怒られたという記憶がないって・・・
もう何年も前の話ですけど、我が子と「自己肯定感」について話し合う機会がありました。
すると、
「オレって、小さいときから今まで、親から一度も怒られてないよね。」
と言うのですよ。
いやいや、いやいや、いやいや、いやいや・・・・1~2歳のしつけの時期や園生活が始まったころは、いろいろと叱っていたはずです。鬼のように怖い顔をして。
でも、本人はまったく覚えていないようで「父母に怒られた記憶がない」と言い張るのですよ。
なんで!?
おそらく、師七田眞氏に教えてもらった『叱り方』を実行していたからだと思うのです。それは・・・
①人格を否定せず、行為のみを叱る。
あなたはどうしていつもこうなの?とか、本当にあなたって子はダメね、とかっていう叱り方はまずいです。あなたが今●●したことは良くないと思うよ、というように「行為」を指定してあげる。
②その時のことだけを叱る。前のことを持ち出さない。
「そういえばこの前も●●だったわね」というのはよくないのですよ。「ついで怒り」はダメ。
③叱る時間は1分以内
同じことを言葉を変えて言わなくても、子どもは理解できますから、1分も諭せば十分。だらだらいつまでもねちねち、もダメ。
④叱った後は、愛を伝えて抱きしめる
あなたのことが嫌いだから叱ったんじゃないよ、と最後にもう一度伝える。
ということができていたからなのでしょう。「怒られたことがない」という言葉を聞いて、「ああ、これを実践しておいて良かった」とほんとに思いました。
他方、
行為のみを叱るべきところを人格まで否定するように叱ってしまうとどうなるかというと・・・「親からこんなに怒られる自分は悪い子なんだ。」と心に深く刻まれてしまい、自己肯定感は当然低くなります。また、親は自分のことが嫌いだからこんなに怒っているんだ、とか、自分はダメな子なんだ、と思い込んでしまうようです。
小学生になってから教室に入室してくる子の中には、こういう叱られ方を日常的にされてきた子がいるんです。
で、この子たちに共通する口ぐせがあるのです。いつも間違いなく同じ「キーワード」なのです。
何だと思います?
それは、
「どうせ・・・ない」
という言葉。
ぼくなんて、どうせできるわけない
私なんて、どうせ何やっても無駄。
お母さんなんて、どうせ、わかってくれない。
っていう感じかな。
聞いていると、つらくなる言葉。
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