クイズ番組は好きだけど

私はクイズ好き

「ネプリーグ」、「今夜は謎トレ」、「潜在能力テスト」、「東大王」、「あなたは小学5年生より賢いの?」

私が良く見るクイズ番組を列挙してみた。ちょうど晩飯どきなので、食事しながら母と一緒に見ることが多い。(因みに父は7時前に早めに食べ終わって一足早く就寝、姉は夜遅く一人で取ることが多い。)

クイズ番組と一言にいっても、大きく二つに分類に分類される。一つは知識を問うタイプで、もう一つは頭をひねるタイプだ。

私はどちらかというと、頭をひねるタイプの方が好きだ。

私は昔からクイズが好きで、学校のレクリエーションなどの出し物でもクイズ係を良く担当したりした。

因みに昔好きだったクイズ番組は、「マジカル頭脳パワー」で、とくにあるなしクイズが好きだったなぁ。前述した学校のレクとかでも、あるなしクイズを作って出題してた記憶がある。

とまあ、私自身の嗜好を紹介したところで本題に移ろう。


東大生は腕相撲界のエリート

学校を捨ててみよう! 子どもの脳は疲れ果てている には、著者の小児科医である三池輝久先生が、現代の学生に対する頭の良さについて次のように驚嘆している。ちなみに三池先生は1942年生まれであることも付記しておこう。


子どもたちの脳は明らかに変化してきた。たとえば、テレビゲームでの素早い親指の動きや、画面の読み取り力の早さなどは、私たちの子ども時代には作ることのできなかった視覚から認知への能(脳)力が、著しく伸びてることを示している。

コンピュータや電子機器を扱う脳は古い時代の私たちに比べて数段優れていると思われる。また学力低下が取りざたされる昨今ではあるが、知識力は我々の時代と比べるべくもない。

知識量は格段に増え、知識をもとに即座に回答する能力もまたのびていると考えられる。高校生のウルトラクイズ等のテレビ番組をみると、圧倒的に進学校の学生たちが強いことがわかる。
(P18)


ただし、これは手放しで称賛してるのではなく、あくまで一面の能(脳)力に驚いているということに注意してもらいたい。

実際、三池先生は本書のみならず一連の著作で現代の日本の教育を問題視している。例えば、三池先生は フクロウ症候群を克服する で、次のように述べている。


偏差値の高い学生は頭が良いといえるか? という問いを考えるときにすぐさま私の頭に浮かぶものは、「偏った才能が現れているだけであり、必ずしも総合的に良いとは言えない。」という答えです。

たとえていうなら、「右腕が太くて腕相撲が強いが、左腕や足腰は弱く、人生のマラソンには向いていない」ようなものです。
(P150)


つまり、東大生をはじめ、高学歴者は腕相撲界のエリートというわけ。
(もちろん比喩ですよ)

では、その「腕」に当たるのは何か?というと、それは側頭葉の海馬という脳の部位になるだろう。以前書いた私の記事、「偏差値教育の脳科学的な問題点」でも取り上げたが、日本の学校教育は暗記偏重で、そのため海馬に偏って鍛えてしまい、バランスを欠いていることを私は常々問題視している。


自尊感情が低い魚たちの国・日本

それでも、仮に一面であっても、それはそれで、頭の良さの判断基準にはなるから別に良いのではないか、という意見もあるかもしれない。

そんなあなたには、アインシュタインの珠玉の言葉を送ろう。


誰もが天才だ。しかし、魚の能力を木登りで測ったら、魚は一生、自分はだめだと信じて生きることになるだろう。


日本人の自尊感情の低さは、昔からたびたび指摘されてきたが、その大きな原因はこれであろう。

偏差値の低い大学をFランとかいうのもそれをよく象徴している。偏った能(脳)力だけで頭の良し悪しを判断されても困るのである。

アインシュタイン自身も、暗記は大の苦手で、相対性理論を提唱したにもかかわらず、記者から光の速さを問われてもすぐには答えられなかったとか、自宅の電話番号すら覚えなかった、という逸話がある。


高学歴者はロボットだ

ウルトラクイズなどは、知識を正確に記憶し、そして素早く処理して吐き出す能力を求められる。

実はこの能力が得意とする物(者?)がいる。


AI(人工知能)である。まあ、ロボットといっても良いか。


そういえば少年革命家ゆたぼんは、周りの生徒たちがロボットに見えたといっていた。なるほど、彼の感性の鋭さには相変わらず舌を巻く。やっぱ天才だ(笑)。

日本の高学歴者は、日本の学校という工場で生産された、優秀なロボットたちなのだろう。早押しクイズが得意なのもうなずける。


発展途上国並みの子どものPCの使用率

近年、AI(人工知能)の急速な発達により、仕事が少なくなるといわれている。

そんな時代になると、正確に知識をため込み正確に素早く処理するといった、コンピュータ的な能(脳)力は益々尊ばれなくなる。

そもそも人類がAIを発達させてきたのは、なるべくそういった作業での人間への負担を減らし、創造的な活動などといった、文字通り人間的な活動の時間・労力を確保するためだった。

因みに、日本の生徒のパソコンの使用率は、発展途上国並みに低い上、しかも近年、低下すらしてるという調査報告もある。

※参考記事 世界で唯一、日本の子どものパソコン使用率が低下している

日本の教育は、世界的に見てもはっきり言って周回遅れと言わざるを得ない。


クイズ番組を見るときには

冒頭にも書いたが、私は基本的にクイズ番組が好きである。ただ、特に東大生をはじめとする高学歴者が、正確な知識を素早く解答する姿を見ると、すごいと思う一方、心の底のどこかで違和感を感じていたのは確か。
繰り返すが、あくまで能(脳)力のごく一面に過ぎないこと心に留めておいてほしい。その上で、純粋に娯楽として楽しめば良いかと思う。


後書き

ここんとこ、暑い日が続いて夏バテ気味。私が住んでいる所は都心あたりよりはマシだろうけど、それでも暑い。それ故、9月の頭から動画投稿を開始すると言っておきながら全然撮ってない。幸い、明日あさってあたりは気温が下がるようなので、なんとか動画の撮影、編集を間に合わせたいと思う。
クラウドファンディングも9月の頭からやるとは言ったが、動画の撮影・編集も最初のうちは不慣れで色々ドタバタして疲れそうだし、全く無名の私に早々支援か集まるとも思えないので、動画投稿をある程度出し続けた後になるかもしれない。

このあたりの詳しいことは、決まり次第Twitterブログポータルサイトなどでお知らせしたいと思う。

では、また。それにしても暑い。

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