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『海のはじまり』12話感想~楽しかったよ



ついに、ついに最終話を迎えましたね、『海のはじまり』
自分の人生の事でもこんなに考えたことないってくらい、夏くんの人生そして行く末を考え続けた13週間、2024年の夏を思い出す時には絶対このドラマが私の人生にあるんだなと思うと感慨深いです。

ドラマの感想に主演俳優さんの個人的な感想を加味するのはどうだろうかと思うんですが、私はどうしたって目黒くんのファンなのでスルーできず最初に書く事をお許しください。
目黒くんは今回の最終話の前に長文のInstagramを投稿したり、インスタライブをしたりしてたんですが、特にインスタライブは異国の地でわずか8分しか時間取れなかったのに、やっぱりどうしても自分の声で伝えたかったんだろうなって涙が出ました……。
そこで目黒くんが(大慌てでメモったので一字一句合ってるか自信ないですごめんなさい)

人って他人の事だとちょっと客観的に見れて、
見れる気がして、
だからなんだろう、これが正しいとかこれは間違ってるよとか、
そういうような事を結構なんだろうな、
言えちゃうかもしれないけど、
でもなんかこう、いざ自分が本当にこうその立場になった時って、
瞬時に正しい判断ができるかできないのかって、
すごい難しいと思うし、
自分がねほんとにその立場になった時に、
なんか何が正しいのかとか分からなくなっちゃうと思うし、
だからこのドラマとかで、なんだろう、ドラマの中の登場人物の誰かとかで、なんだろう、決して完ぺきではない、でも一生懸命頑張ってる人の人生をドラマの中で見て、そこでドラマで見て、
これからみなさんの人生でなんだろうな、教訓にしてもらえたりそういう形になったらいいなって

2024.9.23  目黒蓮インスタライブより抜粋



いつも通り、言葉を丁寧に丁寧に選びながら慎重に誠実に、
「実際その人の立場になったら正しい判断できる?ドラマを教訓にしてほしい」
というような内容のことを言ってたんだけど、
それはそうなんだけど、そしてやっぱりいろんな感想がご本人の耳に入ってるんだなあって思ったけど、
でも私たちがこんなにもこのドラマのことを考えてるのって、自分がその立場だったら……とか、同じ境遇だから……とかではなく、
とにかくただ、
夏くん、月岡夏くんに幸せになってほしかったから、
なんだよーって思ってしまった。

そしてそれは目黒くんが素晴らしい演技をしていたからに他ならなくて。
夏を甘やかしすぎだとか厳しい感想も目にしたけど(その気持ちもわかる)私たちがモヤモヤイライラしつつもどうしても夏くんの気持ちに寄り添ってしまって、気づいたら応援していて、どんな結末であっても夏くんに幸せになってほしい笑ってほしい、もう泣かないでってこんなに願ってしまったのは、
毎シーン毎シーン丁寧に、その眼差しでその声のトーンで、その時その時の正直な取り繕わない夏くんを見せてくれた目黒くんの誠実で実直な素直な演技に胸を打たれたからで。
目黒くんの月岡夏くんを好きにならずにいられなかったし、どうか幸せになってと願わずにいられなくなってしまった。




Instagramでもどうにか伝えようと言葉を気持ちを届けてくれた目黒くん……。
夏くんを演じるにあたってどれだけ心を砕いたのかと思うと涙が出るし、月9の主演、座長、それをこんなに繊細に役に寄り添ってやり遂げた推しが誇らしくてまた泣けてくる。

じゃあどうしたら夏くんは幸せになれるの?って考えた時に「水季があの時ああしてくれていれば」「せめてひと言言ってくれていたら」っていう結論にたどりついてしまうのはもうしょうがないと思う……。
このあたりを目黒くんは“完璧な選択をできる人はいない”って表現して私たちに伝えたんだと思う。

津野くんを演じた池松壮亮さんや水季を演じた古川琴音さん、もちろん弥生さんを演じた有村架純さん、朱音さんを演じた大竹しのぶさん、みなさん演技がお芝居が素晴らしくて『これはお芝居なんだ、プロのお仕事を堪能させてもらってるんだ、フィクションだエンタメだ!』って思えたんだけど、
目黒くんは“その人を生きている”ので、もう見てる情緒ダメでした……。
想くんもそうだったけど夏くんもこうしてる時も元気にしてるかな、何してるかなって思っちゃうような、地続きの人間としてそこにいるような、そんな気になってしまう。
これって役者目黒蓮の強み凄みだよなあと思います。

3話の時点でこのnote書いてた私、今読み返してもほんとそれ!って自分で思ってしまった笑。


さて、最終話、最後の感想文です。
この文章は考察でも正しい感想でもないです。
ここまで観てきて、もう何がどうしたとかじゃなく最後に胸に残った感じ、言葉にできないこの感覚がこのドラマの感想なんだろうなとは思うんですが、
誰か1人でも共有してもらえたら嬉しいのでやっぱり書いてみようと思います。
お気軽にお読み下さると嬉しいです。

※鍵括弧内は全てドラマ『海のはじまり』からの引用です。

今回のファーストシーン。
いつも導入は回想が多めだったから今回も回想かな?って思ってたら、なにそのキッチン?え!?なにそのおうち!?え!?えええ!?って心臓止まりそうになっちゃった(開始3秒でもう瀕死)
夏くんの夢だったのか、水季ちゃんの、海ちゃんの夢だったのか……。
『水季が(ママが)いてくれたらな』『海と一緒にいたかったな』っていう3人が作り出したifの世界。
リアタイしてる時はまだ弥生さんと繋がってくれるかも、と思いながら見てたので(うわ、地獄やん)と思ってしまったのだけど(言葉が汚くてごめんなさい)、
見返してみるとナチュラルなインテリアにグリーンも多めで、カウンターキッチンではないけど工夫してカウンターを置いてる感じ(弥生さんのマンションほど家賃高そうじゃないこの絶妙なラインがとても夏くんらしい)、でもさりげなく置かれたチボリのオーディオとスピーカー、ダイニングに大きな本棚、貝殻モチーフのガーランドや海ちゃんが作ったであろう親子3人の粘土細工、リビングに置かれたテレビとローテーブルの海ちゃんのランドセル。
これ作ったスタッフのみなさん楽しかっただろうな、撮影した時も楽しかっただろうなって、水季ちゃんの不在を、喪失を丁寧に描いてきたみなさんへのご褒美シーンだったのかなって思いました。
叶わなかった夢を実現させてあげたんだな……。

夏くんと水季ちゃん目が合った瞬間にプツっと途切れたその映像は寝てる夏くんに繋がったからやっぱり夏くんの夢だったのかなあ。
私前回、弥生さんが水季ちゃんの手紙の話をし始めた時にとっさに立ち上がって駆け寄った夏くんを見て、ああ夏くん水季ちゃんのことめっちゃ好きじゃん、と思ったのだけど、
夏くん、『海ちゃんのママ』を通して水季ちゃんのことまた好きになったんじゃないかなって思う。

そして夏くん、海ちゃんにベッド譲ったから海ちゃんいなくても下に敷いたお布団で寝るんだね涙。
フローリングにその敷布団じゃ腰痛くなっちゃうからやっぱり早く引っ越そうね涙。

そっか、海ちゃんそのまま南雲家に泊まったからイルカさん置いて行ったんだ。
水季ちゃんと海ちゃんの写真越しに映るシルエットの夏くん、切ないけどすっごい素敵なシーンでした。

南雲家の海ちゃん。
「夏くん……」
って起きてきて。
「いないよ」
「自分が帰らないって言ったんでしょう?」
心配しながらも甘やかさない翔平さんと朱音さん好き。

ロールキャベツ作ってるゆき子さん!
わーんゆき子さんのロールキャベツめっちゃ美味しそうだしちゃんとベーコン巻く正統派タイプで丁寧だし、それなのにルクルーゼ的なお鍋じゃなくテフロンの白いフライパンで簡単に作ってるのがめちゃくちゃ解釈一致です、ゆき子さん好き!!!
「夏のとこ行くの?」
って料理してるの覗きに来た和哉さん。
「なんでわかるの?」
「大和には大和の好きなご飯作るから、夏のご飯だなーって思って。無意識?」
照れるゆき子さんかわいい。
最終話のテーマ、食べて健やかに生きる。
そしてそれを支えてるのってやっぱり、女の人の家事力で。
やっぱりこう、女の人を女の人らしく描いてきたドラマだなあって思う。
大和くん何好きなのかな〜唐揚げとかかな〜って思うとロールキャベツ好きな夏くんめっちゃ愛しくなってしまう。

南雲家の縁側でご飯いらないってごねてる海ちゃん。
縁側で海ちゃんごねてるから朝ごはん居間で食べることにしたのかな、優しいな。
お茶碗のご飯、おにぎりにして海ちゃんに持っていく朱音さん。
この握りながら持っていく感じ、とても良いです。とてもばあばっぽい。

「お箸持つ元気なかったら、おにぎり食べるの。食べなきゃだめ。生きていかなきゃいけないから」
縁側に一緒に寝そべる朱音さん。
(ええええおにぎり直に置いた?って思ってたけどちゃんとラップしてあって安心した笑←どうでもいい)
「おじいちゃんとおばあちゃんね、ママが死んじゃった日でもご飯食べたの。海のために生きなきゃいけないから。おにぎりにして食べたの。元気ない時はお行儀悪いの許す」
うぇーーーん泣く。
これ3話くらいでやって欲しかった。ずっと海ちゃんケアされないまま大人の事情ばっかりだったから。でも最後にこれをやりたかったから取っといたのかもしれないな。ううう。
お箸持つ元気ないっていい表現だな。

そのままおにぎり食べだした海ちゃん見て、いそいそと出し巻玉子取り皿に乗せて持っていく翔平さん。かわいすぎる。本当に良いおじいちゃん。
そして今日も朱音さんの朝ごはんは素晴らしい。
「ママもお行儀悪かった?」
「ママは元気な時もお行儀悪かった」
このちょっとした言葉の綾というか、さっき元気ない時はお行儀悪いの許すって言ったからちゃんと元気な時も、って言ってあげる朱音さんがさあ!
細やかです、ほんとうに。
夏くんにはこれできないだろうから海ちゃん週2で帰ってきなね。ばあばとも一緒にいてもらおうね。

夏くんちの冷蔵庫。
あのみかんヨーグルト入ってる!そして違うヨーグルトもなんかいっぱい入ってるぞ笑!
プリンも、なんかおやつっぽいのも、タッパーは全部今ゆき子さんが入れたのかなあ……。
まだまだ子供がいる家庭の冷蔵庫ぽくはないけど、オレンジジュースも入ってるし、おばちゃんちょっと安心した。

「食べな」
ってかぼちゃの煮物タッパーのまま差し出すゆき子さん。
このかぼちゃの煮物ってチョイスが最高で!チビ夏くんのおやつに出したりしてたのかなって勝手に泣けちゃう。
「あとでいい」
夏くん、言い方!ねえー笑!でもこれお母さんにだから言うんだろうな。きゅん。
ゆき子さん自分でつまんで口に入れちゃう。
さっき朱音さんもだし巻玉子自分で食べてたな……。
だって美味しく作ったもんねえ!
「うん!うま!食べな!」
ひとつ口に入れて、うんって頷く夏くん。もう!なんか言いなさいよー!甘えてるのは分かるけど!

「夏も淋しがってたよ。唐突にお父さんはー?って無邪気に聞いてくるの。もういないよって言いくるめちゃった。夏があの人の事覚えてなかったの、私のせいかも。いない事にさせたから」
何があったのとか聞かずにこの話するゆき子さん好き。
水季ちゃんがいる、いない、いた、の話に繋がるゆき子さんの“いない事にさせた”、だから夏くんは”覚えてなかった”。
津野くんに言われても、海ちゃんに言われてもいまいち分かってなかった夏くん、これでやっと腑に落ちたんだ。

夏くんって”想像しただけで分かった気になっちゃいけない”って思う感性の持ち主で、だからこそ自分が体験したことだとすごく理解が進むのかも。

たぶん休日、部屋着でパントリー漁ってる弥生さん。
しかもその小さいサイズのコメッコ食べるの、これも解釈一致すぎるんですけど!もうなんか、友達みたいな気がするのに最終回なんて泣けちゃう。
そこで大量に余ってるパン粉(パンケーキのクリップかわいい、私も欲しい)が目に入ります。でもさ、奥の小麦粉も一緒に冷蔵庫入れといたほうがいいと思うよ。でもそういうところが独身バリキャリ弥生さんぽくて良いんだけど。
そこに『南雲さん』から着信が。
何事?って感じで電話に出る弥生さん。
そっかこないだは夏くんのスマホだったもんね。
「はい」
って緊張気味に出た弥生さんに
「弥生ちゃん?」
って海ちゃんの声。
一気に
「海ちゃん!?」
って緊張がほどける弥生さん可愛い……。
分かる、弥生さんからしたら朱音さん苦手やんな、分かるよ……。

どこかに急いで向かってる夏くんに弥生さんから着信。
「はい」
弥生さんからって確かめて、どうした?とかじゃなくはいって出るのね夏くん。
「伝言!」
「ん?伝言」
じゃがいも潰してる弥生さん、わあコロッケだー!
「ママは夏くんの話たくさんしてくれた」
「うん」
「夏くんといた事なかったけどいない時から夏くんの事好きだった。だからママいないけど夏くんとママの話したかったんだって」
「今向かってる」
そっかそっか、なんで夏くんいなかったのっていう自分で言って夏くんを傷つけた言葉はそうやって落としどころ見つけたのね、海ちゃん。
そんで夏くんに言わないで弥生ちゃんに伝言頼んだのね、仲直りの方法知ってておりこうさん。

そしてハンズフリーにしてる向こうから夏くんの急いでる息遣い聞こえてきてるし、伝言に対して何も言わずに今向かってるって言って急いでるであろう夏くんに長々と話し出す弥生さん、めっちゃ弥生さんで笑ってしまった。
「お腹の子がいなくなった後、すごい淋しくなってね」
「うん」
返事してあげる夏くん優しい。
「頑張って忘れようとしたらもっと淋しくなった」
予告のあの言葉ってここだったんだ。予告ってほんと上手に作られてる……。

「だから、いたって事実は大切にしようと思ったの。お墓作って写真、まあエコー写真だけど大事に残して。忘れない事にしたの」
さっきまで早足だったけど、ゆっくり歩いて噛みしめてる夏くん。
「時々罪悪感のフタがばーん!って開いちゃう時があって、ご迷惑をおかけしたけど」
ご迷惑をおかけしたって弥生さんかわいい。
弥生さんたまにこういう語彙使うのかわいい。
そんで声に出さずにうううん、ってやってる夏くんかわいい。伝わらないけど伝わってるね、きっと。

「でも忘れなくていいって思うと、安心して忘れる時間が作れたの。だから他の子のお母さんになろうって本気で思ったんだよ」
これ、今話していい?とか言わずに話し出せる弥生さんすごいし、受け止めてあげる夏くんすごい。
みんながそれぞれね、忘れる事忘れない事、抱えて生きてるって言い出す最終回……。

「海ちゃん、弥生さんが淋しがってるってまだ気にしてる」
「私の淋しい決めつけないで笑!」
いいねー!
「月岡くんがちゃんとパパやってくれないとさあ、せっかく今のびのびと生きてる私に新たな罪悪感が生まれちゃうわけ!」
また海ちゃんと遊ぶねとかじゃなくて、これ言う弥生さん素敵。
やっぱりママになろうとしてた弥生さんより素敵よー!のびのびと、健やかに自由にね!!!

「笑、それは困るね」
「困る!だから、しっかりしてくれ」
えーん有村さんの優しいお芝居泣いちゃう。
「はい」
はあ、良いシーンだった。

南雲家にピンポン!って夏くん、到着したよ。
キッチンに2人で立ってる朱音さんと翔平さんかわいいな。
余った朝ごはん整理してんのかな。
縁側でちょっと気まずそうな海ちゃん……。

「一緒に読んでいい?」
ここまでたっぷり間を取るシーン作り、目黒蓮さん本当に良いお芝居です。
間を持たせられるだけでなく、息を止めて全部を追ってしまうこの存在感。
何も言わず、隣に座った夏くんに絵本半分差し出す海ちゃん。
「ありがと」

「ごめん、すぐパパにならなくて」
夏くんずっとその事考えてたんだ。
「ママがいた時に一緒にいなくて3人でいれなくて、ごめんね」
なんていうかもう、これは解釈が難しいというか見てる私たちはだって水季が!って言いたくなっちゃうんだけど、実際私も言っちゃったけど、
でも目黒くんがInstagramに
『水季そばにいなくてごめんねかわいい娘を産んでくれて育ててくれてありがとう』
って書いてたのを読んで、あー男の人ってこういう気持ちになるのかそっか、ってなんか納得したんですよね。
確かに夏くんは隠されてしまったし、水季ちゃんに信頼されなくて必要ない人認定されて裏切られて蚊帳の外に放り出されて、ずっと置いてきぼりだったけど、
でもあの時夏くんもやれる事もう一歩踏み込めた事あったと思ったんだろうし、
『自分の子』『自分のかわいい娘』って、水季ちゃんを自分勝手だって責めるんじゃなくこういう気持ちになるんだなって。
もちろん自分が事の発端だし。
その自覚と責任は割合で言うのもおかしいけど、水季ちゃんとイーブンで。

話が逸れるんですが、シナリオブックってみなさんお読みになられましたか?
問題のあのシーン、1話で水季ちゃんが電話で一方的に夏くんを振るシーンなんですが、

夏「……会って話そ」
水季の声「だからー、夏くんの言葉で意志変わったりしないんだって」
ーー夏、「それもそうか」と諦めがついて
水季の声「うん。その人に伝えることある?私が今、夏くんより好きな人に」
夏「あるわけないだろ……」
水季の声「なんかないの?」
夏「(なんでもいいや、と適当に)……お幸せに」

『海のはじまり』シナリオブック上巻より

それもそうかと諦めがついて、なんでもいいや、と適当に
……私これ読んで、ようやく気付いたんだけど、ずーっとこの時の事夏くんどう思ってるんだろうって、水季ちゃんが黙って1人で産んだ事よりも思ってたんだけど、
あの時、夏くんも自分が手を離した自覚があったんだと思う。水季ちゃんを見離してしまった、見限ってしまったという自覚が。
だってそりゃあそこまで言われたらって言いたくなるけど、その辺は2人の付き合ってきた時間をじっくり見せてもらえているわけではないので想像だけど、
水季ちゃんが水季ちゃんたる所以でついてしまった嘘を見抜けなかった、嘘をつかせてしまったって時間が経って大人になった夏くんは思ったんじゃないかな。

「俺もお父さんいなくて淋しいって思うことあった、いた人がいなくなったから淋しかった。でも海ちゃんは、最初からママと2人で最初から俺はいなかったから一緒にいた人がいなくなるのと最初からいないのは違うから、いなくなるのはいたって知ってるから淋しいんだよ、分かる?」
頷く海ちゃん。
「海ちゃんより、ずっと短いけど俺も水季といたから、いなくなって淋しいよ。ごまかしたり無理したりするだけでずっと淋しい」
夏くん言語化できてえらい。

「海、夏くんと一緒にいるのずっと淋しいままだったらどうすればいい?」
えーん夏くんどうしよう!

「図書館行って津野さんに会ってもいいし、弥生さんとまた遊びに行ってもいいし」
「いいの?」
「いいよ」
夏くん、周りに頼ろうって思えて良かった。
「行きたいとこ行って、会いたい人に会えばいいよ」

「夏くんはどうするの?」
えーん夏くんどうしよう!

「待ってるよ、海ちゃんが淋しくなくなるまで待ってる。待ちながらどうしたら少しでも淋しくなくなるか、考える」
うんうん、待ってるって結論にたどり着いた夏くん素晴らしい。
水季ちゃんも行きたいとこ行きな!って言ってたけど、ここで待ってるからとは言ってなかったもんね。
待っててくれる人がいるって、すごく安心するし、すごく夏くんらしい。

夏くんも同じように淋しいんだって分かって、ママのネックレス貸してあげるって言う海ちゃん。いい子。
淋しい気持ち、夏くんと2人で共有できて良かったね。

「淋しかったら言ってね」
「海ちゃんもね」
水季ちゃんの指輪。大学生の時につけてた指輪。
「ママいたよね」
「うん、いたよ」
海ちゃん納得できて良かった。夏くんも良かった。
それでこれを南雲家の縁側で話してるのも良かった。

ああとっても最終回っぽい……と思っていたら、きれいに揚がってるコロッケー!
お皿に盛り直したりせず、油切りバットのまま4ついっぺんにソースかける弥生さん最高。
そこに
『大丈夫。ありがとう』
って夏くんからLINE。13時6分だ!
弥生さん自分でコロッケ揚げて昼ビール最高だねえ!
食べて健やかに生きる。楽しく。

南雲家の居間に戻って。
肌色の色鉛筆拾う夏くん……え、お葬式の時と同じ色!?ってことは同じ色鉛筆だ。
夏くん思い出してるよなあ……。
すごい、随分遠くに来たね、ほんとにね。
でも、知らないままでいい事なんて、人生にひとつもないんだ。

「お昼食べた?」
って夏くんに声かける朱音さん。
「いえ!」
ってすぐ立ち上がってキッチン行く夏くんかわいい。なにもう、かわいい。
「食べて」
っておにぎり差し出す朱音さん。
「いただきます」
ってその場で口に入れた夏くんのお手手ぺちんして
「立ったまま食べないでよ、お行儀悪い」
って朱音さん笑。
いやそこでそう差し出したらそう食べちゃわない?とも思うけど、
そうね、夏くんは元気だもんね!笑
お行儀悪いの許してもらえないよね!

「あ、ごめんなさい!」
って慌てて椅子に座る夏くん。かわいい。
「いいわよ」
って言われてまた立つ夏くん。もっかい立つのかわいいなおい。

「健康でいてね」
「海にご飯食べさせるために、あなたがちゃんとご飯食べて健康でいて」
良いセリフ。きっと12話かけて一番言わせたかったセリフ。
はい、ってまだおにぎり美味しそうにもぐもぐしてる夏くんかわいい。

「はい」
って海ちゃんと手繋いで、きっとまた朱音さんのタッパーいっぱい入ってる紙袋持っておうち帰ってる夏くん。
やだもうこういう何気ない風景に泣いちゃう。
コガセンもとい、新田さんのカメラ屋さんにフィルム現像出して。
受け取りに来る時、基春さんと会ったりしていくんだろうな。
最終回だけど、続いていくことばっかりだ。

夜、夏くんの部屋で。
「これ探したら少しあった」
って水季ちゃんの写真。夏くん、あって良かったね!笑
全部捨てたとか言っちゃったもんねー!
日曜なのに明日仕事になっちゃった夏くん……。
「おばあちゃんち行く?」
ぜひそうしてほしい。
「1人でいれる、お留守番にも慣れた方がいいでしょ?」
えーやだやだそんなの淋しいよおって思ってたら!
「いや、甘えよう、うん!」
って夏くん!やったー!って大和くんか弥生さんかと思ってたら津野くんきたー!!!なにこれ最高じゃないですか。

「すいません」
って言った夏くんに
「暇なんで」
って津野くん。好き。
まだすみませんすみません言ってる夏くんにちゃんと「いってらっしゃい」って言う津野くん良すぎる。
しかもこっそりケーキ!ずっと隠して持ってるのかわいすぎ。
「海ちゃん、夏くんに内緒できる?」
「なに?」
「ケーキ買ってきちゃった!」
「ありがとう!」
「でも津野くんいじわるなので、海ちゃんの分と自分の分しか買ってません!夏くんに内緒できる?」
「できる!」
「よし、証拠隠滅しよう、あいつ甘やかすなとか親みたいなこと言うようになったからなあ」
「甘やかしていいよ!」
はーとても良い、良いです。
証拠隠滅も、あいつ呼ばわりも。
津野くんありがとう、ありがとう津野くん。

職場にやってきた夏くん。
わーい最終話も男前先輩!嬉しい!
ちゃんと「子供大丈夫?」って。
なんかここで、ああ、夏くん親になったんだなあって実感しちゃった……。
「慣れてる人が見てくれるんで」
津野くん!笑
「2人は慣れた?」
「2人は大変ですけど、助けてくれる人も多いんで」
良かった良かった、嬉しそうな夏くんにおばちゃん泣いちゃう。

ピンポーンって夏くんちやってきた弥生さん笑。
ドア開けた津野くん見て「えっ」って正直すぎる。
遊びにおいでって海ちゃんから連絡もらった弥生さんと、夏くんから連絡来た津野くん。
「へえ~、仲いいんですね」
って言い方かわいい、好き笑。
で、津野くんが帰るとかいてもらってもとか言ってるところに大和来ちゃう!そっとドア閉める大和、最高!
これはもう丸ごとご褒美シーンでしたね。
夏くんがあちこちぶつけながらもここまでやってきたご褒美だ。

仕事してる夏くんに
『こうなったので先に帰ります』
って津野くんからLINE。
楽しそうにケーキ食べてる弥生さんと大和くんと海ちゃんの写真の添付。
説明せずに写真送ってくる津野くんかわいい。
これ、津野くんのケーキみんなで半分こして2個を4個にして食べてるよね!?えーやだかわいい。
なんかもう、12話分の”かわいい”ここに詰めこみました?ってくらいずっと全員かわいい。

帰ろうとする津野くんを追ってくる海ちゃん。
「津野くん、ママの事好きだった?」
「え?うん、好きだよ」
わーーーん現在進行形ー!!!!!
「なに今さら」
「ママも津野くんのこと好きだったよね」
「シー」
「夏くんに内緒?」
「また図書館行くね」
「待ってます」

うん?ママも津野くんのこと好きだったよねって、海ちゃんそこんとこもうちょっと詳しくと思ってたらここで回想シーン来ました。
寝ちゃったチビ海ちゃん抱っこしてる津野くんと川べりを歩いてる水季ちゃん。
「付き合わせてすみません」
「楽しかったし」
チビ海ちゃんがんばって抱っこされててめっちゃかわいいんだけど!笑!お芝居上手だよ!頑張って!
「みんな両親そろって来るって知って、ママも2人で来てーって、そんな事言われてもって感じなんですけど笑」

「なんで産むって言わなかったの?」
「海の父親ですか?」
「うん、後悔ないの?」
「はい、1人で産んでなかったら図書館で働いてないと思うし」
「大学出れた方が良かったじゃん」
「いやいや、そしたら津野さんとも会えてないですもん」
「……違いますよお!」
「違うんだあ!笑」

いやーこの回想シーンも解釈が難しいんだけど。
海ちゃんが小さい頃、津野くんと水季ちゃんに確かに守られていた記憶。
それが大切なのかなあと。
津野くんも海ちゃんも、そこに水季ちゃんがいた思い出を抱えて生きていくんだって意味のシーンなのかなって私は受け取りました。
今さらこれ見せられたら、夏くんがいない事にまったく後悔はなくて、津野くんと幸せそうな水季ちゃん見せられたら、
「えー、なんでよ、じゃあ津野くんと一緒になれば良かったじゃん」
って言っちゃいたくなるのも分かるけど、
でもなんていうか、この先の水季ちゃんの手紙へ向けて、
夏くんに手紙書いたのは未練とかそういう事ではなくて、水季ちゃんなりに楽しく生きていたんだよって今一度水季ちゃんのバックボーンを深めるためのシーンなのかなって思った。

あと津野くんも、好きとか恋を超えた好き?
水季ちゃんの事を好きなまま、また違う女の子を好きになる事もあるのかなってそれを自分に許したようなシーンだと思ったなあ。
津野くん幸せになってね、ほんとにね。

さて、夏くんの部屋で寝ちゃった海ちゃん。
「弥生さん、断ってもいいんですからね」
大和くん弟的フォローいつもありがとうね。
「ううん、ほんと楽しいから会ってるの、大丈夫。逆に月岡くんが嫌がってたらこっそり教えてね、私サッといなくなるから」
「ありがたいとしか思ってないですよ、当分ないと思いますけど、彼女できたら教えますね」
「お願いします」
ああやっぱり夏くんと弥生さんはもう望みないんだなあって私が泣きそう。

ここで、回想シーン。
付き合う前、夏くんちにいる弥生さん。
海ちゃんと同じように、テーブルに突っ伏して寝ちゃってて、ブランケットかけてもらってて。
「え!?」
って目を覚ましたら
「おはようございます」
ってちょっとよそよそしくまだ距離のある夏くんが笑ってて。
ああああああああああああなんですかこの回想は。ここにきて視聴者の最後の息の根止める気ですか(ありがとうございます)
うちのチームこういうのもできませって、12話分のキュンキュンを凝縮したんですか、そうですか(ありがとうございます)

「寝てましたねすいません、あ終電」
「まだあります、ギリギリに起こそうと思って」
いやあああああああああああもうめっちゃ夏くん!!!!!!!
えーーーん好きです。ギリギリに起こそうと思ってるの天然でかわいすぎる。好き。

「あ、じゃあ帰りますね、すみません」
「あの、すみません、楽しくなかったですよね?」
「え?」
「おもしろい話とかできないし、一緒にいても楽しくないだろうなって、すごい寝てたし」
すごい寝てたしって、夏くんほんまおもろいな。

「私が楽しいかどうかは私が決めます」
お、この頃からすでに弥生さん節だー!
そして有村さん美しすぎてかわいくてドキドキする。
「笑、すみません」
お、今もう一段階恋に落ちましたね、夏くん。
男の子が今日は帰したくないって思った瞬間見せてくれてありがとうございます!!!!!!!!!!!!目黒蓮さん良いお芝居です!!!!!!!

「おもしろい話聞きたくて付き合ってません」
「はい」
話はおもしろくないのは確かなのね笑。ほんまかわいいこの2人。
「でも横にいて眠たくなるくらい心地いいです、それは私の楽しいなのでおかまいなく」
あーかわいい。おかまいなくとかかわいい。

「すみません、すごい寝て」
「いえ」
「楽しかったです、お邪魔しました」
立ち上がる前にお茶飲み干す感じとか男の子の部屋から帰ろうとするリアル。

弥生さんそんなスニーカー履いてるのちょっと意外だったー!
気負ってデートって感じじゃないよって事かな。
もう弥生さんも帰ろうとはしてるけど。夏くん送ろうとしてないし。
「明日お仕事ですか?」
「はい」
「朝早いですか?」
「はい、まあまあ」
「終電って、まだあるんでしたっけ」
「ないと、思います」
「ですよね、早朝月岡さん起こさないようにサッといなくなるんで、まだいてもいいですか」
「いてください」
「じゃあいます」
「はい」
えーーーーーーーん、大号泣。
私、全編を通してここが一番泣けた。
やっぱり私って恋愛至上主義なのかなあ……。
恋するかわいい2人。それだけで良かったのにね。
あああほんといいシーン。
そして有村さんのこういうシーンの輝きがすごくって。好きな気持ちを表現できるお芝居ってすごい……。

さて、現実に戻って。
夏くんの部屋から出て行く弥生さん。
帰ってくる夏くんと鉢合わせて「おう!」って手あげて。
「お邪魔しました、海ちゃん寝ちゃって、大和くんがまだいる」
「うん」
「ありがとね、すごい楽しかった」
「うん、俺も」
「うん?なにが?あ、休日出勤?」
「あんまりそう見えてなかったと思うんだけど、俺も楽しかったんだよね、楽しかったよ」
「そお?なら良かった」
えーーーーーんもう今も号泣。
ねええええええー、夏くん、そんなすっきり乗り越えたみたいな顔しないで。
あの時あのホームで土壇場で、もう無理だって分かってても「やっぱり俺、弥生さんのこと」って言わずにいれなかった夏くん。
でも恋の終わりって、こんな風なんだよな。その理由がなんであれ。
痛くて切なくて、できる事なら前みたいに戻りたくて。でももう戻れないって知ってる。

ここも2人で、この気持ちを抱えて生きていくんだなあ。
なんかやっぱりこう、妊娠出産関係(なにその関係)に関しては、ううむと思うところがなかったわけではなかったこのドラマ、いやーでもやっぱりこういう、恋のときめきというか人が人を好きになる尊さというか、でも別れる事にした切なさみたいなのを描かせると天下一品ですよね……。

ああ、なんか、夏くんもちゃんと恋をして、諦めた訳じゃなくてちゃんと終わらせたの、良かったな。
弥生さんも夏くんも、犠牲になった訳じゃない。
2人はちゃんと恋をして、ちゃんと恋を終わらせた。
あーーーーー泣けちゃう。

さっきの津野くんと水季ちゃんのシーンも、夏くんと弥生さんのシーンもなんで今さらこんなの見せてくるのよう、泣けちゃうじゃない!と思うけど、
でもなんていうか……人は役割のために生きてるんじゃないっていう、やっぱりその時の気持ちが一番大事なんだって痛みを伴いつつ分からせてくるのほんとすごい、すごいわ……。
別れる時はね、相手に全部渡さないとだからね。

「駅まで送る」
「いいよ、海ちゃん待ってるよ」
「寝てるんでしょ?」
あーーーこの辺とても夏くんぽいですね。
パパだけど犠牲になってなくていいですね。
「えー、じゃあ送ってもーらお」
いやああああああああああかわいい弥生さん!!!
はあ、すごい、ここにきて弥生さんへのときめきが止まらない。

そして夏くんは夜空を見上げて”晴れてるね”って言いそう……。

「パパがんばってるね、自信ついた?」
「うーううん~」
「またそんな返事して、まあ、そんなないか、はいかいいえで答えられることなんて」
その返事万能じゃないからねーって前は言ってた弥生さん。こう言ってあげられるようになって、優しくなれた。
こう、海ちゃんを挟んでワタワタしたけど、今は1対1で並んでられる、きっとこの世で一番お互いいろんな事をいろんな所を知ってる男女だけど、また違う関係性になれたのかなって思える良いシーンでした。
ここはちょっと、12話がんばって見続けてきて良かったと思えたかもしれない。


おおおお!夏くん!編み込みできるようになってるー!!!
「やばい、すっごいうまくできた!見て!」
「じょうずー!」
行ってきます、って水季ちゃんの写真に挨拶して出かける2人。すっかり2人暮らしの朝のルーティン。
ああああ、その夏くんとのツーショットも飾ったのね、そっか。
そしてみんなが早く読め読めと騒いだあの、水季ちゃんからの手紙。

そうだよねー、ここでback numberがかかって、2人の生活風景が流れて、そして水季ちゃんが音読するよね、うんうん、そうだよね。


夏くんへ。お久しぶりです。元気でしたか?
内緒で産むと決めた事、後悔してません。
夏くんはいなかったけど海と過ごせて幸せでした。
一人で海を育てたわけじゃないよ。
たくさんの人に助けられてきました。
たまに夏くんにいてほしいと思うことはあったけど全然大丈夫でした。
海と海を大切にしてくれる人たちがいたからです。
その人たちは絶対に夏くんのことも大切にしてくれます。
一緒に過ごした人も場所も、海や夏くんのことを忘れません。

頼って甘えてください。
親から子供へのいちばんの愛情って、選択肢をあげることだと思う。
海には自分の足で、自分の選んだ道を進んで欲しい。
夏くんには大きくなってく海の足跡を、後ろから見守ってほしいです。

私たちがお別れしてから、夏くんはどんな風に生きてましたか?
誰と出会って、誰と過ごしてきましたか?
何を知って、何を大切にしてきましたか?

私や海とは関係ない、夏くんだけの大切なものがあっていいはずです。
思い出を捨てないでね。人は二人の人から生まれてきます。
一人で生きてくなんて無理なんだよ。
夏くんも誰かと生きてね。
海を幸せにしながら、自分も幸せになってね。
二人が一緒にいる姿が見れないのはちょっと残念だけど、想像するだけで、ちょっと幸せな気持ちになります。
海と生きることを選んでくれてありがとう。
海の母より。

ジェンガふーふーして倒そうとする大和くんかわいかったな。
……ちょっと最後の『海の母より』が強すぎて現実逃避してしまった笑。

ううううん、この手紙、難しいなあ。
なんかもう、夏くんも水季ちゃんとのツーショットをあそこに飾るように水季ちゃんの事受け入れてそれから読んでるし(いや、夏くんだけ先に読んでだから飾る気持ちにもなったのかも)
この手紙も夏くんがパパになるって選ばなかったら読まれなかったわけで、
だからこう、全肯定というかそういう感じになるんだと思うんだけど。
私のためにパパになっていう事ではなく、単純に『バトンを渡した』んだなと思った。
そして夏くんの事が好きだった私より、という意味ではなくするために”海の母より”にしたんだと思うけど、こう、同性から見ると私以外に海のママはいないから(それはそうなんけど、でも水季ちゃんってパパは2人いていいって言ったけどママは2人って言ってなかったもんな)って言ってるように見えてしまって、ちょっと水季ちゃんらしくクセが強いといいますか……。
弥生さんが「私がママになったら嬉しい?」って言ってたりした事を思うと、ああ……という気持ちになってしまうのも事実。
あと、手紙に真実が?って感じに最終回まで引っ張られたから笑、えええ、となる気持ちも分かる。

でも夏くんが海ちゃんの父親であることは事実で、手紙の内容は置いといて、これ書いてる時に水季ちゃん、夏くんに会いたいって思わなかったのかなって思ったらそのことに泣けちゃう。
本当は会って、海の事よろしくって言いたかったけど、弥生さんがいたから遠慮しちゃって。
その成熟しきれてない、自分が死ぬ事も受け入れたけれど達観まではできてない、大人には怒られそうな幼い水季ちゃんの気持ち、たぶんそれこそが恋で、
海ちゃんにも夏くんにも選ばせてあげようとした、その気持ちを抱えたまま手紙だけ遺して死んじゃった水季ちゃんを想うと涙が出る。

頼って甘えてくださいって、本当に周りに頼って甘えた水季ちゃんだけど、夏くんだけには生きてる間に頼って甘えられなかったんだなあ。
そう思うと、目黒くんがInstagramに書いてた
『水季そばにいなくてごめんねかわいい娘を産んでくれて育ててくれてありがとう』
っていう言葉が本当に胸に迫ってくる。

だからやっぱりこれは、家族の話じゃなくて恋愛ドラマなんだなって思ったんです私。
(シナリオブック読んだ時も実は思った)
水季ちゃんなんで、ってずっと思ってたのってきっとものすごくシンプルで、『夏くんが好きで大切だから』で、津野くんの事も好きだったけど、もうママなんだし思い出だけで生きていこうって思ったり。
幼さゆえにうまくいかない恋愛、気持ちのすれ違い、その切なさ。
それを見てる私たちが意外と(?)人生ガチ勢すぎて、「え!?子供?」「え?子供育てるんでしょ!?」「せ、責任はー!!!」「そんなん言ってる場合!?」ってなってしまったんだなあって……。

夏くんも結局、水季ちゃんの事が好きなままだったんだなあ。
なんかね、ここがいまいち伝わらなかったのが残念だったかもなって思います。
お互い一時期は好き同士で、何しても笑い合ってて理解し合えた2人なんだって事。
だから手紙でも夏くんだから分かってもらえる伝わると思って書いてて、視聴者に説明するためじゃなくて。その辺がズレちゃったのが惜しかったな……。

さてドラマに戻ります。
「わかった?」
「うーん、半分くらい」
「半分くらいか笑」
「だいたいどういう意味?」
「海ちゃんの事が大好きって事と、ママは幸せだったって事」
わーーーーーん、泣いちゃう!夏くん好き!
そこで便箋の裏に書かれた追伸を見つける夏くん。
もう手紙で引っ張らんといて―と思いつつ笑、みなさん、もうちょっとがんばりますよ!

南雲家に遊びに来た海ちゃんと夏くん。
「どうした?」
って嬉しそうに出てきた翔平さん。
「近くに遊び行くんで、寄ろうかなって」
「そう、ありがとう」
翔平さんほんと嬉しそうで。良かったねえ。

縁側で夏くんの膝枕で寝ちゃった海ちゃん。
いつも大切な時に1人で静かに寝てくれてありがとうねえ、海ちゃん。
「やだ寝ちゃった?これから遊びに行くのに」
って朱音さん。
「水季のアルバム見て、ママ若いねって」
「若すぎたわ、ほんとに」

「いつ言おうかなってタイミング探って、言えてないことあるんだけど」
「はい」
「娘が自分が先に死ぬこと想像してみて」

「私たちはね、娘の遺影の写真を選んだの。それがどんな辛いか、今なら少しは分かってくれるかなと思って、言いました」
「いじわるばっかり言ってごめんなさい」
ここ、受けてる目黒くん本当にいいお芝居で、涙涙涙。

ここで回想シーンへ。
同じく縁側で、膝枕で寝てる海ちゃん。膝枕してるのは水季ちゃんで。
「食べる?」
って鳩サブレ渡す朱音さん。
「誰かのお土産?」
「お父さんが一番大きいの買ってきた」
「お父さんほんと好きだね、私のこと」
かわいいなあ、翔平さん。でも、どんな思いでその一番大きいカンカンをって思ったら、苦しいなあ。
「お母さん、海、産んで良かった」
「そう」
「死にたくないんだけどね、でも、娘が自分より先に思ったら、それに比べたらもう全然、喜んでって感じ。だから、ごめんね、お母さん。待ってるけどあんま焦んないでね、お母さんせっかちだからちょっと心配」
「海、産んでくれて良かった」
「うん」
「海いなかったらお母さん淋しくてすぐ水季のとこ行こうとしちゃうもん」
「そう、じゃあほんと産んで良かったわ。海のパパがいるからだよ、海がいるの」
「うん」
「優しい人だよ、あんまいじわる言わないであげてね」
「いじわるは言うわよ」
はあああああ、これをぜひ2話くらいでやって欲しかったけども。
いやそしたら全部うまくまとまって連ドラにならないか。

ラストシーン。
波打ち際を歩く海ちゃんと夏くん。

追伸。海はどこから始まってるか、わかりますか?
海に聞かれて、水があるところかなと曖昧な答えしか出来ませんでした。
はじまりは曖昧で、終わりはきっとない。
今までいなかった夏くんがいつからか海のパパになっていて、今そこにいない私は、いなくなっても、海のママです。
父親らしいことなんて出来なくていいよ。
ただ、一緒にいて。
いつかいなくなっても一緒にいたことが、幸せだったと思えるように。

「夏くん!あっち行っていい?」
「いいよ!」
夏くんを振りかえる海ちゃんに
「いるよ!」
って夏くん。

そして『海のはじまり』のタイトルコール……!

はあああああ、終わっちゃった。ふわっと、きれいに。
最終回、正直ものすごく刺さったかと聞かれるといやそんなに、という感じではあるんだけど、ものすごく生方先生らしい最終回だったなあ。
はじまりはきっと曖昧で、終わりはきっとない。
いやそんなん困る!ってなる気持ちもめっちゃ分かる笑。
でもこの、何とも言えない、幸せで満たされてる訳でもない、なんかこう引っかかるまだ考えちゃう、でもなんとなくじんわりしてるっていう”感じ”が生方ワールドだな、と。

目黒くんの言葉を借りれば、

”厳しいけど、なんか優しくて
本当に憎たらしくて愛おしい物語”

だったと、本当に思います。
目黒蓮さん、この世界を見せてくれてありがとうございました。
月9初主演、ほんとうにお疲れさまでした。



ここまで12話と特別編、“考えさせられた”って言葉を使いたくなくて、なにをどう考えたのかどうにか言語化したくて毎週格闘したnote、全部で18本、19万3千字書いたようです……!
19万!?
silnetの時は6万5千字で自分でもびっくりしたのに、はるかに超えて19万字だって。
どうにかこのドラマの世界を読み取りたくて、ちゃんと受け取りたくて、目黒くんのお仕事を理解したくて、所々でううnot for meかもしれないと思いながらもここまで頑張れたのは読んで下さってハートを付けてくださるみなさんのおかげでした。
本当にお付き合いくださりありがとうございました!

ドラマ垢って訳でもないのでここまでまた情熱を傾けて何かを書き続ける事もないかもしれませんが、またお会いできますように……!

夏くん今日も元気でいるかな。
たくさん食べて、健やかに楽しくいてね。

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