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【飛鳥II 世界一周 ランドツアー パリ 3-3】いろんなナポレオンに会えました

飛鳥II 世界一周クルーズ 44日目の2024年5月18日 、ランドツアー「パリ滞在 3泊4日」に参加していました。
ランドツアー 3日目は、夕食まで自由行動でした。
朝早くからヴェルサイユ宮殿へ向けて出発し、宮殿内の様々な部屋を見学しました
ヴェルサイユ宮殿観光の続きの出来事について
、お話します。


たいかん

「戴冠の間(La Salle du Sacre)」です。
部屋の中央に、ナポレオン1世の初勝利を記念した「アウステルリッツの柱」があります。

部屋内の1番有名な絵画は、ジャック=ルイ・ダヴィッド 作「ナポレオン1世の戴冠式」です。
ノートルダム大聖堂での大帝ナポレオン1世の成聖式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠式を描いたものだそうです。
ルーヴル美術館にも同じ絵画があります。
ダヴィッドは全く同じにならないよう、お付きの人のドレスを変えました。
ヴェルサイユ宮殿のはピンク色の服の人がいますが、ルーヴル美術館のは全員白色です。
(ルーヴル美術館の絵は、別記事でご紹介します)

下記は、右上から、アントワーヌ=ジャン・グロ 作「アブキールの戦い」、ジャック=ルイ・ダヴィッド作 「シャン・ド・マルスにおける鷲軍旗授与」、アントワーヌ=フランソワ・カレ作「ブリュメール(霧月)18日-救われたフランス」、そしてナポレオン1世の肖像画たちです。

お隣の部屋にも、ナポレオンの肖像画やマリア・ルイーザ(マリー・ルイーズ)の肖像画がありました。
マリア・ルイーザは、ナポレオン2世の産みの母です。

かいろう

絵画が飾られている部屋を抜けたら・・・

「戦闘の回廊(La Galarie des Batailles」があります。
ここは長さ120m、幅13mで、ヴェルサイユ宮殿の中で一番大きな部屋です。
回廊の両側には、初代国王クローヴィス1世が勝利した497年の「トルビアックの戦い」から、ナポレオン1世が勝利を収めた1809年の「ヴァグラムの戦い」までの、フランス戦史の絵画が飾られています。
さらに、フランスのために戦死した偉大な将校や王子の胸像もあります。

ちなみに、こちらで1番有名な絵画は、ウジェーヌ・ドラクロワ作の「タイユブールのサン・ルイ」だそうです。
ルイ9世率いるフランス軍が、イギリス軍に勝利したタイユブールの戦いを描いています。

ジャンヌ・ダルクの絵もありました。
ヘンリー・シェファー作の「ジャンヌ・ダルクのオルレアンへの侵入」で、
彼女が最初に勝利したオルレアン包囲戦を描いています。

こちらは、オーギュスト・クーデル作「ヨークタウン包囲線」です。
アメリカ独立戦争を終結させたヨークタウンの戦いを描いています。
アメリカからベンジャミン・フランクリンたちが訪仏し、パリ条約ヴェルサイユ条約が結ばれました。

アンリ・フェリックス・エマニュエル・フィリッポトー作「リヴォリの戦い」やフランソワ・ジェラール作「アウステルリッツの戦い」などの絵画で、ナポレオン1世を見ることもできました。

このように国としての戦いの歴史がきちんと描かれて辿れるようになっているなんて、いかにフランスがこれまで隣国と戦って来て、いかに勝利が大切なことがだったかを目の当たりにしました。
そして、日本とフランスとの国として歴史的に置かれた状況の違いを実感しました。

れきし

ナポレオン1世の歴史を絵画で辿れるゾーンも、宮殿の中にありました。
年号が書いてあるので、絵画の題材の時代がわかります。

例えばこちらは、1804年にナポレオン1 世がフランス皇帝になったころの絵画です。
右から、ジョアッキーノ・ジュゼッペ・セランジェリ作の「戴冠式後に軍隊の副官を迎える皇帝ナポレオン1世」、ジョルジュ・ルジェ作「元老院議員を迎え自らを皇帝と宣言するナポレオン」、クロード・ゴーテロー作「アウグスブルク攻撃前のナポレオンのスピーチ」です。
1804年5月、国会の議決と国民投票を経て、ナポレオンは皇帝の地位につきました。
1804年12月2日の戴冠式では、ナポレオンは教皇の目の前で、自ら王冠をかぶりました。
その行動は、帝冠は血筋によってではなく努力によって戴冠される時代が来たことを示すという事と、政治の支配下に教会を置くという事との二つの思惑が絡んでいると考えられるそうです。

1810年の部屋には、ジョルジュ・ルジェ作「ナポレオンとマリア・ルイーザの結婚式」がありました。

さらに奥の部屋に行くと・・・
あの、有名なナポレオンの肖像画があります。
ジャック=ルイ・ダヴィッド作「アルプスを越えるボナパルト」です。
ナポレオンとその軍隊が1800年にグラン・サン・ベルナール峠経由でアルプスを越えようとする姿を理想化して描いているそうです。
私の中で「ナポレオンの肖像画といえばこれ」だったので、この絵が見れて感慨ひとしおでした。

でぐち

胸像の花道(笑)を抜け、かわいいマカロン屋さんや、ショップを見つけたら、宮殿建物の出口はすぐそこでした。

おわりに

飛鳥II 2024年 世界一周クルーズ ランドツアー「パリ滞在 3泊4日」2日目の出来事について、お話しました。

素晴らしい絵画とともに、いろんな時代のナポレオンの姿を見ることができました。
こんなにヴェルサイユ宮殿にナポレオンの絵画があったなんて、これまで知りませんでした。
この世界一周の旅では、28日目にナポレオン終焉の地セントヘレナ島を見て42日目にナポレオンのお墓のある教会に行ったので、またここでナポレオンのことが知れて嬉しくなりました。

次は、ランドツアー 3日目のヴェルサイユ宮殿の続きの出来事について、お話します。


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