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なぜ人は「営業」された途端、嫌になるのか。

あれだけnoteを継続しようと心に決めたのに、やっぱり続きませんでした。
私の人生において「継続」は無理なのだと、ええ歳こいてやっと気付きました。いや、再確認しました。夏前から記事を更新せず、いろんな出来事があったにせよ「書こう」と思わなければ人は書かない。
なんとなく「書かずにはいられない」状態を理想としていたのですが、私にはそんな才覚と資質は最初から無かったのだと俯く次第でございます。

さて世間でいうとノベンバー。2022年もあと8週で終わりを迎えようとしているわけですが、某バイラスの感染状況も落ち着きつつあるなか、新しい仕事に向けてスタートを切ろうとしています。

ひとつは不動産営業です。私は個人でトランクルームを運営して微々たる収入を得ているのですが、お世話になっている不動産賃貸営業の方や管理会社の面々と収益報告書を挟んで毎月少なからずやり取りをしていくうちにぼんやりと不動産の分野に興味を持つようになり、ジモティーで業務委託にて不動産営業をしませんか?との募集を見かけて「これ一撃の単価でかくね?」と私の中の「楽して儲けたいマン」が顔を覗かせたのがきっかけで早速応募し、業務委託に関する説明を受けると同時に、家の近所で16年ほどBARを経営されているオーナーが木屋町に2店舗目を出店したいと仰っていたことを思い出して早速打診に伺い、両者ともに「是非紹介してください」という流れができ、現在絶賛物件探しに営業マンが奔走している最中、宅建なんて持っていない私は状況を見守りつつ次のお客さんを探しに奔走するという形になっているのですが。

こうやって誰かと誰かを「つなぐ」ことが本来の自分の得手であることに気付き始めたところです(いや気付くのだいぶ遅いな…)

合理的な「マッチング」が価値を帯び始めた昨今、お店と客、男と女、人間と犬、企業と企業、某国と某国、風と岩、無駄を省き、合理的で両者のハッピーラインを満たすその間にはクッションになる人が必要不可欠ではないかと感じています。「マッチング」の価値が幅を効かせつつあるこれからの世の中だからこそ、その中から「本物」を見出すことが重要であると考えたのです。そしてこれからの私には所謂「案件」が必要で、タイトルに書いた通り、ではなぜ人は「営業」をかけてくる相手を嫌がったり相手にしたくなかったりするのかを考えることが多くなってきました。

ひとつの答えとしてまず営業マンが「営業」する相手を間違っているからという理由があるでしょう。リンゴを買いたい人にバナナを勧めても意味がありませんしマッチングは成立しません。リンゴを買いたい人の前にはリンゴを差し出すべきであって、いくらバナナの素晴らしさを力説しても不毛な時間が過ぎていくだけです。

が、しかし。リンゴを買いたい人とバナナを勧めたい人の間に「信頼関係」があれば「リンゴが欲しかったけどバナナも買っておくか」という変化が生まれるかもしれない。この「信頼関係」こそが営業の下地となり、営業にかけていた労力の割合を最小限に抑えることができるかもしれない。

そういえば私も過去バーテンダーだった時代、お客さんが飲みたいウイスキーのストックがないタイミングで違うウイスキーを勧めていたりしてたじゃないかと。なぜあれができていたのかと。それは記憶にも留まらないレベルでお客さんと何気ない会話を通じてお互いの人となりを知り、薄っすらとした「信頼関係」があったから私の勧めたウイスキーをオーダーしてくれたからなのだと。無意識のうちに人とウイスキーをつないでいた過去の経験が土を割って芽吹いてくるような感覚。

「できる営業マンは営業をしない」と、どこかのビジネス本のような文言はあながち間違ってもいないような気がします。正確には「営業をしない」のではなくて「営業活動に労力を使わず信頼関係の構築に労力をかけている」と言えるのでしょう。BARという時空土壌ではそれがやりやすかった。今度はウイスキーを不動産物件に持ち替え、改めて今またあの奉仕精神と信頼関係の構築を忘れずにいたいないと思うわけでございます。

この秋から冬にかけて始める新しい仕事について、ふたつめはまた次回に。

拙い文章を読んでいただいてありがとうございます。

(次もなるべく早く更新したい、と今現在は思っています…)

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