう言うんですよね、大変だね、がんばって、でも無理しないでねって、いや無理しないと私も子供も死んじゃうって」
この本心を津野くんに言えたのって、水季ちゃんも津野くんには心を開いてたのか。いや、水季ちゃんなら誰が相手でも言えるのか。
「ごめん、無神経に」
すぐ謝れる津野くんえらい。

「俺子供も彼女もいないし家帰っても本読むくらいで休みの日も本読むくらいだから」
「私別に趣味で子育てしてるわけじゃ」
ここ、津野くんの申し出は分かるけど水季ちゃんの受け取り方がいまいちピンと来ないんだけど、水季ちゃんに趣味で子育てしてるわけじゃ、って言わせたかったのは分かる。

「本読む代わりとかではないんだけど」
「そろそろほんとに無理そうで」
す、すごい、会話が成立している!笑

「いろいろあって勝手に産んだから親に頼りたくなくて」
うええええ!?でもさ、朱音さんも翔平さんも反対はしてないのに(むしろ翔平さんなんて喜んでたし)、水季ちゃんただの意地で頑張ってるって事……?
考えてみたら、夏くんにも朱音さんにも翔平さんにも無理だとかおろせなんて1ミリも言われてないのに、水季ちゃんなんでこんなに自分で自分を追い詰めてるんだ。
自由の代償はちゃんと自分で背負いたいって事?
あの翔平さんがそんな事認めなさそうだけど、認めるってもう一段上の理解なんだろうか。

「でも1人ってもう……」
「他人の方が頼りやすい?」
身内に頼れない水季ちゃんのプライドの高さを瞬時に理解して助け舟出す津野くん、さすが相手が好きな人だけある。

「何があったか知らないし、詮索もしないし」
この言葉を信じられる津野くんというか池松さんの演技素晴らしい。
「じゃあうちのアパートと保育園の場所、LINEしときます」
すごい、話が早いこの2人。じゃあって、じゃあって!?まあ本人同士が分かりあえてたらそれでいいだけど。
ちっちゃい海ちゃんとお手手タッチする津野くん。
そりゃもう、これは愛情。

津野くんが保育園お迎えに行ってる次の成長段階の海ちゃん、星奈ちゃんのほんとの妹ちゃんなんだねー!そりゃ似てるはずだ!かわいい!出てくれてありがとう!

海ちゃん連れて帰ってくる津野くん。
「水止まった?」
「止まりました、業者呼んだら一瞬でした!いや焦ったあ」
あの優しい大家さんには言わなかったの水季ちゃん……賃貸なのに大家さんに言えばいいのに……←余計なお世話。
「お茶飲んでいきます?」
この時初めて部屋上がったのか津野くん。
(もしかしてお迎えも初めて?水止まらない緊急事態だったからLINEした?)
「恋人とかできたらすぐ教えてください、こういう時頼らないようにするんで」
うわああああ、助けてもらった後に水季ちゃんのけん制球すげえ。
ガード、かっちかち。
この時津野くん本心どうだったんだろう。
弥生さんの言う“誰でもそうするんじゃないからね”に通じる展開ではある。

ダウンコート着て図書館入ってくる津野くんと成長した海ちゃん。2人ではしゃいでてかわいい。
三島さんに
「付き合い始めたの?」
って聞かれて、
「いえ」
って水季ちゃん。
「だよねえ」
(三島さんも、だよねえなんだ、そこ)
「いまだに気持ち利用してます」
そうよね、これ、少なくともあの日から3,4年?は経ってる。
「最低です」
水季ちゃんにこの自覚あるの、救いのような、だからこそ救いがないような。

「いいんだよ、したくてしてんだから」
「そうですかね」
「見返り求めてやってないでしょ」
それはそうなんだけど。そうなんですが!

ここまで一緒に過ごして頼りにされて、きっと本人にそんなつもりなくても海ちゃんに対して“父性”が育ってる津野くん。
でも水季ちゃんにその気がない限り、ただの他人で。
人はいつどのように父になり母になるかを問うこのドラマで、父になれない津野くん。

「確かに」
「海ちゃんも楽しそうだし」
ここまで2人にとってなくてはならない人になってる津野くんのこと、水季ちゃんどうするつもりだったんだろうな。

津野くんの部屋で水季ちゃんのお迎え待ちながら寝ちゃってる海ちゃん。
なぜかテーブルに母子手帳が置いてあって、あの紙を偶然見てしまう津野くん。
ここ、折ってあってかなりセンシティブな文字透けて見えてるのに躊躇なく広げる津野くん、おおおおう!となってしまった。
見返りは求めてないけど詮索しないけど、やっぱり踏み込みたい気持ちは常にあるって事だよね。
もしかして、あの日葬儀場で津野くんが夏くんの名前にハッとなったのはこの時の記憶……?
(1話の時点では朱音さんと津野くんもっと親しい関係で結託というか情報共有してるのかと思ってた)

「おろせって言われたの?逃げたの?」
あの、先週の弥生さんからずっと、海ちゃん寝てるからってみんな大きい声でそういう話しすぎだと思うんだけど!!!

「待って待って、妄想頑張りすぎです、私が最初はそのつもりだったってだけです」
「そいつは知ってるの」
おおおおう、そいつ呼ばわり……!
「知らない人のこと、そいつ呼ばわり」
それはそう。
「おろしたと思ってるの?」
津野くん、理解が早い。

「私が知らせてないだけだから、海起きて」
いやああ海ちゃん起こすならその話やめてー!
「知らせた方がいいって、養育費とか分かんないけどそういう」
そうだよね、スーパーのお惣菜の中でおそらく一番安いコロッケでもシール付かなきゃ買っちゃダメって生活だもんね。
「南雲さんこんな大変なのに、何も知らずにのんきに生活してるなんて」
いやー分かるよ津野くん、そう言いたくなる。
でも何も知らされてない、そもそも知る権利すら与えられてない夏くんだって辛い。

「津野さんだって何も知らないでしょう?海の父親のこと、知らないのに悪く言わないでください」
ひいいい。津野くん辛い、辛すぎる。
「ごめんなさい」
水季ちゃん、一応謝るけど、でも。

「……病院ってなんの?」
ここの切り替え、池松壮亮さん凄すぎる演技。
「大丈夫だった?」
ここ、もうどっちの気持ちも分かるというか、水季ちゃんそれはひどい!とも思うし、津野くんそれは踏み込みすぎ!とも思うし、
でもそれ言われたらそれ言うしかないよなあ、とか、でもそもそもこの2人付き合ってもないしなあ、とか、いろんな思いが交錯しすぎる。

「そっか、そうですよね、知らせた方がいいのかも」
水季ちゃんもっと分かるようにお話してほしいけど津野くんとは通じ合ってるからいいのか、てか、本当に、知らせた方が良かったと思うよ。
え、もしかして知らせようとして突撃して会えなかったのか。
いやでもこの後行くの実家だしな?
ちょっとこの辺、水季ちゃんの気持ちに寄り添うには情報量が足りないのでシナリオブックお願いします。

実家に帰ってきた水季ちゃん。
「あれ?海は?連れてくればいいのに」
ってやっぱり、海ちゃんのこと可愛がってる朱音さん。
頼ればいいのになあ。
ここで朱音さんには病気のこと打ち明けてる。
ここまで親に頼りたくない水季ちゃん、打ち明けるの勇気いっただろうな。

入院してる水季ちゃん、でもパジャマがレンタルのだからずっととかじゃなさそうな雰囲気。
病室に入ってくる津野くん。
「保育士さんがお昼寝しないって気にしてた」
海ちゃん津野くんが預かってる……?南雲家にいてお迎えだけ津野くんが行ってる……?
「自分で選べないことって産まれてくるかどうかって事ぐらいって思ってたんです」
やだ水季ちゃん無理問答しないで。
この会話成立させる津野くん、水季ちゃんの扱い上手すぎる。


「産まれるのも死ぬのも選べない、今ちょっとだけ分かるんですよ、自殺する人の気持ち。
死にたくないのに、分かるの。
自分で選んで、そういう道……」
ひいい、もう生方先生のナイフ、研ぎに研がれて鋭さがすごい。
このセリフ、1話の夏くんの
「生きれなかったんだから今葬式してんだろ」
に匹敵する会心の一撃というか、ここぞいう気合を感じる。

そう、そっか、水季ちゃんは全部自分で決めたいんだもんね。強い。夏くんもわりと自我強いと思ってるんだけど、そういうところで夏くんと水季ちゃんってシンパシーだったのかも。
そして津野くんはそんな水季ちゃんには優しすぎる。

産んでくれって頼んでないっていつも水季ちゃん言うけど、じゃあ本当に産まれる前に聞いてもらえたら、その時選べたら水季ちゃんは産まれてきたくなかったんだろうか。

そしてその治療の選択は水季ちゃんのものだから、何かの感想を持つのはやめておこう。
海に会いたい、海といる時間がちょっとでも長く、って言った時にそれまで張り詰めていたシーンにやっと優しく劇伴が流れる、心にグッとくる演出。

「何がいい?プリン?ゼリー?」
「ヨーグルト、みかんの」
「分かった、みかんのなかったら?」
「みかんのなかったらいらない」
わあこれ、生方先生お得意のコンポタロジックだ!

みかんのヨーグルトなくて、みかんとヨーグルト買ってきた津野くん。
「そんな選択肢があったとは」
そう、誰かと生きるってことは、選択肢が増えるってこと。
自分の思考以外の思考を取り入れられるってこと。
弥生さんのノートもそうだったし、1人で自由に生きたいって思ってても人の影響受けないって思ってても夏くんの影響受けることなんてないって思ってても、人の影響ってやっぱりあるんだよ、水季ちゃん。
そして選択肢が増えるってこのドラマのキーワードでもある。

「これからも助けてください、ごめんなさい」
ここまでの繋がりと信頼関係があったんだもんなあ、でもこれ、本当に説明できない関係だ……。

水季ちゃん本当にギリギリまで働いてたんだね。
この時はまだあのおうちで2人暮らしだったんかなあ。
海ちゃんも不安だよね。
ここからずっと今まで、海ちゃんのケアが圧倒的に足りない気がするんだけど、頼みますよ大人のみなさん。

朱音さんに海ちゃんのことお願いする水季ちゃん。
そ、それだけで海ちゃんの不安なことなくなったの?ってちょっとここもびっくりしたけど、いやでもまあ、うん。実務的な、ね。
ここでも夏くんの話してないよなあ、きっと。
父親に知らせないで、とも、頼って、とも言ってない。
本当に最後まで南雲家でも水季ちゃんの中でも蚊帳の外だった夏くん。

海のこと、不安なことなくなったら急に怖くなっちゃったって朱音さんの前で泣いちゃう水季ちゃん。
ここ、ああやっぱり水季ちゃんは娘のまま海ちゃん産んで育てたかったんだなあって私の中では筋が通ってしまった。
普通、大人になってこういう姿見せるのってパートナーだと思うんだけど、夏くんも津野くんも選ばなかった水季ちゃんは、やっぱりお母さんなんだなあって。
頼りたくないって頑張ってたけど、結局芯のところで頼りたいのは朱音さん。やっぱりこれは親子を描きたいドラマなんだなあ。
そりゃ朱音さんも想いが残るよ……。

蝉のシーンの凄さは、あれこれ書くのは野暮なのでやめておきます。
池松さんすごい。
特に「はい」って電話に出た時のトーンが凄かった。

ここまで残酷に赤裸々に棺とか遺影とか骨壺とか出してたけど、そうか最期はそうするのかって感心したシーンでもありました。
こういう事があるから、やっぱり最後ギリギリの線でこのチーム信用しちゃう。

あの部屋を引き払ってる朱音さん。(やっぱり朱音さんがやってた)
そこに来て手伝おうとする津野くん。
「手伝います、海ちゃんのもの、だいたい分かるんで」
「触らないで、家族でやるんで、大丈夫です」
あぁ、海ちゃんのもの自分の方が分かる、って言っちゃった津野くん……。
家族だから頼れなかった水季ちゃんと、家族だから頼ってほしかった朱音さん。

朱音さんとの付き合いももう7話なので、朱音さんこういうところあるよなあ!と思ってしまったのと(こう、ピシャっと取り付く島なく他人を排除するような)、
夏くんと初対面で海ちゃんが落とした色鉛筆を拾おうとした夏くんに津野くんが「触らないでください」って言った理由(あ、てことはこれお葬式の前か)もここにあった……。津野くんが夏くんに比べるもんじゃないって分かってるのに「自分の方が悲しい自信がある」って言ったのも分かる。

ちょっとずつ、人と人が影響しあって詰将棋のように進んでいって、もうもどれなくなっていく、こういうところが生方作品の魅力でありしんどいところでもあるよなと思う。


納骨の日の南雲家の朝。
水季ちゃんのネックレス手に取ってる夏くん。
(あとで意味が分かります)
そこに朱音さんが来て、思わずすいません、って謝っちゃう夏くん。
「別にいいけど」
って朱音さん、あの日の津野くんへの態度どうしても思い出してしまう。

もうきっちり喪服着てる朱音さん、夏くん早く準備しないと!笑。

ここでママちょっと借りるね、って朱音さんが骨壺持っていったのって、夏くんのお願いの件か……!
大丈夫よ海ちゃん、骨がなくなってもママいるよ。

場面は変わって、月岡家に遊びに来てる弥生さん。
分かる、ゆき子さんちゃんと懐紙にのせてお菓子だしそうだし、コーヒーじゃなくてカップアンドソーサーでお紅茶出すよね。
最初は大和に拒絶されたよ、最初から今みたいじゃなかったよ、って話すゆき子さん。

「水季さんに嫉妬するでしょ?」
「嫉妬というか……」
「私はしたなあ、死んじゃってるのズルいって思った」
はい、やっぱりゆき子さん大好き!

「言っちゃいけないことだけど、今の弥生ちゃんになら、言えるな」
もうもう、ゆき子さん大好き!!

「羨ましいです。1人で大変だったと思うけど、病気も、なのに何か知る度に羨ましいって思うんです、きれいな思い出がいっぱいでいいなあって。そう思う自分が嫌になります」
あえて嫉妬というワードを出してくれたゆき子さんに“羨ましい”って言い換えて答える弥生さん……。

「うん、分かる。分かるけど、私は大丈夫だった、夏がいるから。
弥生ちゃんのこと心配してるのは、そういうこと。
全然私と同じ立場じゃないよ、縋る人いないんだもん。この先ずーっと、辛くなると思う」
ぎゃーーん!!!
ここまで中絶したことある人、不妊治療したことある人、子宮がんになったことある人、シングルマザーの人、子供に先立たれた人、あとなに?いろんな立場の、いわばマイノリティ側の女の人の情緒のど真ん中遠慮なしにぶっ差してきたこのドラマ、ここできっちり子無しの女の人も刺してきた……笑!
いろいろ当てはまる私、もう息も絶え絶え、這う這うの体です。ああ、びっくりした。

これ言いたくてゆき子さん、弥生さん呼んだのかあ。
弥生さん本人はどう受け取ったか分からないけど、すごく普通の感覚として自分の子供は無条件に自分の唯一の味方で拠り所で、でもそれって実感しないと分からなくて、だから子供いない人になかなかこれを言えない(言っても伝えきれないから)んだと思うけど、
これをちゃんと伝えるゆき子さん、どっちになっても弥生さんの人生に責任持とうとしてるんだなって、もう、大人として尊敬するし震えた。
そう、夏くんはいいけどさ。
弥生さんはそうはいかないもん。



それにしても、7話まできて目黒さんが放送前にインタビューで言ってた、

お子さんがいらっしゃる方や、子どもを育て上げたお父さんお母さん、これからそういう事を考えている人たちと、いろんな方がいると思うんですけど、”この人の気持ち、わかるな“と誰かしらに共感できる作品だと思います。

TVガイドより抜粋

この言葉がめちゃくちゃ身に沁みてる。
さすが自担、物事の道理が分かりすぎてる。
このドラマを純粋に楽しめるのは目黒さんがきっと無意識にあげた”お子さんがいらっしゃる方や、子どもを育て上げたお父さんお母さん、これからそういう事を考えている人たち”なんだよね。
ここから何らかの理由ではみ出しちゃった人たちには痛すぎるんだと思う。
共感できるポイントはあるけど、この人達のような人生ではない、というポジションが一番いいんだろうなあ、そして月9の世界って良くも悪くもそういう人たちが大勢いるメインストリームなんだろうなって思う。

いやでも、弥生さん全然これから縋る対象できる可能性はあるよね……?


水季ちゃんの祭壇があった場所で間で寝転んでる海ちゃん。
すっかり祭壇はなくなってしまって。
絶対このおうち、お仏壇あると思うんだけど、そこにお位牌と遺影はあるはずよね……?

ゴロンして、畳ザリザリしてる海ちゃん。
そこに来る夏くん。
これあげる、って水季ちゃんの遺灰で作った星型のネックレスを渡してあげます。ちゃんと、飾りは水色。
「ネックレス?」
「水季」
「ママ?」
「少しもらった、お墓入れる前に」
「この中?ママちっちゃい」
「ひっかけないようにね」
わああ夏くん、もうほんとにパパだ……!
ここで大事にしてねとかじゃなくて、ひっかけないようにねって言うの、めっちゃパパ。
あの時水季ちゃんのネックレス見て、ネックレスにしてあげようと思ったんだなあ、優しい。

家に帰ってくる弥生さん。
玄関入ったところで夏くんから電話かかってきて。
「まだうち?」
ってことは、今日弥生さんが月岡家に行ってるの夏くん知ってたんだ。
それで心配して電話かけてくれたのかな。優しい。
「こっちも終わったとこ」
え、これ納骨の日の1日の話だったの?
ネックレスめっちゃ早くできたね!(←野暮)

「海ちゃんが弥生さんも一緒にお墓参り行こうって、嫌じゃなければ」
夏くん全方向に気を遣っている……。
「やなわけないよ、行こう」
ここ、弥生さんの白いパンプスのカットで終わるの意味深?って思ったの私だけしょうか……。
でもこれ、4話で夏くんにおろしたことあるって打ち明けた時も履いてたパンプスだから特に意味はないのかな。
※追記。
ここ、そうか、靴そろえてないって描写ね!

3人で水季ちゃんのお墓参り行ったら、津野くんがいて。
駆けだす海ちゃんに「いいよ」って夏くん。
(津野くんのとこに行ってもいいけど、お墓で走っちゃだめー!)
「津野さん、葬式のあと、1回も水季のとこ来なくて」
「気遣ってたのかな」
「受け入れるのに時間かかっただけって、ずっと近くにいたから」
「そっかあ、そうだよね」
これ、津野くんと結構至近距離で2人話しだすのちょっとハラハラした。
なんかあっちで話してるな、自分のことかなって思われるの嫌じゃない?普通。

「羨ましかった、何も知らなかったから。
良く知ってるから、よけいに辛いって羨ましかった。
自分が悲しいと思ってることなんて大したことない気がして」
「大丈夫だよ、月岡くんには海ちゃんがいるから」
これ、2人の会話かみ合ってる?って一瞬思ったけど、
でも夏くんの想いは津野くんに対してだから、
大したことなくても大丈夫だよって、津野くんみたいに悲しくなくても大丈夫だよって、
夏くんは何も知らなくても海ちゃんとは血繋がってるから大丈夫だよって言ってるってことで、なんかうわああってなった……。
弥生さん、ゆき子さんの話ちゃんと咀嚼してるし、身に沁みている……。
「行こう」
って夏くんに言われたあとの弥生さんの表情、気になる。

それに、夏くんが羨ましいって思うのってちょっと違うというか、そこじゃないという気がするけど、
(でもこっちに来てからさんざんみんなに分からないですよね、って言われて、分かった気になっただけじゃだめだって思ってた夏くんの想いがこじれてこう思ってしまうのは分かる)
夏くんの中であの日振られたこと別れたこと、ずっと知らされてなかったことに対する気持ちは決着ついたんだろうか。

みんな、隣の芝生は青いし、羨ましいけど自分をやらなくちゃいけない。
みんながみんな、疎外感を感じてるし、満たされなくて淋しい。


帰り道、津野くんと駅まで行くことになる弥生さん。
今回もいろいろあったけど、このシーンがクライマックスだなって思った!

「付き合ってどのくらいですか?」
ここ、歩きながら津野くんに耳近づけていく弥生さん可愛かった笑。
弥生さん津野くんと喋る時トーン低くなるし早口になるの可愛い。

「3年くらいです」
「春ごろ、月岡さんに会いに行ったそうです」
「水季さん?ですか?」
「海ちゃん連れて」
「え、でも」
「会わずに帰ってきたって」

ああああ、ここでシームレスに桜の花びら!
あの日の回想シーン!
楽しそうに部屋から出てくる弥生さんと夏くん。
笑い声が聞こえてきそうな2人。

「アパートの前まで行ったけど女の人と出てきたらしくて、それで会うの、会わせるのやめたそうです、まあそれは南雲さんの判断なんで、あなたが何かした訳じゃないし」
この話、水季ちゃん津野くんにはしたんだ。
そして弥生さんもそんな事言われても、ねえ。
何かとちょっと突っかかっていく津野くん、でも嫌いじゃない。

「南雲さんそういう人なんですよ、そういう事知らずに代理されるの、なんか嫌なので言っておきます」
(ここうまく聞き取れなかったんだけど、代理で合ってますか?)
え、え、え、そういう人なんですよって、水季ちゃん夏くんの彼女に海ちゃん任せたくなかったって事言ってる?
彼女いる夏くんにも海ちゃん会わせなかったんだからって事か。
彼女いたら遠慮するような人だったんですよ、って事?
いやーんだからずっと言ってるじゃん、水季ちゃんの意志は、って……。
夏くんに知らせなかったの、水季ちゃんの意志だって……。

「ありがとうございます」
ひい、語尾が強い弥生さん。
「そういうの全部、教えてください」
そりゃ受けて立つしかないもんな!

「なんでそんな一生懸命っていうか、必死なんですか」
「母親になりたいからです」
弥生さん、朱音さんにも水季がいたはずなのに悔しいって言われたもんなあ。
「立派ですね、すごいですよねそういう女の人の子供への覚悟っていうか」
「性別関係あります?」
弥生さん、いいぞいいぞー!!!いけいけー!!!

「なんで子供の話になると途端に父親より母親が期待されるんですか」
さっきまで津野くんの後ろ歩いてたのに、ずんずん進んでいっちゃって!いいぞいいぞー!!!
「すいません、イメージでもの言っただけなので」
水季ちゃんの時と同じ轍踏む津野くん笑。懲りない。

「父性ってあんま使わないけど母性みんな気軽に使いますよね」
謝られたのに全然まだ続ける弥生さん。
「無償の愛、みたいな、そんな母親ばっかりじゃないのに」
はーん、そっか、自分のことじゃなくてそこに対して。
弥生さん、自分で上書きしたいんだろうな。
そうじゃないと一生母親がって言いながら死んでいかなきゃいけなくなくなるもんね。

ここで在りし日の図書館の水季ちゃんの回想。
「津野さんなにかおすすめあります?」
「でも南雲さんが選んだほうがいいと思うよ、母性の話だし」
「母性?」
「うん、母の日の展示でしょ?」
「え、なんですか母性って」
「ん?なにって?」
「無償の愛、とかですか?」
「言葉にするなら、ごめん、気に障ったなら」
「子供を愛せない母親なんていっぱいいるのに、母のサガって、それが無償の愛?って……あ、引いてます?」
「ううん、その通りだなあって」

現在に戻って。
「美しく一言でまとめたい時に都合のいい言葉なんでしょうね、母性って。すみません、引いてます?」
同じ轍踏んで、同じ事言われる津野くん笑。

「真逆の人選んでるの、なんか腹立ってたんですけど、ちょっと似てるんですね、それはそれで腹立ちますね」
えーなんかもう津野くんのことめっちゃ好きになっちゃう。
夏くんの事もめっちゃ好きじゃんこの人。

「似てないと思いますけど」
「知らないじゃないですか、知らない人のこと分かんないでしょ」
「まあ……」
知らない人の事言わないでってあの日の水季ちゃんのリフレイン。

「きのう、月岡さんから電話きて、水季の墓参り来て下さい、水季も会いたがってると思いますって」
ああもう夏くん、四方八方に気を遣っている……。
「あの人、水季水季うるさいですよね」
わははは、大好きすぎる津野くん!
ここ、わりと、一番好きなシーンかも笑。
「……はい」
そんではいって答える弥生さん笑。
「海ちゃんが連絡先知ってるので何かあれば、連絡ください」
「いやいや」
「南雲さんみたいに1人で決めないでください」
あああああ、津野くん!
津野くんも水季ちゃんに置いていかれちゃったんだもんな。

「じゃあ僕チャリあっち置いてるんで」
「はい」
この2人仲良くなるといいなあ。
津野くんと喋ってる時の弥生さん、素直で気遣ってなくてすごくいいし。
夏くんとだと、ちょっと何考えてるか分からなくなるから。

南雲家の夜、夏くん、なんかベージュのものばっかり畳んでる笑。
突然ガラガラ―!って戸を開けて
「夏くん!」
ってパジャマの海ちゃん。
夏くんびっくりして(びっくりするの可愛い……)
「ノックって教えたよね?笑」
ってもう、微笑ましい。

「読み聞かせして!」
「津野さんみたいにうまくないよ」
ひーんこんなところで津野くんライバルって思って萎縮しちゃう夏くん可愛いんですけど。
「うん、いいよ!」

そして抱っこで読み聞かせ。海ちゃん、夏くん来てくれて良かったね。

8話の予告。
夏くんの実の父親が出てきます。
田中哲司氏…!
目黒くんずっと対峙する俳優さんすごすぎて震える。
ゆき子さんは、さぁ知らないどっかで生きてるんじゃないのー?って態度だったし、
今のお父さんすごくいい人だしいい関係なのに、
ちゃんと自分の父親とも向き合わないとってなる夏くん、本当に夏くんですでに苦しいです。

実は今のところ、夏くんの想いを受け止めてくれる人いないし、夏くんの気持ちについてずっと『どう思ってるのかな』って思い続けてるので、来週も苦しそうだけど楽しみです……!

ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました!また来週お会いしましょう!

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