ゲームは勝手に歩いて我が家に来ない。
子育てにおいて「環境を整える」というのは、お母さま・お父さまの役割だと思うんです。小さいうちは、何を与えて何を与えないのかを決めるのも、もちろんご両親ですよね。
何を見せて、何を見せないのか、
何を食べさせて、何を食べさせないのか、
どんな言葉を使って、使わないのか、
すべての選択はご両親が決めることですから、とっても責任重大です。
教室の保護者さまから「ゲーム」に関してのご質問をね、いただくことがあるんです。
「ゲームばっかりして・・・・」
「30分という約束をしたのに守らない・・・」
「ゲームを早くしたいからプリントをいい加減にしている」
「ゲームのせいで視力が・・・」
「いつもゲームゲーム、と言ってるんです」
と、
さも、「子どもが悪い」「子どもが言うことをきかなくて困ってる」という風に・・・被害者な感じで。
でも、ここが大事なポイントです。
よく考えてみて。
「ゲーム」を与えたのは誰ですか?
「ゲーム」を与えるのか、与えないのかを熟考しました?
与えるのなら、いつから、どのようにして?と夫婦で話し合いました?
で、もし、○○になったらどうする、とか、予測も含めてゲームが我が家にやってきた結果を想像しました?
決めるのはご両親だったはず。お子さまに決定権はありませんでしたよ。
うちの家にもゲームは一通り存在していました。ソフトもたくさんあります。クリスマスに何が欲しい?と聞くと「ゲームのソフト」というので買っていました。
でもね、ゲームに生活を支配されてしまうことはありませんでした。「ゲームばっかりして!」と怒る場面もありませんでした。ゲームに関する細かい決まりも作っていませんでしたので「約束を破った!」と怒鳴ることもありませんでした。
なぜ?
それは・・・・おそらく
ゲームを与えるまでにゲームよりも楽しい遊び、楽しいことを親子でたくさん経験してきたからだと思います。
子どもの好奇心の芽を一切摘むことなく好奇心をとことん伸ばしてきたからだと思います。ワクワクするリアルな体験を親子でたくさん共有してきたからだと思います。
子どもが「いいこと思いついた!」と言ったその時に、その「いいこと」を膨らませ「いいこと」の実現を目指して面白いことをいっぱいしてきたからだと思います。
森、湖、海、山、田、畑、滝、川、空、草、大地、洞窟、崖、沼、・・・自然の中でのリアルな遊びをたくさん経験させてきたからだと思います。
お母さま、お父さま方に聞きたい!
カブトムシの幼虫を探したことはありますか?
ピッカピカの泥団子を作ったことはありますか?
ザリガニ釣りをしたことは?
キャッチボールは?
サイクリングは?
ピコピコのゲームよりも楽しいことや面白いことをどれだけ伝えてきましたか?
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